34の英国庭園を厳選ハーブ研究家・桐原さんが本を出版 |
||
市内在住のハーブ研究家・桐原春子さんがこのほど、「とっておきの英国庭園」(千早書房)を出版した。桐原さんがイギリスの庭めぐりを始めたのは1986年。20年目の区切りにと、これまで自身でまわった庭園から34の園を厳選し、紹介している。 桐原さんは松本市に生まれ、幼い頃から植物が大好きだったという。その中でも「五感を刺激する」ハーブに魅せられ、ハーブの歴史、育て方、料理への起用法など多方面からハーブの研究を始める。その一環として、外国のハーブガーデンを見たい、と86年イギリスへ。そこで英国庭園に出会った。 「本当に素敵でびっくり。ほれこんでしまった。庭の一部にあるハーブガーデンだけでなく、庭園そのものがすばらしかった。それぞれの庭に伝統があり、まったく違う。だから、また見たい、もっともっと見たい、と毎年数度行くようになりました」。 庭の造り、形式のすばらしさだけでなく、英国庭園の歴史を知ることでますます惹かれていったという。 同書では、世界遺産の植物園「王立キュー植物園」やバラの大家のコレクションを基に300種以上のバラが咲き誇る「モティスフォント・アビー」、エリザベス一世ゆかりの庭「ハットフィールド・ハウス」など、ホームページを公開しているなど比較的行きやすい、有名な庭園をピックアップ。それぞれの庭園の歴史から見所などをオール・カラー、写真付きでわかりやすく解説している。 桐原さんは「やっぱり、実際に行って見てもらいたいですね。感動すると思います。ちなみに6月末から7月はじめが一番美しい、おすすめの時期ですね」と話している。 110ページ。定価1600円(税別)。 桐原さんのウェブサイト(http://www.geocities.jp/haru87herb/)、発行元=千早書房(1 03・3234・1171) 【竹中 景太】 |
|
|||
夢の浮島利尻島の大自然で学ぶ会では、今年も中学生を対象に、北海道利尻島への海浜体験留学生を募集している。留学期間は一年間で、留学生は現地の中学校に通いながら、都会では味わうことのできないさまざまなことを体験できる。 北海道稚内市から沖に約50キロ。利尻島は「利尻富士」と称される美しい利尻山を頂く離島で、昆布やウニ漁が盛ん。貴重な高山植物や海鳥が豊富で、隣の礼文島とともに「利尻礼文サロベツ国立公園」を形成する。 島内には4つの公立中学校があるが、このうち利尻町立仙法志中学校が生徒数の減少から統廃合への危機に立ち、その解消策として平成11年度から始めたのがこの「海浜体験留学」。留学には、子どもと親が一緒に留学する「親子留学」と、子どもだけが留学して漁業の家庭にホームステイする「里親留学」の2通りがあり、留学生たちはクラブ活動や勉強など通常の学校生活を送るほか、地元の祭りに中心的な存在として参加したり、里親の昆布漁やウニ漁の手伝いなどを体験する。 費用は「里親留学」の場合、月額7万円(うち3万円が同会から補助)、「親子留学」の場合は月額3万円(うち2万1千円が同会から補助)といずれも良心的。さらに留学生が夏、冬休みに帰省する場合は旅費の一部を補助、親子留学の保護者には、希望により地元でのパート仕事も斡旋してくれる、などの援助も。 留学する生徒は、北海道の生活を体験してみたい、と考えて希望する子もいるが、「不登校」経験者など地元の学校で行き詰まった経験を持つ生徒も少なくない、という。数人の生徒に一人の教師という都市部では望むべくもない教育環境で学び、地元の人たちと触れ合うなかで新たな気持ちで高校へ進学していく生徒も多い。 ▼留学期間=平成19年4月1日〜平成20年3月末日 ▼予定人数=里親留学、親子留学ともに若干名 ▼説明会及び面接会=12月16日g午前9時から説明会、午後1時から面接会。会場は、島嶼会館(東京都港区海岸1−4−7) ▼申し込み期間=12月8日まで ▼問い合わせ=10163・85・1106学ぶ会事務局(ホームページ=http://www2.dango.ne.jp/r-senchu) |