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バックナンバータイトル636号

市議選で「はちみつ選挙」

広がる未成年模擬選挙

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「はちみつ選挙」の投票

▲6月の市長選で行われた「はちみつ選挙」の投票

37・84%と過去最低の投票率となった19日の松戸市議会議員選挙。この選挙に合わせ、未成年者を対象にした模擬選挙「はちみつ選挙(ハタチ未満の選挙)」も実施された。実際の立候補者に対して選挙権のない19歳以下の人たちが投票を行うというもので、未来の松戸を担う未成年者に政治や地域に関心を持ってもらい、同時に、意見発信の場として未成年の声を社会に届ける、というのが目的。6月の市長選に続いて、松戸市政については2度目の未成年模擬選挙となった。

【戸田 照朗】

投票用紙

▲「はちみつ選挙」の投票用紙

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「もっと選挙に関心持って」

「はちみつ選挙」を実施したのは、常盤平にあるNPO法人「こぱてぃ」の会員らで作る同選挙実行委員会。10代から20代の若い人たち数人で組織している。立候補予定者66人に質問状を送り、18人から回答を得た。選挙当日の19日には、21世紀の森と広場で行われた子ども向けのイベント会場に投票箱を設置し、インターネットでも投票を呼びかけたが、あいにくの雨でイベントが途中から中止になったことで、今回は19票の投票しかなかった。

実行委員の山崎武昭さん(21・大学1年)は、「今回は残念ながら失敗。でも、この経験を来年の県議選や参議院選挙に生かして、もっと未成年模擬選挙を広めたい」と前向きに話している。

山崎さんが、未成年模擬選挙に係わるのは、昨年の千葉県知事選、衆院選、今年の市長選に続いて4回目。東京・六本木のNPO法人「Rights(ライツ)」の企画した国会議員との意見交換や本会議を傍聴するイベントに参加したことで興味を持ったことが、活動を始めるきっかけになったという。

Rightsは、「未来を長く生きる若者は、未来の決定に、より大きな責任を」との思いから、子ども・若者の社会的意思決定過程としての政治参加をすすめるために、選挙権年齢の引き下げを求めて2000年5月に10代、20代の若者で結成。02年にNPO法人となり、活動の一環として同年の東京都町田市長選挙から未成年模擬選挙を実施。その後も地方選や国政選挙で未成年模擬選挙を実施している。

山崎さんもRightsの会員で、千葉県内や松戸市の未成年模擬選挙では「こぱてぃ」の人たちとともに活動を続けている。

松戸市政初の未成年模擬選挙となった今年6月の市長選挙では、実行委員の中から「未成年模擬選挙」では(言葉が)硬すぎる、という意見が出て、「はちみつ選挙」という愛称を使うようになった。

候補者に質問状を送って、回答をインターネット上で掲載するほか、各候補者の選挙事務所に行って、インタビューも行い、候補者の人柄を直接感じる試みも行った。松戸駅周辺で投票を呼びかける「まちなか投票」も実施し、最終的に未成年 者から474票の投票を得た。

ちなみに結果は、中田京氏147票、川井敏久氏124票、本郷谷けんじ氏113票、林千勝氏69票、白票・無効21票。その他、インタビューを通して候補者に感じたことや投票結果の分析などを「報告書」という形でまとめ、ホームページ(http://www.geocities.jp/honey_h06/)で公表している。

大人(有権者)も含めて、選挙への関心が決して高いとは言えないことは、今回の低投票率でもうかがえる。山崎さんのように若い人たちの間では、どうなのだろう。

「まちなか投票などで投票してくれた高校生などと話すと、政治や社会に興味がないとは思いません。20代とか、若い人の投票率は低いですけど、問題はきっかけだと思う。僕も、こういう活動に参加しなければ、市議選などには無関心だったかもしれない。例えば、子どもを持ったお母さんが、教育問題に関心を持って、それがきっかけで初めて投票に行くとか、そういうきっかけというものが、若いときにはないんだと思います。未成年模擬選挙を行うことで、ハタチになったら選挙に関心を持つきっかけを作れたらと思う。ただ、投票に行けば、それでいいというのではなく、どう投票するのかを考えることが大切ですけど」と山崎さんは話す。

山崎さんが、政治や社会に関心を持つようになったのは、テレビで夜のニュース番組を見ていたときのこと。野球が好きで、スポーツコーナーの時間までに放送される時事ネタをなんとなく見ていて関心が出てきた。

「文句ばっかり言っていてもしょうがないな、と思った。プロ野球を見ていて、どうして監督はピッチャーを変えないんだ! とか言っても、僕は監督じゃないから変えられない。でも、政治家は僕たちの投票で変えられるんじゃないかって思ったんですよ」。

来年の県議選や参院選では、「まちなか投票」をもっと積極的にやるほか、学校にも呼びかけて「はちみつ選挙」を広げていきたい、という。

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コアラサンタ

▲12月25日まで点灯されるコアラサンタ

 

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西口にコアラサンタ

クリスマスに向け大店舗、商店会が協力

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松戸駅東西周辺の7つの商店会と、駅前にある伊勢丹・プラーレ・ボックスヒル・イトーヨーカドーの4つの大型店などによる「松戸駅周辺にぎやかし推進協議会」(中山政明会長)が組織され、同会初の企画・運営によるクリスマスイベント「松戸クリスマスファンタジー2006」が展開されている。23日には駅西口デッキ上でコアラをモチーフにしたサンタ衣装の「光るバルーンコアラサンタ」の点灯式がおこなわれた。

同協議会は松戸駅周辺地区のイメージアップと中心市街地活性化、魅力ある街づくり、駅周辺の商業の発展、賑わい創出に資することなどを目的に9月に組織された。

今回のイベントの目玉となる「光るバルーンコアラサンタ」は、松戸市と姉妹提携都市であるオーストラリア・ホワイトホース市との関係に注目し、「コアラ」をイメージキャラクターにピックアップ。今回のクリスマスイベントでは、点灯式のほか、商店会と大型店合同による、オーストラリア旅行が当たる「松戸クリスマス大抽選会」などがおこなわれる。

【竹中 景太】

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秋の夜長に宇宙
(そら)の話《下》

我らの銀河は謎だらけ

太宰 一

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スペース 渦巻き銀河

▲我々の銀河系(天の川銀河)と形が似ていると考えられる渦巻き銀河(NGC3949)。この銀河は地球から5000万光年の距離にあり、夜空では北斗七星の方向に位置する。画像提供:NASA, ESA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

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☆天の川の伝説

「ミルキーウェイ(the Milky Way)」。直訳すれば、「乳白色の道」や「乳のような道」となるが、これは英語で「天の川」の意味。

で、天の川を実際に見ると、宇宙から降り注ぐミルクに見えなくもない。私としては、「煙」や「雲」の方がよりしっくりくるが、さすがにそれでは夢がなさすぎる。

天の川の見立てはほかにも、「魂の通り道(北アメリカ先住民イロコイ族)」や「神の播いた小麦(エジプト)」など多彩。いにしえの人々にとって天の川は、身近な存在だったようだ。

日本で天の川といって思い出すのは、中国から伝わってきた「七夕伝説」だろう。天の神様に引き合わされた、働き者の「織り姫」と「彦星」。二人は意気投合し、仕事も忘れて遊んでばかり。何度注意を受けても一向に仕事をしなくなってしまった。しびれを切らした天の神は、二人を天の川の東と西の両岸に引き裂き、二度と会えなくしてしまった。しかし、あまりに悲しむ織り姫を見て哀れに思い、年に一度、7月7日の夜だけ、二人が会えることにした。

七夕の当日、天気が荒れると二人は会うことが出来なくなってしまうため、その日の晴天を祈ったのが「たなばたさま」の起源ともいわれる。

☆天の川=銀河系

天の川が一番よく見える季節は夏。街明かりの少ない場所に行けば、頭の上から南の地平線にかけて、ほのかな光の帯が連なる。

光の帯の正体は無数の星。双眼鏡で観察すると、天の川には数え切れないほどの星がひしめきあっている。

太陽や地球は、銀河系という大きな星の集団の中にあって、その一部が天の川となって私たちに見えている。天の川は銀河系そのものということになる。

銀河系には、太陽のような恒星が2000億個程度あると考えられている。

まさに天文学的な数値だが、このような大規模の天体について出されている数は、およその目安くらいに思った方がよい。

天文学では、遙か遠くにある、想像をはるかに超える大きさの天体をあらゆる観測データをもとに解析する。その際、わずかな観測誤差やデータの解釈次第で、大きな数字の違いが生まれてしまうからだ。

とはいえ、銀河系は私たちの感覚ではとらえきれないほどの大きさであることは間違いない。

☆直径は10万光年

銀河系には、円盤状に星が集まり、渦を巻くように星が分布している。

円盤の直径は10万光年ほど。これは光の速度で旅しても10万年かかるということ。光は1秒間に約30万キロ進むから、1分で1800万キロ、1時間で10億キロ以上彼方へ届く。

銀河系がどれほど大きなものか、想像すら難しい。

我が太陽系は、銀河系中心から3万光年離れた、いわば「外れ」に位置する。そして銀河系中心のまわりを2億年かけて巡る。

私たちの地球は太陽の周りを1年かけて回っているが、太陽も銀河系という大きな秩序の中で、2000億分の1の役割を担っているのだ。

☆局部超銀河団

銀河系もまた、あまたある銀河の中の一つに過ぎない。

銀河系の比較的近くを取り巻く数十個の銀河の集団を「局部銀河群」と呼ぶ。さらに大きなスケールで見ると、千数百個の銀河で構成される、「局部超銀河団」が存在している。

宇宙全体には、銀河団が連なり、無数の銀河がまるでシャボン玉の膜のように大きな空間を囲みながら存在しているらしい。そのシャボン玉も互いにくっつきあっていくつも存在し、無数の銀河の連鎖をつくっている。

☆96%が未知の世界

現在確認されている銀河の中で、地球から一番遠いものは、およそ129億光年もの彼方にある。

銀河の連鎖、宇宙の大きさ、宇宙の果て――。実は私たちは、宇宙について分からないことだらけだ。

一説に寄れば、私たちが理解しているのは、宇宙のたった4%。残り96%については、まだよく分かっていない。

現代宇宙論の上では、私たちの宇宙も唯一ではなく、宇宙はいくつも存在している可能性があるという。

ただし、となりの宇宙がもしあったとしても、それを確認するすべはいまのところない。

私たちはいったいどこにいて、何者で、なんのために存在しているのか。

そんな人間の探求心がある限り、壮大な宇宙の謎解きはこれからも続いていく。

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太宰一(だざい・はじめ)

プラネタリウム解説員・天文ライター。現在、都内のプラネタリウムで解説員を続ける傍ら、月刊「星ナビ」などの取材記事を手がける。

天の川

▲はくちょう座付近の天の川。写真に撮ると、天の川が無数の星の集まりであることがよく分かる。この星々は我々の銀河系(天の川銀河)に属しており、天の川を見ることは銀河系そのものを内側から覗いていることになる。筆者写す。

 

様々な銀河

▲空の小さい区域を数十億光年先まで見通した写真。地球から見て偶然、空のほぼ同じ位置に重なり合うようにして様々な銀河が写っている。このように宇宙には無数の銀河が存在している。画像提供:NASA, ESA, and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)


きょう決勝トーナメント

市ジュニアソフト

松戸市ジュニアソフトボール連盟(藤咲安男会長)主催による、市長旗争奪「第62回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)は、きょう決勝トーナメントが行われる。

19日までの試合結果は次の通り。

 

大会6日目(11月12日)

▼東リーグ
たんぽ6−2イーグ
つくし4−1和名谷
火の見3−1たんぽ
金ヶ作6−4イーグ
相模台1−1陣ヶ前
火の見7−1和名谷

▼西リーグ
六実ひ6−2しろあ
中金杉8−0常盤平
六実ひ0−0南花島
中金杉8−5しろあ
わかば10−0千駄堀
馬橋中10−2横須賀

 

▼南リーグ
南部キ9−1つばさ
杉の子4−3古ヶS
つばさ7−7サン壱
古ヶS4−3南部キ

▼北リーグ
さつき4−3やなぎ
松五緑4−3ウイン
大 畑0−0稔 台
古ヶ二2−1秋 山
稔 台1−0ウイン
大 畑8−4松五緑

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大会7日目(11月19日)

▼東リーグ
陣ヶ前5−0金ヶ作
つくし13−1イーグ
たんぽ2−1和名谷
金ヶ作6−0ゆうか

▼西リーグ
わかば4−1中金杉
横須賀1−1六実ひ
南花島3−2わかば
中金杉4−1千駄堀

▼南リーグ
杉の子4−0 寿 
古ヶS10−1つばさ
寿 8−2城 町
杉の子5−0風の子

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キングライオンが優勝

江戸川早朝野球結果

19日に予定されていた江戸川早朝野球の最終戦は、あいにく前夜の雨天でグラウンド不良のため中止となり、5日までの結果でキングライオンが優勝。準優勝にドリームスターズ、3位にサンデーズが輝いた。

優勝したキングライオンは、旧中央チームで、7年ぶりの優勝。閉会式では、同チームの三浦幸夫監督(58)が、「佐藤博主将(36)が、チームをよくまとめ、また年間をとおして固定メンバーで頑張れた」と話した。エースの山下誠司選手(28)が、年間3試合もノーヒットノーランを記録した。

準優勝のドリームスターズは、昨年までのダルマから今年チーム名称を変更したが、初戦からの2連敗が尾を引き、最多勝ながら準優勝に甘んじた。

3位のサンデーズは、毎年、覇権争いの常連だったが、上位同士のつぶしあいで、不覚をとってしまった。

平成19年度のリーグ戦は、3月3週目の開幕を予定している。

最終順位は以下の通り。

(1)キングライオン、(2)ドリームスターズ、(3)サンデーズ、(4)三村フレンズ、(5)レインボー、(6)プロスパーズ、(7)三ヶ月、(8)メイツ、(9)ファミリーズ、(10)パワーズ、(11)PS

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