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バックナンバータイトル648号
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松戸市

市川など3市と政令市研究

柏など5市との研究も同時進行

松戸、船橋、市川、鎌ヶ谷の4市が、このほど「東葛飾・葛南地域4市政令指定都市研究会」(船橋市に事務局)を立ち上げた。来年度までの2年間で、地域の将来像のひとつの選択肢として「政令指定都市」への移行について、共同研究を行う。一方、松戸市を含む東葛6市では昨年5月に「政令指定都市問題研究会」(柏市に事務局)を立ち上げており、松戸市は同時進行で2つの組み合わせの合併の研究会に参加する形となった。県は人口密度の高い東葛飾・葛南地域に政令指定都市をつくるよう勧めている。

【戸田 照朗】

千葉県北部の東葛飾・葛南地域では、昨年5月から、松戸、船橋、市川、鎌ヶ谷、八千代、習志野、白井の7市で「広域行政に関する調査・研究会」を設置し、広域的な連携による行政の効率化や市民サービスの向上などを調査・研究してきた。

政令指定都市に関する研究は、この研究会の中で提案され、現時点で共同研究に参加する意思を示している4市が参加して始まった。研究のための暫定的な組み合わせであり、この4市での合併を前提とするものではない、という。

「政令指定都市研究会」は、先月27日に船橋市役所で各市企画部長相当職が集まり、第1回の研究会を開催し、規約や予算案などについて話し合った。第1回は非公開で行われたが、2回目以降は原則公開とし、日程などは各市のホームページや公報などで公表される。

県の合併推進構想

「平成の大合併」は、平成11年(1999年)4月の兵庫県篠山市の誕生から始まり、昨年4月までに、全国3232市町村から1820市町村に再編された。

千葉県でも、昨年12月に「千葉県市町村合併推進構想」を策定し、さらなる合併を推進している。

松戸市のある県北部の人口密集地域は、政令指定都市を目指すべき「更なるステップアップが望まれる地域」と位置づけられた。計算上は最大3つの政令指定都市をつくることも可能だ。

この地域では、今回の研究会のほかに、昨年5月から松戸、柏、野田、流山、我孫子、鎌ヶ谷の東葛6市で、「政令指定都市問題研究会」が始まっている。同研究会の期間は来年度までで、来月には中間報告が公表される予定だ。

この地域にある各市は、それぞれが人口10万人を超えており、合併しても10万人にも満たない勝浦市・大多喜町・御宿町・いすみ市や、山武市・横芝光町などに比べると、まだひっぱくした状況にはない、といえる(右表参照)。

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スペース 県の市町村合併推進構想

一般に人口規模が大きい市町村ほど一般財源額が多く、10万人以上の自治体では、歳入に占める自主財源の割合が50%を超え、地方交付税への依存度も低い。合併して、広域行政を行えば、福祉や保健、医療、ごみ処理などの問題を効率的に行うことができる。また、職員や議員の人件費の削減というメリットもあるという。

松戸市の選択肢

松戸市の人口は47万人を超えており、県内の市町村では3番目に人口が多い。松戸市総務企画本部政策調整課によると、松戸市には大きく分けて3つの選択肢が考えられるという。・合併しない、・柏、流山など北部の都市との合併、・市川、船橋など南部の都市との合併。

47万人の人口をようする松戸市だから、当然「合併しない」という選択肢も十分考えられるが、松戸市も安穏としていられない状況がある。少子高齢化の問題だ。

2005年の松戸市の高齢化率は16・3%(約7万7000人)だったが、2030年には29・3%(約12万9000人)で、ほぼ倍増すると推計されている。その分、生産年齢人口(15〜64歳)は減り、税収も厳しくなる。

県全体では、2000年に600万人を超えていた人口は2030年には576万人に減るという。高齢者人口は約100万人から170万人に増える。反対に、生産年齢人口は約420万人から約340万人へ、約80万人減るという。

ちなみに、もし松戸市が合併して政令指定都市になった場合、旧市内には3〜4の区ができるのではないか、と同政策調整課。

「市役所が遠くなったとしても、区役所が近くにあるので、不便を感じるということはあまりないと思います。他市の例を見れば、合併したとしても、早くても7〜8年はかかる話。今までは判断する材料もなかった状況なので、これから研究会で様々なデータを集め、検討していきたい。市民にも関心を持っていただきたい問題です」と話していた。

政令指定都市とは

地方自治法では「政令で指定する人口50万人以上の市」と規定されているが、運用上は近い将来100万人以上になると見込まれる都市として80万人以上の都市が指定されてきたため、実際には「80万人以上」が目安となってきた。
しかし、01年8月に政府が発表した「市町村合併支援プラン」の優遇策では人口要件が「70万人以上」にまで緩和され、05年3月までという期限がついていたが、同年8月の新しい支援プランで緩和期間が10年3月までとなった。
政令指定都市になると、行政と財政の両面で特例が認められ、県と同じような権限や財源を持つことができる。
全国には、05年4月に人口70万人程度で政令指定都市に移行した静岡市のほか、千葉市、さいたま市、堺市など15の政令指定都市がある。

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「ゆいの花公園」が開園

市内男性が寄贈 憩いの場新たに

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19日に開園した「東松戸ゆいの花公園」

▲19日に開園した「東松戸ゆいの花公園」

 

東松戸ゆいの花公園地図 スペース

土地区画整理事業で揺れる紙敷、東松戸駅近く(徒歩約8分)にこのほど、「東松戸ゆいの花公園」が完成。今月19日には開園式がおこなわれ、多くの市民らで賑わいを見せた。

この公園は、市内に住む男性が土地の購入から公園整備、園内の備品に至るまですべてを施した上で市に寄贈したもの。この男性は慈善活動を積極的におこなっているが、表彰などはすべて断っており、今回の寄贈も匿名という形をとっている。

男性はまた、この公園用地のほかに、高額なためか誰も手を挙げなかった紙敷土地区画整理事業地内の集合保留地を購入し、スーパーや医療施設などの入ったビルも建設している。停滞している同事業のいわば救世主的な存在ともなっている。

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同公園は市立松戸高校のすぐそばにあり、広さは約1ヘクタール。園内には、花のゾーンとして「マグノリアの丘」「カメリアの丘」「バラのアーチ」があるほか、ロックガーデンや芝生広場、花の教室や談話室として利用できるクラブハウスも設けられている。

園の名称にある「結(ゆ)いの花」は、実際にある花ではなく、「市民一人ひとりが花によって結ばれ、花を通じて輪が広がり、心の潤いや心の安らぎを感じてもらえれば」という寄贈者の思いから、その名称がつけられた。また市は、こうした思いを形にすべく、同公園の管理・運営、花壇の配置等について、花のボランティア団体の協力を得ながら、広く市民からもアイデアを募り、進めたいとしている。

なお開園式では、市立松戸高校吹奏楽部の演奏、川井敏久市長らによるテープカット、ハナミズキの記念植樹のほか、園内に設けた市民花壇に来場者がヒマワリやコスモスの苗などを植え付ける作業もおこなわれた。

同公園は入園無料。駐車場(40台)あり。開園時間は午前9時より午後5時まで(11月〜2月は午後4時30分まで)。休園日は、毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌日休園)と年末年始(12月28日〜1月4日)。問い合わせは、1384・4187公園管理センターまで。

【竹中 景太】

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坂川の環境改善に尽力

「清流を取り戻す会」に環境大臣賞

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「坂川に清流を取り戻す会」の活動の様子

▲河川敷の菜の花も美しい

 

坂川周辺の水質改善と環境保全を目的に活動を続けている「坂川に清流を取り戻す会」(秋山淳子会長)がこのほど、『みどりの日』自然環境功労者環境大臣表彰を受賞。先月25日に新宿御苑でおこなわれた表彰式に出席し、環境大臣より表彰を受けた。
同会は、「川の汚れは家庭から」を合言葉に、地域の主婦が立ち上がり、家庭でできる浄化対策の啓発推進を目指し、平成5年12月に発足。今年のゴールデンウィークにも実施した「坂川こいのぼり」や同川での「灯篭流し」をはじめ、坂川浄化の啓発活動や船上からの河川清掃などを会員44人によりおこなっている。
今回の表彰は、これらの活動により自然保護思想の普及啓発と環境保全活動に尽力してきたことなどが認められてのもの。
なお、同会はこれまでに、松戸市の「きれいな街づくり功労者」、日本河川協会の「河川功労者」、環境省の「水・土壌環境保全活動功労者」に選ばれるなど、多くの賞を受賞している。

【竹中 景太】

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春のリーグ戦が開幕

市ジュニアソフト

 

松戸市ジュニアソフトボール連盟(藤咲安男会長)主催による、市長旗争奪「第63回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)が13日、開幕した。29チーム・総勢約480人の少年球児は、来月24日までのおよそ1か月半にわたり、真紅の市長旗を目指して熱戦を繰り広げる。

大会に先立ち市運動公園野球場でおこなわれた開会式では、まず子どもたちが元気よく入場行進。秋山子供会のキャプテン、濱田祐太郎くん(6年)が元気に選手宣誓をおこなうと、藤咲会長らが「それぞれのチームに優勝のチャンスはある。日頃の練習の成果、努力の成果をおおいに発揮してもらいたい」などとあいさつし、各選手の健闘を祈った。

参加29チームは、東西南北の4つのリーグに分かれてリーグ戦をおこなった後、各リーグ1位及び2位のチームによる決勝トーナメントにより優勝を争う。

スペース 元気に選手宣誓する秋山子供会の濱田祐太郎くん

大会1日目(5月13日)

▼東リーグ
竜房台3−1秋 山
大 畑12−0風の子
南花島9−3秋 山
わかば2−0大 畑

▼西リーグ
千駄堀5−1つくし
古ヶ二1−0稔 台
中金杉7−1陣ヶ前
稔 台2−2千駄堀

 

▼南リーグ
六実ひ13−0古ヶS
相模台4−1常盤東
六実ひ4−2南部キ
古ヶS2−1さつき

▼北リーグ
横須賀10−0馬橋中
松五緑6−1つばさ
城 町7−4馬橋中
松五緑11−1しろあ

大会2日目(5月20日)

▼東リーグ
わかば5−0風の子
たんぽ4−3大 畑
風の子7−1秋 山
大 畑15−0あじさ
わかば2−1たんぽ
大 畑3−0秋 山
あじさ5−1たんぽ

▼西リーグ
つくし8−2金ヶ作
稔 台12−0陣ヶ前
千駄堀17−4金ヶ作
稔 台11−2つくし
千駄堀8−1陣ヶ前

 

▼南リーグ
ウイン6−2さつき
六実ひ9−1常盤東
相模台3−1さつき
六実ひ2−1ウイン

▼北リーグ
しろあ7−2馬橋中
松五緑8−2火の見
つばさ2−1馬橋中
城 町16−1火の見
松五緑0−0横須賀
城 町6−4つばさ

【竹中 景太】

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寒風、RODが優勝

レディースソフト春季大会

Aブロック優勝の寒風

▲Aブロック優勝の寒風

 

松戸市ソフトボール協会主催、松戸市レディースソフトボール連盟主管による「第57回松戸市レディースソフトボール春季大会」がさきごろ、江戸川河川敷ソフトボール場でおこなわれ、Aブロックは寒風、BブロックではRODがそれぞれ優勝を果たした。

大会はAブロック7チーム、Bブロック6チームの計13チームにより熱戦が繰り広げられた。
Aブロックでは、寒風が初戦を11−0の圧勝で突破したものの、2回戦は8−7の接戦で辛くも勝利。決勝では、シードのオール南部を4−1で下し優勝を決めた。

一方、Bブロック優勝のRODは、シードで2回戦より登場。1回戦を突破したクッキーズを相手に猛打が爆発し、29−0で難なく決勝へ。決勝でもその勢いは変わらず、同じくシードから勝ち上がってきた馬橋ラッキーズを14−1で下した。

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