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バックナンバータイトル649号

江戸川を鮎がのぼれる川に

春に救出作戦 来月シンポも

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4月に行われた「江戸川稚アユ救出作戦」

▲4月に行われた「江戸川稚アユ救出作戦」(写真提供・自然通信社)

江戸川を鮎がのぼれる川にしようという機運が高まりつつある。来月28日には「江戸川の自然環境を考える会」の主催で、第14回江戸川流域シンポジウム「鮎がのぼれる川づくり」が、午後1時から女性センターゆうまつどで開催される。同シンポジウムには、国土交通省江戸川河川事務所や松戸市河川清流課、群馬県の「日本一のアユを取り戻す会」など、関係者も参加する。また、4月14日には、鮎の溯上(そじょう)の妨げとなっている江戸川水閘門を開けるためのイベント「江戸川稚アユ救出作戦」(江戸川・利根川流域ネットワーク主催)も開催された。

【戸田 照朗】

江戸川・利根川流域図 スペース

鮎の一生は1年。利根川上流で大人になった鮎は、秋が近づく頃に川を下りはじめ、10〜11月頃に利根川の中・下流域や江戸川で産卵する。卵は半月から1か月程でかえり、約7ミリの仔魚(しぎょ)となる。仔魚は川の流れに乗って海に向かう。50時間以内に海にたどり着かないと、死んでしまう。仔魚たちは三番瀬などの東京湾沿岸でプランクトンを食べて成長する。約6〜7センチに成長した稚アユは、3月頃から川をのぼりはじめ、6月頃までにはのぼりきる。夏になると、冷たい水を求めてさらに上流へ。体長も10センチ以上に。そして秋になると、また利根川中・下流域や江戸川まで下り、産卵をして一生を終える。

鮎の溯上には障害がいっぱい

このような鮎の一生の中で、現代の河川にはいくつもの障害が待ち受けている。

江戸川の河口には江戸川放水路があり、洪水でもなければ開かず、ほとんど閉まっている状態。旧江戸川にある江戸川水閘門も川の水位が上がらないと開けず、魚道(魚を溯上させるために作られた水路)もない。

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特に今年は年明けからの渇水で、閉まっていることが多いという。

シンポジウムを開催する「江戸川の自然環境を考える会」の田中利勝さんも参加している江戸川・利根川流域ネットワークでは、4月14日に「江戸川稚アユ救出作戦」というイベントを実施した。

子どもたちを乗せたボートが、水閘門を行き来し、水閘門を開けさせる。地元の江戸川区も「教育的に意義がある」として好意的。スタッフとして数人の職員を派遣してくれた。この日の参加者は180人。スタッフ50人を加えると、総勢230人ほどの大きなイベントとなったという。

この救出イベントは今年で3回目。1回目は、稚アユを入れたバケツをリレーして救出したが、それでは効率が悪い、ということで、ボートを使って門を開けるイベントにかえたという。門を開けると、待っていた稚アユたちが、川をのぼってゆく姿が水面下に見えたという。

さらに、今年からは国交省も鮎の調査を始め、実験的に水閘門を数回開けた。

江戸川の上流の利根川水系は群馬県で、鮎漁が重要な産業の一つとなっている。ところが、近年溯上してくる天然鮎が激減。群馬県では、釣り人などが「日本一のアユを取り戻す会」を立ち上げ、鮎が溯上できる環境整備を行政に訴えた、という。

「昨年は、水の量が多く、水閘門が開くこともあったが、今年は渇水で心配した。でも、イベントや、国交省の実験で水閘門が開いたことで、かなりの数の鮎が溯上できたのではないか」と田中さんは話す。

田中さんによると、江戸川は鮎が溯上する川としては、関東で一番数が多いのではないか、という。

しかし、水閘門の対岸には、立入禁止を無視して進入し、稚アユを釣る釣り人が100人以上もいた。「漁の解禁は6月1日なのに。これは、密猟です」と田中さんは憤っていた。

無事、江戸川水閘門を通過した稚アユたちは、江戸川をのぼり、やがて利根川に入る。しかし、利根大堰(とねおおぜき)で再び行く手をはばまれる。この堰には魚道があるが、うまく機能していない。だが、今年は国交省が水の流れを工夫するなどして、鮎の遡上が楽になったという。

しかし、この堰を越えられず、別の支流に入ったり、堰の周辺に止まり続ける稚アユも少なくない、という。

【第14回江戸川流域シンポジウム「鮎がのぼれる川づくり」】

▼日時=7月28日、13時〜 ▼場所=女性センターゆうまつど ▼参加費=300円(資料代) ▼内容=日本一のアユを取り戻す会事務局長の福田睦夫さんによる講演「利根川上流の鮎(現状と課題)」やディスカッションなど ▼問い合わせ=1047・371・7472自然通信社

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  川に戻ってきた稚アユ

▲川に戻ってきた稚アユ(写真提供・自然通信社)


親子で交流 一時預かりも

市内6か所目 東松戸に「おやこDE広場」

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東松戸駅前にオープンした「ほっとるーむ東松戸」

▲東松戸駅前にオープンした「ほっとるーむ東松戸」

 

市内6か所目となる、乳幼児とその親の交流・つどいの場「おやこDE広場」が1日、東松戸駅前にある「アルフレンテビル」3階にオープンした。名称は「E―こどもの森・ほっとるーむ東松戸」で、松戸市としては初めてとなる乳幼児預かり事業も7月より開始させる。

また、今月19日には、北松戸保育所内にも「おやこDE広場」が開設されることになっており、これで市内には7か所の広場が設けられることになった。

「おやこDE広場」は、乳幼児を養育している親の負担の軽減などを目的に、松戸市が平成17年度より進めている事業。市では将来的に、18か所程度の広場を開設する意向を持っている。

今月1日にオープンした「E―こどもの森 ほっとるーむ東松戸」は、NPO法人子育てひろば「ほわほわ」がその運営にあたる。「ほわほわ」は、同じく東松戸駅近くにある向新橋青年館で「子育てひろば」を開設している団体で、子育て経験のあるボランティアスタッフ25人が在籍している。ほっとるーむ東松戸では、6月中は交代制で常時2人のスタッフが運営にあたるという。

開設は、毎週火曜から日曜日までの週6日間、午前10時から午後6時までと、他の「おやこDE広場」よりも開設日が多く、時間が長いのが特徴。また、7月からは乳幼児一時預かり事業も開始させる。1人最大4時間、1時間500円で乳幼児を預かる予定。登録制で、1週間前までの予約が必要となる。

なお、開設初日となった1日の午後には、開設披露のセレモニーがおこなわれ、テープカットの後、川井敏久市長が「ここ東松戸を中心としたまちづくりを現在進めており、ほっとるーむ東松戸はそのまちづくりに大きく貢献しうる施設になると思う。お母さん方がほっとできる、そんなスペースとして活用してもらえれば」などとあいさつしていた。また、会場に来ていたお母さんたちからは「子どもが自由に遊べるので、すごくいいですね。お母さん友だちもできそう。家が近くなのでまた遊びに来たいと思います」「家で遊ばせるのには限界があるので、こういったスペースがあるのはありがたい。他の広場にも遊びに行ったことがあるのですが、ここは週6日で遅くまで開いているので利用しやすいですね」などの声が聞かれた。

「ほわほわ」のボランティアスタッフは「先月22日からプレオープンしてきましたが、多い日には約30組の親子の方に来ていただきました。土・日にはお父さんの姿もありました。わたしたちスタッフがいるので、子どもを片手間に見ていられる、自由に遊ばせられると好評で、スタッフも楽しみながら運営させていただいています。気軽にお子さんと遊びに来てもらえれば」と話していた。

問い合わせは、1047・701・5508E―こどもの森・ほっとるーむ東松戸まで。

【竹中 景太】

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大関・琴欧洲がもちつき

千葉西病院で「健康祭」

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もちつきなどに参加した大関・琴欧洲

▲もちつきなどに参加した大関・琴欧洲

 

金ヶ作にある千葉西総合病院で3日、恒例の「第16回健康祭」がおこなわれ、会場は多くの市民らで賑わいを見せていた。

この健康祭は、病院と地域住民らとの交流の場として、毎年この時期に開かれているもの。

同祭では、病院駐車場の敷地内にテントを張り、そこで地域住民や病院職員、医療関係者らが、イカ焼きやたこ焼きなどの模擬店、医療相談や骨密度測定などの健康コーナー等を設ける形でおこなっているが、祭りの目玉は何と言っても、毎年各方面から招いてくるゲスト。

これまでには、市内在住の元帝国ホテル料理長の村上信夫氏や作家の志茂田景樹氏らが参加しており、今年は佐渡ヶ嶽部屋(串崎南町)の大関、琴欧洲がゲストに迎えられた。

一際大きい巨体が会場に姿を現すと、瞬く間に人の輪ができ、琴欧洲は握手責めに。いまだその人気は健在のようで、来場者との記念撮影の後、もちつきに参加し、祭りを盛り上げていた。

同病院では「当初は病院をより多くの人に知ってもらおうと健康祭を開催してきましたが、現在では多くの人に知ってもらい、健康祭にも毎年、大勢の人に来てもらっています。日頃の感謝の気持ちを込め、これからも続けていきたいと思っています」と話していた。

【竹中 景太】

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「緑のカーテン」で省エネを

市役所でゴーヤを植え付け

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植え付けをする市民団体のメンバー

▲植え付けをする市民団体のメンバー

 

「緑のカーテン」による省エネを推奨している松戸市は先月31日、市役所1階中庭にゴーヤの苗を植え付ける作業を市民団体のメンバーらとおこなった。8月頃には、ネットいっぱいにゴーヤが成長し、1階中庭の窓は「緑のカーテン」で覆われるという。

「緑のカーテン」とは、窓の外にたらしたネットなどにつる性植物を這わせた自然のカーテンのことをいい、建物に直接日光があたることを防ぐことで、建物内の気温の上昇を抑える効果がある。市では昨年度、市役所や学校など17施設に「緑のカーテン」を設置し、そのうち市内の学校で測定したところ、「緑のカーテン」がある部屋とない部屋では最大で4度の室温差が生じたという。こうした効果を踏まえ、今年度は68の公共施設に「緑のカーテン」を設置する予定。

この日、市役所でおこなわれた植え付け作業には、川井敏久市長をはじめ、市内在住の地球温暖化防止活動推進員(千葉県委嘱)で組織する「アースコン・マツド」、松戸市消費者の会のメンバーが参加。

ネット下に設置したプランターにゴーヤの苗を植え付ける作業をおこない、植え付け後には、来庁者にゴーヤの苗を配布し、自宅などへの「緑のカーテン」の設置を呼びかけた。

なお、市では、家庭・店舗・事業所・学校などを対象に、今年度新たに「緑のカーテンコンテスト」を実施する。今春以降に設置した、つる性植物による「緑のカーテン」が対象で、松戸市長賞、教育長賞、省エネルギー推進賞などが用意される。締め切りは、9月28日必着。

詳細・問い合わせは、1366・7331市環境計画課まで。

【竹中 景太】

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常盤平中が優勝

東葛中学選抜ソフト

優勝した常盤平中

▲優勝した常盤平中

 

第17回東葛地区中学生選抜ソフトボール大会(柏市ソフトボール協会主催、松戸よみうり新聞社ほか後援)がこのほど県立柏陵高校グラウンドと柏市営宮田島球場を会場に開催され、松戸市立常盤平中学が、白井市立大山口中学を8―1の5回コールドで破り優勝した。常盤平の優勝は第13回、第15回大会に続いて3度目。

同大会は東葛地区の中学生の交流試合を通してソフトボールの技術の向上と親睦を図る目的で開催されており、今年は24チームが参加した。

また、決勝トーナメントに進出できなかったチームで争う研修トーナメントでは松戸第一中学が第1位となった。また最速投球などのイベントも行われた。

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リーグ戦中盤に

市ジュニアソフト

各リーグで熱戦が続く

▲各リーグで熱戦が続く

 

松戸市ジュニアソフトボール連盟(藤咲安男会長)主催による、市長旗争奪「第63回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)はリーグ戦が中盤に入った。

3日までの試合結果は次の通り。

大会3日目(5月27日)

▼東リーグ
南花島1―0たんぽ
たんぽ10―3竜房台
南花島3―1風の子

▼西リーグ
中金杉18―2金ヶ作
古ヶ二2―0中金杉
古ヶ二7―0金ヶ作

 

▼南リーグ
南部キ11―0常盤東
ウイン5―0古ヶS
さつき5―2南部キ
ウイン13―0常盤東

▼北リーグ
横須賀11―1つばさ
城 町11―1しろあ
火の見5―4つばさ

大会4日目(6月3日)

▼東リーグ
南花島7−2あじさ
竜房台5−1わかば
風の子9−2あじさ
竜房台6−0南花島
たんぽ4−0風の子
わかば13−2あじさ
竜房台7−3風の子

▼西リーグ
つくし8−0陣ヶ前
千駄堀3−1古ヶ二
中金杉10−1つくし
古ヶ二10−0陣ヶ前
中金杉6−0千駄堀

 

▼南リーグ
六実ひ4−2相模台
南部キ5−2古ヶS
さつき6−3六実ひ
相模台6−0南部キ

▼北リーグ
横須賀8−0火の見
つばさ7−1しろあ
馬橋中7−4火の見

 

 

 

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江戸川早朝野球結果

江戸川早朝野球は雨天順延などがあったが、7回戦までが行われた。

5回戦(4月22日)

ドリー12−1メイツ
レイン6−0ファミ
キング2−0サンデ
三 村7−4パワー

6回戦(5月13日)

三 村7−3ファミ
サンデ4−1P S
ドリー13−5三ヶ月
メイツ14−4キング

7回戦(6月3日)

メイツ10−3パワー
サンデ4−1プロス
キング7−0レイン
ドリー11−5三 村