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バックナンバータイトル661号

都市計画道路問題に新展開

関さんの森に「代替道路案」

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関さん宅の庭

▲関さん宅の庭。都市計画道路はこの庭を通ることに

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市内に残る貴重な緑「関さんの森」を含む約2ヘクタールの緑地の中を通る都市計画道路3・3・7号線(横須賀紙敷線)の建設計画(昭和39年に計画決定)が再浮上している問題で、先月22日、地権者の関美智子さん(71)が「代替道路案」(図参照)を市に提案した。「代替道路案」は緑地の外側を敷地の縁にそって通る。子どもの広場から、むつみ梅林の中を通し、現在ある市道に接続するという案。道路が通ることで緑に大きな影響が出ることは避けられないが、少しでも緑を大きな固まりとして残すことができる。また、関さんが地主である土地の中を通るために、他の人にも迷惑をかけない案だという。

【戸田 照朗】

関さんの森地図 スペース

先月22日、市の都市整備本部長ほか2人が関さん宅を訪れ、代替道路案の説明を受けた。市はこれまで、地権者である関さんとしか話さない姿勢をとってきたが、この日は、市民有志でつくる「幸谷のみどりと環境を考える会」の人たちも同席した。

都市計画道路は、子どもの広場〜関さん宅の庭〜むつみ梅林の中を幅員18mの道路が193mにわたり通るという計画。しかし、関さんらが計画に強く反対していることから、市は2月に2つの「暫定道路案」を提案していた。1案は、コンクリートの陸橋を関さん宅の庭の上に通す案。もう1案は、子どもの広場から関さん宅の垣根沿いに、むつみ梅林の中を幅員11mの道路を通すという案だ。

これに対して、関さん側が出してきた「代替道路案」は、子どもの広場から、むつみ梅林の端を削るように幅員8mの道路を通し、現在ある市道(幅員8m)に接続するというもの。道路は「半地下」のような形にして、土や緑のフタをし、子どもの広場では今まで通り子どもたちやお年寄りが運動できるように、また、梅林にも少しでも緑がよみがえるようにできたら、という。

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都市整備本部長は、あくまでも私見としながら市道との接続部分でT字路になるため、交通事故が増えるのではないか、など難色を示したが、「持ちかえって庁内で検討する」と話した。

交通事故の懸念について関さんは、広い道路から一定区間狭い道路になることで、車のスピードが落ち、逆に事故は減るのではないか。最近の都市計画では同じような例が見られる、という。

また、「幸谷のみどりと環境を考える会」では、道路をつくることで地域の緑や環境に影響が出ることから、地元を中心に市からの説明会を開いてほしいと要望している。が、市では「平成4年の事業認可の際に、地元説明会は済んでいる。今後は道路工事(契約終了後)が始まる時に説明会を開く」としている。

同会では、「平成4年に開いたとされる説明会から15年がたち、環境調査は昭和60年(20年前)に実施しただけ。この地域には、その後引っ越してきた人が多くいるのだから、今の現状を再調査して、地元や市民にも説明してほしい」と話している。

強制収用回避へ「断腸の思い」

関さんが今回の案を提案した背景には、市議会で一部の議員が口にしたとされる「強制収用」の問題があった。万が一にも、道路が計画通りに通れば、森には致命的なダメージとなってしまう。反対一辺倒でいって、もし本当に強制収用になったら、最悪の事態になる。「玉砕はできない」との考えから、「断腸の思い」で提案したという。

関さんは、「私の年齢からして、あと何年生きられるかは分からない。だから、今のことだけを考えているのではありません。50年、100年先にも生き物たちがたくさんいて、子どもたちでにぎわい、大人たちも安らぎを求めてゆったりと憩える場所、このような場所を後世に残せたら、どんなによいでしょう。生物の多様性の維持に資することでもあり、地球温暖化などの深刻な環境問題の解決に、市民としてできるかぎりの貢献をすることでもあると思います。次世代の生存のためにできることをすることが、今を生きる私たちの使命ではないでしょうか。これ以上自然を壊さないことが何よりも重要です」と話している。

「関さんの森」は平成7年に7埼玉県生態系保護協会に寄付された。都市計画道路は森をかすめて通ることになる。現在の森の所有者である同協会では、「周辺の開発によって、既に森は劣化している。森をあずかる立場からすると、市の案にも、関さんの案にも賛成できない。市はどうしても道路を通すということのようだが、そもそも、この道路が本当に必要なのかどうか、というところから議論すべきだと思う。どうしても道路を通さざるをえないのであれば、関さんの父・武夫さん(故人)が昭和51年に議会に陳情して採択された地下トンネル案が次善の策だと思う。この案は昭和62年の市の調査で否定的な結果が出ているが、その調査結果にもいまだに納得できない。もう少し時間をいただけないか」と話している。

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貴重な経験を子どもたちに

西本哲雄、宇津木妙子氏がスポーツ指導

常盤平第一小学校と八ヶ崎小学校でこのほど、スポーツ選手ふれあい指導事業がおこなわれた。常盤平第一小には男子バレーボールのミュンヘンオリンピック金メダリストの西本哲雄氏、八ヶ崎小にはソフトボール元日本代表監督の宇津木妙子氏が訪れ、それぞれの種目でスポーツの魅力や体を動かすことの楽しさなどを伝えた。

常盤平第一小を訪れた西本氏は、まず「オリンピックの思い出」などをテーマに講話。自身のオリンピックでの経験などをもとに「バレーボールは一人でやるスポーツではない。チームワークが何より大事。弱いチームほどミスした選手を責める。強いチームはそんなことはしない。レシーバーはやさしいボールをセッターに返す、それをセッターがスパイカーにやさしいボールを送る。ミュンヘンの時も、チームが一つになったからこそ、金メダルを獲ることができた。この金メダルはぼくの一生の宝物」と、チームワークの重要性、そして最後まであきらめない、チャレンジする気持ちを持つことを子どもたちに伝えた。

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児童に投球ホームを指導する宇津木妙子さん

▲児童に投球ホームを指導する宇津木妙子さん

このあとの実技指導では、実際にバレーボールを使ってレシーブやトス、ミニゲームなどをおこない、子どもたちと交流した。閉会式では、特にがんばって練習した児童に、ミュンヘンで獲得した金メダルを首にかけるセレモニーもあった。

一方、八ヶ崎小を訪れた宇津木氏は、「大きな声で返事する」「相手の顔を見て話す」「常に走って行動する」という3つの約束を児童と交わした上で練習をスタート。ランニングから始まり、準備体操、ソフトボールの持ち方、投げ方などを指導し、最後には宇津木氏によるノックをグローブでキャッチする練習もおこなわれた。

練習後、宇津木氏は「中学の時にソフトボールに出会い、先輩、チームメート、先生にいろいろなことを教わり、どんどん好きになっていった。監督になってからも、オリンピックに出場し、いろんなことを経験できた。シドニーの時はすごい練習をした。そのおかげで銀メダル。本当は金メダルがとれた。監督のミス。エラーした選手がいて、その選手は今でもキャッチボールもできない。あの時のことを思い出してしまうから。でも、今はチアガールとしてチームを応援してくれている。みんなもこれからつらいこと、苦しいことがある。周りが助けてくれても最後は自分。負けちゃダメ、自分ががんばらないといけない。夢に向かって、何事にも挑戦して」と子どもたちにエールを送っていた。

【竹中 景太】

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ウイングス

▲優勝したウイングス

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ウイングスが春秋連覇

第62回市ジュニアソフト

松戸市ジュニアソフトボール連盟(藤咲安男会長)主催による、市長旗争奪「第64回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)の決勝トーナメントが先月23日、新松戸西小グラウンドで行われ、ウイングス=写真=が古ヶ崎二丁目を2−1で破り、春秋連覇を果たした。

 

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決勝戦、後攻のウイングスは、1回と3回にフォアボールによる押し出しなどで1点ずつを入れた。守っては、再三ランナーを背負いながらも、守りきった。

古ヶ崎二丁目は、あと1本が出ず、4回まで無得点。5回表に高田翔平君(6年)がソロホームランを放って一矢を報いたが、反撃もここまでだった。

ウイングスのピッチャーで、前大会に続いてMVPに輝いた鈴木泰祐君(同)は、「きょうは、球は走っていたが、コントロールは微妙だった。2つもMVPが取れてうれしい。6年生で最後なので、記念になってよかった」と話した。

また、主将の山下祐治君(同)は、「とてもうれしい。これからも野球を続けていくと思うが、きょうの優勝はずっと覚えていると思う」と話した。

赤井清監督(71)は、「春は予想外に優勝できたが、今回は最初から優勝を狙っていたので、喜びがまた一味違う。ウチは身体が小さい子が多く、長打も期待できないので、粘りが信条。ウチらしい試合ができた。子どもたちには、いつもそれぞれ自分の役割を果たすことを言っている」と話した。

試合結果と個人賞は次の通り。

大会6日目(11月11日)

▼東リーグ
大 畑27−0サン壱
ゆうか15−0馬橋中
たんぽ3−2陣ヶ前
ゆうか1−0古ヶ二
城 町7−1馬橋中
たんぽ5−0サン壱

▼西リーグ
風の子4−2わかば
稔 台9−0秋 山
ウイン13−0わかば
さつき3−1秋 山
稔 台3−0風の子
横須賀3−2ウイン

▼南リーグ
虹の街5−1つくし
中金杉10−0金ヶ作
つくし3−0つばさ
中金杉0−0虹の街
千駄堀4−4竜房台
虹の街8−2相模台

▼北リーグ
しろあ5−5あじさ
南部キ5−1南花島
常盤平4−2しろあ
あじさ1−0杉の子

大会7日目(11月18日)

▼東リーグ
城 町1−1古ヶ二

▼南リーグ
虹の街21−0金ヶ作
千駄堀1−1つくし
虹の街10−0つばさ
中金杉2−0千駄堀
火の見2−0竜房台

★決勝トーナメント

▼準々決勝
城 町2−0南部キ
ウイン2−1中金杉
六実ひ6−1虹の街
古ヶ二2−0松五緑

▼準決勝
ウイン7−0城 町
古ヶ二3−0六実ひ

▼決勝
ウイン2−1古ヶ二

★最終結果

▼優勝=ウイングス ▼準優勝=古ヶ崎二丁目 ▼3位=城町子ども会、六実ひまわり ▼4位=南部キッズ、中金杉子供会、虹の街、松五・緑ヶ丘

★個人賞

▼最優秀選手賞(MVP賞)=鈴木泰祐(ウイングス) ▼敢闘賞=高田翔平(古ヶ崎二丁目) ▼優秀投手賞=高橋宗資(城町子ども会)、鈴木泰祐(ウイングス)、鈴木良太(虹の街)、三ッ木和広(松五・緑ヶ丘) ▼ホームラン王賞=川下大輝(大畑ユニオン)、福澤勇希(稔台)、坂井拓磨(相模台)、渡部亮(松五・緑ヶ丘)、 ▼得点王賞=下田達一郎(ゆうかりソフトボール)、鈴木泰祐(ウイングス)、坂井拓磨(相模台)、藤井昌也(松五・緑ヶ丘) ▼努力賞=飛田彩花(大畑ユニオン)、桜山里奈(横須賀ソフトボール)、佐藤港(相模台)、小林志織(大金平つばさ子供会)、鶴川明日香(火の見下子供会)、田中夢子(南花島子ども会)、石川友美(同)

【戸田 照朗】

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一中10位、小金北11位

関東中学駅伝

 

第16回関東中学校駅伝競走大会が2日、県総合スポーツセンター陸上競技場発着園内周回コースで、関東地方の1都7県から選ばれた男女各33校が参加して行われ、男子の部(6区間、19・88キロ)で小金北中が11位、女子の部(5区間、13・2キロ)で松戸第一中が10位に入った。

男子の部の優勝は南アルプス市立八田中。千葉県勢では、柏市立逆井中が2位、柏市立西原中が10位に入った。

小金北は1区の豊岡亮太君(3年)が26位でタスキリレー。2区の石川耀介君(2年)は2つ順位を落としたものの、3区の戸田麻琴君(3年)が区間3位の走りで19位まで順位を上げ、4区の青塚貴広君(同)へ。5区の小川恭平君(同)が区間賞の走りで12位まで順位を上げ、アンカーの奥井健斗君(同)が区間2位の走りで1人を抜いて11位でゴールした。

主将で1区を走った豊岡君は、「8位入賞を目指していたので、悔しい思いもある。みんなベストに近い走りをしたのに、レベルの高さを実感しました。3年はこれで最後になるが、最後にみんなで頑張れたことがうれしい」と話した。

 

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男子の5区で区間賞をとった小川恭平君

▲男子の5区で区間賞をとった小川恭平君

女子の2区で区間賞をとった佐野涼子さん(右)

▲女子の2区で区間賞をとった佐野涼子さん(右)

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また、女子では県駅伝でも優勝した香取市立小見川中が優勝した。

一中は、1区の蔦原優香さん(3年)が24位で2区の佐野涼子さん(同)にタスキをつなぐと、佐野さんは県駅伝に続いて区間賞の走りで15位まで順位を上げた。3区の古谷悦美さん(同)は2つ順位を落としたが、4区の川口晃奈さん(同)が区間2位の走りで13位まで順位を上げた。5区アンカーの宇田川愉唯さん(同)は3人を抜いて10位でフィニッシュした。

一中は、県で2秒差で負けた小見川への雪辱を誓っていただけに、選手たちには落胆の色も見えた。主将で2区を走った佐野さんは、「全員が絶好調というわけではなかった。その中でせいいっぱいやれた結果なので、いい形で終われたのかなとも思う。今までキャプテンをやらせてもらったが、体調が悪く、みんなに迷惑をかけたことも。最後ぐらいはキャプテンらしいことをしたいと思って、きょうのレースに臨んだ。関東でも優勝した小見川に県では2秒差まで迫れたことは、これからの自信になると思う」と話した。

【戸田 照朗】

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市立松戸 男子19位、女子27位

関東高校駅伝

関東高校駅伝が先月24日、群馬県伊勢崎市陸上競技場発着コースで行われ、市立松戸は男子(7区間、42・195キロ)が19位、女子(5区間、21・0975キロ)が27位だった。優勝は男子が埼玉栄(埼玉)、女子が常磐(群馬)。

市立松戸は男女ともに10番代前半を目標にしていたが、及ばなかった。

西川康弘監督は「男子は3年生2人がケガで出場できず、かわりに1年生が走った。女子もケガが治りきっていない選手もいて、力が出し切れなかった。目標に届かなかったのは残念だが、男女とも1、2年生が多い若いチーム。これをいい経験に来年につなげてほしい」と話していた。

【戸田 照朗】

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江戸川早朝野球最終成績

江戸川早朝野球は、雨天のため先月11日の最終戦が行われなかったため、4日までの成績で最終順位が決まった。キングライオンが2連覇を果たした。
(1)キングライオン、(2)ドリームスターズ、(3)レインボー、(4)サンデーズ、(5)メイツ、(6)三村フレンズ、(7)三ヶ月、(8)PS、(9)プロスパーズ、(10)パワーズ、(11)ファミリーズ

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松戸この1年を語る

記者が見た、聞いた2007年

 

>>2007年の出来事(ここをクリック)

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7月の参院選で松戸駅前で演説する安倍総理(当時)

▲7月の参院選で松戸駅前で演説する安倍総理(当時)

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今年も残り3週間。押し詰まってきました。毎年恒例の「松戸この1年を語る」を今年も始めたいと思います。今年はどんな年だったのか。いつものように本紙記者の戸田照朗と竹中景太が1年を振り返ります。

市境を迷走し捕獲されたイノシシ

▲市境を迷走し捕獲されたイノシシ

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 改めて1年の出来事を整理してみて気がついたんだけど、今年は1月にいろんなことがあったんだね。

 「不二家」の食品偽装。その後、「ミートホープ」だ、「赤福」だと1年中続きましたね。

 市から委託されて「パートナーシップ条例」について検討していた委員たちが、答申が生かされていないと、市に公開質問書を出した。市民とのパートナーシップをつくるための条例なのに、皮肉な話だね。夏までもめてたよ。

 市内の2歳女児が親の虐待で亡くなりました。3月と8月にも幼児が亡くなる事件があって、痛ましいです。

 2月には市内の中学生が飛び下り自殺をした。いじめをわびるノートを残して。昨年暮れから、全国的に中高生の自殺が続いていた。文部科学省もやっといじめ対策を模索しはじめたみたいだけど…。

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 しかし、今年の夏は暑かったですね。

 7月は涼しかったんだけど。油断して、今年は「緑のカーテン」を作ってなかったから、8月に入って後悔したよ。

 市川市動植物園のレッサーパンダが、熱中症で亡くなりましたね。

 夏から秋にかけて学校や役所で個人情報が入った端末を無くす事件が続いた。コンパクトに大量の情報が入るから気をつけないと危ないよ。

 8月に、2年前統廃合になった学校の跡地利用案が出てきました。

 案を出すまでずいぶん時間がかかった。いまだに、なぜあんなに急いで廃校にしたのかわからない。新北小は全面売却とか。売却先しだいでは、もめるね、これは。

 夏前に、松岡農水大臣が自殺して、びっくりしました。

 ほんとに。安倍さんも、まさかあんな突然辞めるとは思わなかった。

 民主党の小沢さんも辞めるって言ってみたり、なんか政治家が頼り無く映りますね。

 それにしても、今年は灯油が高いね。こないだ灯油販売の巡回車が、「18リッター、1850円!」って言ってたよ。

 ひと昔前の倍以上ですね。これから寒くなるっていうのに、つらいなぁ。

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本物の味を子どもたちに

菓匠「松久」で職場体験

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石井社長から和菓子作りの指導を受ける子どもたち

▲石井社長から和菓子作りの指導を受ける子どもたち

 

五香駅前にある菓匠「松久」(石井輝章社長)に30日、松戸第四中学校と金ヶ作小学校の生徒・児童が職場体験に訪れ、季節の上生菓子作りに取り組んだ。

松久では4年ほど前から、本物の手作りの和菓子の味を知ってもらいたい、と近隣の小・中学校からの職場体験の受け入れをはじめた。材料費などの負担はあるが「子どもたちが一生懸命にやっている姿を見ると、わたしも初心に戻り和菓子作りができるようになる」(石井社長)と毎年恒例となり、自分たちで作った和菓子を持って帰ることができることもあって、今では人気の『職場』になっているという。

この日の体験に参加したのは、四中15人と金ヶ作小6人の21人。石井社長と松久の職人が先生となり、生地作りから中にあんを包む作業、専用の容器に入れるまでの一連の和菓子作りの工程を体験した。

出来上がった和菓子は、一見きれいな出来映えだが、よく見ると大きかったり小さかったり、形がデコボコのものもある。「技術もそうですが、一番大事なことは大切な人に食べさせたいものを作ること」と石井社長。子どもたちからは「あんをまわしながら包む作業が難しい。普段体験できないことができて、楽しい」といった声が聞かれた。

【竹中 景太】

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