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バックナンバータイトル673号

おはなしキャラバン廃止へ

行財政改革で見直し 28年の歴史に幕

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こどもまつりで公演する、おはなしキャラバン

▲こどもまつりで公演する、おはなしキャラバン

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(財)松戸市おはなしキャラバンが今年度末で廃止されることになった。市は行財政改革に取り組んできたが、2006年に策定した「松戸市集中改革プラン」の中で市が出資している財団法人などについても検討課題とされた。背景には国の公益法人制度改革の流れもあったようだ。

【戸田 照朗】

(財)松戸市おはなしキャラバンは1981年(昭和56)に財団法人化。今年で28年目となる。市が全額出資する財団が市内を巡り、人形劇やおはなし会を公演するというのは非常に珍しく、全国でも唯一の存在だった。

その活動の発端は、73年(昭和48)、稔台市民センターの新設に併せて起こった市立図書館稔台分館をつくる浜島代志子さんら若いお母さんたちの運動だった。

当時市内には図書館本館と1分館だけで稔台には移動図書館車「みどり号」が巡回に来るだけだった。現在、市内には19分館があるが、市民センターに図書館分館が併設されるという松戸市のスタイルはこの時生まれたという。

だが、分館の開設について当時の教育長や図書館長は否定的だった。市は急激な人口増加で学校建設が間に合わず、人員も財源も不足していた。そこで、運動を担っていたお母さんたちが稔台分館の貸出業務を代わりにやると申し出て、分館開設にこぎつけた。

1年後に分館業務は市に引き継がれ、運動は当初の目的を達成したが、各地の図書館を見学するなどして勉強するなかで浜島さんらは博報堂児童教育振興財団「おはなしきゃらばん」の活動と出会い、図書館の児童奉仕活動として民間の「松戸おはなしキャラバン」設立に至った。無償のボランティアとしての活動にも限界があり、当時の宮間満寿雄市長の後押しもあり、6年間の活動の実績が認められる形で81年に財団法人となった。

年間250公演の年も

同財団の活動は大規模で16ミリフィルムと人形劇を中心とした「おはなしキャラバン」と小規模で絵本・紙芝居・人形劇などを組み合わせた「おはなし会」が主な2つ。人形劇で使う人形や道具は職員の手作りだ。市民センターなどでの公演のほか小学校や保育所などに招かれ、多い年で年回に250回近い公演を行った。子どもの入場者数は年間2万人から2万7千人。また、近隣のおはなし会や人形劇のグループを招いて88年(昭和63)から毎年「おはなしフェスティバル」を開催するほか、海外に招かれて公演も行っている。

職員は嘱託も合わせて17人ほど。廃止の方向が決まったここ数年は欠員補充せず、現在は7人にまで減っている。昨年度の公演数は、おはなし会が68回で、子どもの入場者数は2091人。人形劇公演は24回で、子どもの入場者数は2398人だった。
市が全額出資した基本金は300万円。毎年市立図書館からの委託金として人件費や消耗品費などが市の予算でまかなわれた。委託金は設立当初の81年は約900万円だったが、その後右肩上がりに増え、99年(平成11)には6200万円を超えた。弊紙は2004年度予算案で市立図書館の図書購入費よりも、おはなしキャラバン経費が上回ったことで、疑問を投げかける記事を書いたことがある。松戸市の人口1人あたりの図書費は06年度で123円。県内39公立図書館中ワースト12位で、県平均212円を大きく下回っている。「本家」の市立図書館がこんな状態なのに本末転倒なのでは、というのが記事の意図だった。

一方で、意義のある活動なのだから公費の支出はやむをえない、という考え方もあるだろう。人形劇の上演がどの程度、子どもたちの読書活動に結びついていくのか−。活動の当初から同財団が何度も周囲に説明してきたことであろう疑問が、記者にはうまく飲み込めなかった。

同財団は、02年から乳幼児の読書普及事業「絵本はじめのいーっぽ」や、「おはなしボランティア」の育成事業を行ってきた。市立図書館によると、来年度からは絵本の読みきかせなどのおはなし会は89人いるボランティアを中心に続けたいという。

おはなしキャラバンの廃止で生まれた予算は図書費など図書館の充実に使うべきと考えるが、高野吉雄図書館長は「(予算維持に)努力します」と話していた。

同財団の滝川幸子事業部長は、「おはなしキャラバンのつちかった28年を無にしないでほしい。市には責任を持っておはなし会などの児童奉仕活動を続けてほしい」と話していた。

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時の鐘を響かせる萬満寺の鐘楼

▲時の鐘を響かせる萬満寺の鐘楼

 

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50年ぶり 馬橋に「時の鐘」

萬満寺の鐘楼が落慶

 

 

 

 

このほど馬橋の萬満寺(青野逸堂住職)の鐘楼が完成し、先月24日に落慶法要、25日に稚児行列が行われた。法要は関係寺院の僧侶により本堂で営まれた。稚児行列は檀家や一般の子どもたち75人が参加したが、あいにく雨天のため堂内で行われた。

重層2階建ての本格的な袴腰の鐘楼で、鐘は直径110センチ、高さ180センチ、重さ1300キロ。50年ぶりに馬橋の町に「時の鐘」を響かせている。

 

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同寺には、戦前、創建時に鋳造されたといわれる「慶長八年(1256)」の銘を持つ鐘があった。同寺にとっては創建の年代を伝える唯一のもので、現存すれば2体の金剛力士像とともに重要文化財級の宝だったが、戦時中の金属類供出で失われてしまった。戦後、熔解を免れた別の寺の鐘が返されたが、すでにひびが入っていた。鐘をたたくたびにひび割れがひどくなり、数年後やむなく鐘を降ろし鐘楼も解体され、馬橋は鐘の鳴らない町になったという。

新しい鐘は人間国宝で香取正彦氏の一番弟子、現代釜師の第一人者といわれる根来茂昌氏が製作した。平成15年の壇信徒参拝旅行で広徳寺を訪れ、根来氏作の見事な鐘を見て参加者が感動。是非萬満寺にも、ということになったという。鐘は翌年に完成し供養も営まれたが、鐘楼の完成が待たれていた。

青野住職は「萬満寺としては50年ぶりに復活した鐘楼。寄付をいただくのが非常に難しくなっている時代に多くの檀信徒の方々からのご協力により大変立派な鐘楼が出来たことに本当にありがたく感謝しております。完成は昨年の除夜に間に合うようにしましたが、年配者も出席し、鐘をついていただけるよう暖かいこの時期に落慶法要を企画しました。このように多くの檀信徒の方々が出席され、お寺と檀信徒がともに喜び、和やかに落慶法要を終えることが出来たことは本当に幸せなことだと思います」と話していた。

【戸田 照朗】

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スペース おごそかに営まれた落慶法要

▲おごそかに営まれた落慶法要

 

あいにくの天気で堂内で行われた稚児行列

▲あいにくの天気で堂内で行われた稚児行列


ジュニアゴルフで優勝

浮ヶ谷君が市長を訪問

 

 

先月4、5日に群馬県のサンコー72カントリークラブで開催された「ロレックスジュニアゴルフチャンピオンシップ」の11歳以下男子の部で見事優勝を果たした、柿ノ木台小学校6年の浮ヶ谷博之くんがこのほど、市役所に川井敏久市長を表敬訪問した。8月にアメリカでおこなわれるジュニアゴルフの世界大会に出場することになっており、席上、川井市長に世界大会での健闘を誓った。

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スペース 左から市長、浮ヶ谷君、信夫さん

▲左から市長、浮ヶ谷君、信夫さん

「ロレックスジュニアゴルフチャンピオンシップ」は、日本ジュニアゴルフ協会(倉本昌弘名誉会長)主催の大会。現在、男子プロゴルファーとして活躍中のハニカミ王子こと石川遼選手が昨年の同大会(男子15〜18歳の部)で準優勝し、石川選手はその後、マンシングウェアオープンKSBカップで日本ツアー最年少優勝を果たしたことでも知られる。

浮ヶ谷くんがゴルフを始めたのは3年ほど前。父・信夫さん(51)が市内でゴルフ練習場を経営していることもあり、最初は遊びでクラブを持つようになったという。転機となったのは、昨年7月に茨城県で開催された大会。自身のベストスコアを出したにも関わらず、予選敗退となった。「本選に出られると思っていたからすごく悔しかった」。ここから練習量も増やし、積極的にコースにも出るようになった。

また、信夫さんが杉並学院高校の監督と知り合いだったことから、石川遼選手と練習したことも。浮ヶ谷くんは「(石川選手は)後輩にやさしく、面倒見がいい先輩」だったという。

地区大会(予選)を突破した39人で争った今大会では、初日に1アンダーでトップに立ち、2日目を1オーバーでまとめ、2位に2打差をつけて優勝を果たした。全国レベルの大会では初優勝という。

世界大会に向けて、浮ヶ谷くんは「ベストスコアを出したい。世界タイトルをとって、世界一になりたい」と話していた。

【竹中 景太】

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琴欧洲が優勝パレード

22日、松戸駅西口周辺で

 

 

大相撲夏場所で初優勝した大関・琴欧洲(25・佐渡ヶ嶽部屋)の地元パレードが、今月22日、松戸駅西口周辺道路でおこなわれる。パレードの途中、伊勢丹前広場では優勝報告会もおこなう。

先の夏場所、自己最高の14勝1敗で初優勝を飾った琴欧洲。優勝後、所属する同部屋近くの松飛台商店会では「祝優勝」などと書かれたポスターが張り出され、松戸市も市庁舎と松戸駅に優勝を祝う垂れ幕や横断幕を掲げるなど、お祝いムード一色だった。

そうした中、市民から「市内で優勝パレードを」との声が市に寄せられ、以前から川井敏久市長が「東京場所で優勝した時はぜひパレードを」と言っていたこともあり、地元優勝パレードの実現が決まったという。

当日は、午後3時から旧松戸商工会議所前でセレモニーとテープカットをおこない、3時5分に松戸駅に向け駅前大通りをパレード。ふれあい通りから伊勢丹プラザ広場へ向かい、3時15分から20分間程度、報告会をおこなう。35分にパレードを再開、伊勢丹通りをぬけスタート地点の旧商工会議所に45分到着、という行程が予定されている。

【竹中 景太】

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リーグ戦中盤に

市ジュニアソフト

 

第65回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会はリーグ戦が中盤に入った。

 

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▽5月25日

▼東リーグ

さつき3−0陣ヶ前

ゆうか13−0金ヶ作

大 畑1−0陣ヶ前

金ヶ作3−2さつき

ゆうか5−0陣ヶ前

大 畑14−0金ヶ作

▼北リーグ

寿 1−0虹の街

寿 1−0常盤東

虹の街5−0ひまわ

▽6月1日

▼東リーグ

大 畑20−0やなぎ

陣ヶ前3−1千駄堀

さつき21−0やなぎ

大 畑13−0千駄堀

金ヶ作6−3やなぎ

陣ヶ前11−1金ヶ作

 

▼西リーグ

横須賀3−0つくし

杉の子6−5古ヶ二

松 五8−0横須賀

つくし1−0古ヶ二

松 五7−0風の子

杉の子6−5つくし

横須賀5−0風の子

 

▼南リーグ

古ヶS7−3わかば

竜房台2−1たんぽ

ウイン10−0南部キ

竜房台4−3古ヶS

たんぽ11−0南部キ

ウイン5−0古ヶS

▼北リーグ

常盤東3−1ひまわ

相模台14−3中金杉

常盤東3−1中金杉