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バックナンバータイトル674号

園芸学部に移転計画

市は反対 存続求め市民の署名も

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緑豊かな千葉大園芸学部キャンパス

▲緑豊かな千葉大園芸学部キャンパス

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来年創立100周年を迎える千葉大学園芸学部が、大学本部のある西千葉キャンパスへ移転する計画があることがわかり、松戸市をはじめ市民団体らが存続を求める活動をおこなっている。同学部の敷地内には広大な緑が広がり、戸定邸と同学部を結ぶ「緑の回廊」は新たな市民の憩いの場として定着してきている。仮に移転することになれば、敷地は売却される公算が大きく、マンション用地などに開発されれば、市内に残る貴重な緑を失うことになる。

【竹中 景太】

移転反対を訴える「市民の会」の会合

▲移転反対を訴える「市民の会」の会合

 

署名活動

▲署名活動

 

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松戸市によると、西千葉キャンパスに隣接する東京大学生産技術研究所千葉研究所が柏市に移転することに伴い、その跡地の購入を千葉大に打診したことが、今回の移転計画の発端になっているという。今年4月、大学本部より園芸学部に、移転できるかどうかの検討要請もすでになされているといい、今月末を期限に園芸学部としての移転への賛否を千葉大の斎藤康学長に回答。千葉大としての結論を来年3月までに東大側に伝えるという。

園芸学部では、来年の創立100周年に向け、さまざまな記念事業の準備を進めていたが、記念館の建設や庭園改修などの事業についてはその検討を凍結している。

こうした動きを受け、松戸市では先月、川井敏久市長が斎藤学長と菊池眞夫園芸学部長に面会し、松戸への存続を求める要望書を提出した。要望書では、同学部が多くの市民から親しまれ誇りとされる存在であること、また敷地内の豊かな緑は市民に憩いや癒しを与える存在であり、地球環境の保護の観点からも貴重、などとして松戸市にとどまるよう要望している。

一方、市民レベルでも、「千葉大学園芸学部の移転に反対する松戸市民の会」(会長・山室一雄松戸市市政協力委員連合会会長)を発足。今月9日には、拡大代表者会議を松戸商工会館で開催し、64の市民団体から126人が参加した。

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市民の会では、園芸学部の移転に反対し、同学部を松戸に存続させるため、これに賛同する市民及び団体で組織し、千葉大・国・千葉県・松戸市等関係機関に同学部の移転反対を働きかける諸活動をおこなうことにしており、当面は移転反対を訴える署名活動を展開する。10万人の署名を集めることを目標に、今月16日には、市民の会に参加する常盤平団地自治会の有志らを中心に松戸駅西口で街頭署名活動も実施された。

また、市議会でも、6月定例会の開会初日となった11日、「国立大学法人千葉大学園芸学部の移転凍結を求める決議」を議員提出議案として提案し、全会一致で可決した。

決議では、同学部の移転は、市の文化、教育、農業の振興にとって多大な損失であるとともに、緑の発信基地機能が失われ、移転後の跡地利用いかんによっては斜面林が消滅して緑の回廊が寸断される等、自然環境にも多大な影響がもたらされる恐れがある、などとして移転の凍結、松戸市への存続を求めている。

学生の間でも賛否両論

同学部に通う女子学生(4年)に話を聞いたところ、学生の間でも移転には賛否があるようだ。

西千葉に行けば他学部との交流もある。また、学科によって状況は異なるが、1年生の時は教養課程の授業が西千葉で行われ、2年から松戸での授業が増え、3年以上は松戸での授業がほとんどという。西千葉までは徒歩も入れると片道1時間半もかかる。サークル活動では途中でキャンパスが変わるために活動の継続が難しく、最初から入ることをあきらめる学生もいる。住む場所も2年から3年の間に松戸に移る人が多く、中には中間の市川や津田沼に住む学生もいるという。
このような不便から「後輩のことを考えると移転したほうがいいかもしれない」という。

また一方で「地域のことを考えると、将来この緑が無くなってしまうなら(移転には)反対です」とも話す。キャンパスのある戸定が丘の緑は二十世紀の森と広場に次ぐ市内で2番目に大きな緑。明治からの長い歴史があり、秋の学園祭は地域の人たちにも親しまれている。学生の中には広々としたキャンパスと、のんびりとしたアットホームな今の学部の雰囲気が好きだという声も多いという。

この学生によると、同学部は学生に移転についてアンケート調査を行ったという。

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萬満寺で「怪談」読者5人をご招待 一昨年、萬満寺本堂で行われた朗読芝居・小泉八雲「怪談」

一昨年、萬満寺本堂で行われた朗読芝居・小泉八雲「怪談」

 

朗読芝居・小泉八雲「怪談」其の参(小泉八雲記念館後援、映画監督・大澤豊氏推薦)が来月26日午後7時より馬橋の萬満寺本堂で開催される。松戸よみうりでは、同公演に読者5人をご招待します。ご希望の方は4面「プレゼントの応募方法」を参照の上、ご応募ください。

萬満寺で「怪談」が公演されるのは今年で3回目。夏の夜にお寺の広い本堂で行われる怪談は雰囲気もあり、毎年好評を得てきた。

今年は「小豆磨ぎ橋」「お貞のはなし」「死骸にまたがる男」「耳なし芳一」の4話が披露される。語り手は森優子さん、小松久仁枝さん、大越恭子さんで、構成は鈴木之彦さん。

森さんは、昨年10月に出身地の徳島県で「第22回国民文化祭・とくしま2007 徳島文芸フェスティバル 語りの名人芸」に招かれ、瀬戸内寂聴さんや永六輔さんらとともに出演。鈴木さんが構成、脚本を担当した。来月3日には徳島県郷土文化会館大ホールで「怪談」を上演することになっている。また、公演の質と実績が認められ、島根県松江市の小泉八雲記念館から全国初の県外公演認定を得た。「怪談」の初演を見た映画監督の大澤豊氏から推薦も受けている。

前売りは1800円。当日2000円。申し込み・問い合わせは、1348・4315森さんまで。

【戸田 照朗】

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三日月神社の由緒記した記念碑 スペース

おできに御利益も

渋谷さん 三日月神社の由緒記し碑を建立

 

 

 

 

 

 

市内三ヶ月(みこぜ)にある三日月(みかづき)神社にこのほど、その由緒が書かれた記念碑 =写真= が建てられた。氏子の渋谷信雄さん(66)が、昨年秋、瑞寶單光章を叙勲したことを記念して妻の貞子さんとともに建立した。渋谷さんは48年間、地元の消防団活動に関わってきたことが評価された。

一方で、三ヶ月地区では人口が増え、神社のいわれも知らない人が増える中、渋谷さんは神社の由来を調べて欲しいと松橋暉男宮司に依頼していた。そこへ叙勲が決まったこともあり、境内に由緒が書かれた記念碑を自費で建てることを願い出たという。

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松橋宮司が書いた「三日月神社 由緒沿革」によると、「鎌倉時代の1198年に千葉介頼胤が三ヶ月台に築いた小金城の鬼門・守護祠が三日月神社のはじまりであるとされる。寛延4年(1751)、三日月村の有志が三日月にゆかりの出羽三山(山形県)霊峰月山に参詣した際『月の神霊が宿る石』を背負い持ち帰り、鬼門守護祠と合わせて『三日月大明神』として三日月村(13戸)の鎮守社とした。昭和20年(1945)頃までは山頂に茅葺き屋根の御社殿があって三日月大明神として古くから人々の姿(皮膚)を護る神として信仰されていた。俗におでき、瘤(こぶ)に御利益があるといわれて、治癒したときには豆腐をお供えする習慣が残されている」。御祭神は月讀尊(ツクヨミノミコト)。

渋谷さんは「神社の由緒を地域のみなさんにも知っていただくとともに、ご自身の健康のためにもお参りしていただけたら」と話していた。

【戸田 照朗】

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読む姿 子どもに見せて

書評家・岡崎さんが東部小で講演

 

 

 

 

 

 

ライターで書評家の岡崎武志さんが7日、東部小学校(辻邦雄校長・623人)で「親も子も本を読め」と題して講演を行った。

同校は「本好きの子どもを増やす」という目標をかかげているが、子どもに読書を勧めるといっても、最近では親も本を読まない。まず親が本を好きにならなければ、とということで企画された。会場となった体育館で、230人の保護者が耳を傾けた。

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スペース 講演する岡崎武志さん

▲講演する岡崎武志さん

 

岡崎さんは、本が読まれなくなり、出版社も倒産している現状や、「本屋大賞」など本屋さんが推す本が売れたり、女性作家に新しい才能が出てきているという出版界全体の状況や、自身の読書経験を話した。「まず、家に本棚を置いてください。親が読書する姿を子どもに見せてください。人が本を読む姿というものは美しいものです。有名な写真家が人が読書をする姿だけを撮った写真集を出したくらいですから」などと話し、家庭で読書環境を整える大切さを強調した。

岡崎さんは、数年前作家の角田光代さんと共著で『古本道場』(ポプラ社)を出し、話題となった。同書は岡崎さんが角田さんに古本の「師匠」となって指南し、角田さんが実際に古本屋さんを巡るというもの。

また、近著としては『読書の腕前』(光文社新書)がある。「コクのある読書生活を送ろうと思ったら、『ツン読』は避けられない」など、この日の講演にも通じる興味深い話が書かれている。

【戸田 照朗】

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きょう決勝トーナメント

市ジュニアソフト

 

松戸市ジュニアソフトボール連盟(錦内功会長代行)主催による、市制施行65周年記念・市長旗争奪「第65回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)の決勝トーナメントがきょう22日、新松戸西小グラウンドで行われる。

15日までにリーグ戦が終了。決勝トーナメントに出場する各リーグ上位2チームが決まった。東リーグは大畑ユニオンが1位、ゆうかりソフトボールが2位、西リーグは松五・緑ヶ丘が1位、横須賀ソフトボールが2位、南リーグはウイングスが1位、竜房台子ども会が2位、北リーグは寿ソフトボールが1位、相模台が2位。

15日までの試合結果は次の通り。

 

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▽6月8日

▼東リーグ

大 畑51−0稔 台

さつき7−0千駄堀

陣ヶ前17−0稔 台

大 畑5−2さつき

千駄堀7−2金ヶ作

やなぎ11−7稔 台

▼西リーグ

古ヶ二1−0秋 山

横須賀3−1杉の子

秋 山2−0つくし

横須賀3−0古ヶ二

風の子1−1秋 山

松 五9−0古ヶ二

 

▼南リーグ

たんぽ3−2古ヶS

ウイン6−0竜房台

南部キ5−1古ヶS

馬橋中3−2竜房台

ウイン9−0たんぽ

南部キ15−5わかば

古ヶS10−0馬橋中

▼北リーグ

常盤東4−2サン壱

虹の街3−2相模台

サン壱5−4ひまわ

常盤東2−1虹の街

中金杉5−5ひまわ

寿 7−1中金杉

▽6月15日

▼東リーグ

ゆうか5−3千駄堀

さつき11−0稔 台

千駄堀7−3やなぎ

ゆうか12−0やなぎ

▼西リーグ

松 五3−0秋 山

風の子5−0古ヶ二

 

▼南リーグ

馬橋中4−1南部キ

竜房台13−1わかば

竜房台6−0南部キ

馬橋中24−2わかば

▼北リーグ

寿 2−1相模台

虹の街6−3サン壱

相模台8−1サン壱


レディースソフト春季大会

寒風がAクラス優勝

寒風がAクラス優勝

 

 

 

 

 

市制施行65周年記念、松戸市レディースソフトボール連盟(大畠晴美理事長)創立30周年記念「第59回松戸市レディースソフトボール春季大会」が先月29日、江戸川河川敷ソフトボール場でおこなわれた。

Aクラスでは寒風、Bクラスでは火の見ファイターズがそれぞれ優勝を果たした。

Aクラス優勝の寒風は、初戦で馬橋ラッキーズに6−1で勝ち、続く2回戦では新鮮組を3−0で完封。迎えた決勝戦では、RODを4−2で下し、優勝を決めた。

Bクラス優勝の火の見ファイターズは、シードで2回戦から登場。1回戦を勝ち上がってきたオール南部に11−7で打ち勝ち決勝へ駒を進めた。同じくシードから勝ち上がってきたクッキーズとの決勝は猛打が爆発し、29−2と大差をつけて見事優勝を果たした。

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スペース Aクラス優勝の寒風

▲Aクラス優勝の寒風

 

火の見ファイターズ

▲火の見ファイターズ