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バックナンバータイトル676号

来月9・10日 松戸の夏の風物詩

松戸宿坂川献灯まつり

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坂川を流れるとうろう

▲坂川を流れるとうろう

 

松龍寺境内

▲松龍寺境内

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「松戸宿坂川献灯まつり」が来月9日と10日、レンガ橋から春雨橋までの坂川沿岸で開催される。

江戸時代、水運と宿場で栄えた松戸の町では、夏の盛りに「とうもろこし市」が立ったという。本来は松龍寺境内「すくも塚観音」の縁日だったが、松戸宿の人々には夏の風物詩として時代を超えて親しまれ、今なお続く伝統の行事だ。

この地を流れる坂川も水質浄化で美しい流れを取り戻し、アユが遡上するまでになった。松戸宿ゆかりの行事を盛り上げていこうとする地元の機運も高まったことから、とうもろこし市が立つ縁日には献灯が行われた言い伝えにちなんで「献灯まつり」と称し、坂川の流れに沿って多数の行灯や提灯を並べ、自然の恵みや坂川を開いた先人に感謝の気持ちを表す行事として、2年前から行われている。

今年も従来の「とうもろこし市」(正午〜20時)に加え、とうろう流し(日没〜21時)、風流ながし踊り(松龍寺18時30分発)、カヌー体験乗船(9日は13時〜17時、10日は9時〜12時、小4〜中学生対象)、献奏太鼓くらべ(夕方以降随時)など様々な行事が予定されている。

坂川沿いには約500メートルにわたって1000基の献灯が並ぶ。風情を感じながら散策するだけでも楽しそうだ。とうろう流しは一灯500円で参加できる。昨年は2日間で800灯が流されたが、「華やかさを増すためにも、今年は1000灯以上、できれば1500灯を流したい」と同まつり実行委員会では話している。

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学生も運営に参加

また、今年の特徴として「エコ」をテーマに千葉大園芸学部と流通経済大の学生有志が運営に関わっている。

千葉大園芸学部からは環境サークル「マツコ」のメンバーが参加。今年の縁日屋台では再使用できるリユース食器を使うことが条件となっている。食べ終わった後、会場3か所に設けられた「エコ・ステーション」で回収する。回収率を高め、ポイ捨てを防ぐために「ディポジット制」を導入するという。屋台の食べ物には最初から食器代100円が加算されている。食べ終わった後でエコ・ステーションに食器を持っていくと100円がもらえるという仕組みだ。コーラやビールのビンを酒屋さんに持っていくとお金をくれるのと同じ方法だという。エコ・ステーションでは、食器のほかに分別ゴミの回収も行っており、学生たちはエコ・ステーションの周知や運営などを行う。学生代表を務める大山ゆりあさん(3年)は、「学内ではペットボトルのキャップの回収の呼びかけなど、環境に関する活動をしてきましたが、もっと大きなイベントで私たちの活動を知ってもらえるいい機会だと思います。坂川がきれいになったことで始まったイベントということで、市民の方にも環境について考えるきっかけにしていただけたら」と話していた。

また、流通経済大学社会学部国際観光学科の学生が「エコ市21」を開く。時間は13時〜16時。「エコ市21」とは、地元若手農家で結成する4Hクラブの協力のもと、地場野菜を販売するというもの。「エコ市21」は同祭りに参加することを通して地元の野菜や松戸の文化について学生自身が学習するとともに、それを多くの人と分かち合おうという企画から始まったという。エコ市の「エコ」は、地産地消を通して排気ガスの削減による環境対策への寄与を行うということ、「21」はグローバルな時代といわれる21世紀に、新松戸キャンパスに通う地元の生活者として、最も身近な松戸の文化や社会について学んでいこうという意味が込められているという。

同まつり実行委員会では運営ボランティアも募集中。詳しくは1362・5356へ。

http://www.kentou.org/

【戸田 照朗】

会場案内図

松戸宿坂川献灯まつり会場案内図

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千葉大園芸学部の移転問題

反対署名11万人超える

 

 

千葉大学園芸学部の移転に反対する松戸市民の会(山室一雄会長)では16日、第2回となる代表者会議を松戸商工会館で開催した。会議では、これまでに実施した活動内容、園芸学部の動向などについての報告がおこなわれ、この中で、10万人を目標にしていた署名が7月15日現在、9万1787人分集まっていることが報告された。また、現在、署名簿とりまとめの作業がおこなわれており、集計途中だが、22日現在で11万人を超える署名が集まっているという。

会議では冒頭、山室会長、川井敏久市長があいさつ。川井市長は「署名活動はおおむね、当初の目標を達成しつつある。これだけの市民の声があるということを大学にしっかり伝え、可能性ある限り、あらゆる方策をとっていきたい」と話した。

園芸学部の動向についての報告では、当初6月末をもって園芸学部としての移転に対する結論を出すことになっていたが、教授会では結論は出ず、引き続き検討していくことになったことなどが説明された。

同会では今月中に署名簿をとりまとめ、来月には大学側へ提出し園芸学部の松戸存続を訴えていくことにしている。

【竹中 景太】

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感謝状を受けた大西店長(前列左から2人目)

感謝状を受けた大西店長(前列左から2人目)

 

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当て逃げ犯逮捕に協力

YC稔台店に感謝状

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7月6日午前1時41分頃、松戸市松戸新田で発生した酒気帯び運転による当て逃げ事件で、逃走する容疑者を取り押さえ逮捕に協力したとして、YC稔台店(大西一則店長)に15日、松戸警察署の福田知幸署長より感謝状が贈られた。

松戸署によると、逮捕されたのは市内で飲食店を経営する28歳の男で、仕事終わりに缶ビールを飲み乗用車を運転。松戸新田585番地付近の電柱に車をぶつけ、逃走しているところを店の外に出ていた同販売店スタッフ3人が取り押さえ、警察に通報した。

福田署長からは「こうした案件の場合、現行犯逮捕するのはむずかしく、みなさんの協力があったからこそ逮捕できた。被疑者を勇敢に追いかけることはなかなかできることではない」などと感謝の言葉が述べられた。

また、感謝状を受け取った大西店長は「勇気を持って追いかけ、取り押さえたスタッフに感謝。そういう仲間に支えられながら仕事をしていることをうれしく思います」と話していた。

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08埼玉総体出場選手

 

 

あす28日から開幕する「彩夏到来08埼玉総体」に市内の高校から出場する選手を紹介する。なお、ここでは紹介できなかったが、専修大学松戸高校陸上部の戸邉直人君(2年)も走高跳に出場する。戸邉君は今月ポーランドでおこなれた第12回世界ジュニア選手権大会に出場し、10位に入る活躍を見せた。

 

県立松戸高校フェンシング部

県立松戸高校のフェンシング部からは、女子団体フルーレに川端夏子さん(3年)、田村まいさん(2年)、戸田朱音さん(1年)、岡田映子さん(同)の4人が、女子個人サーブルとフルーレに川端さんが、男子個人エペに金子凌君(2年)が出場する。

インターハイの団体は初戦で強豪の大分豊府と対戦する。主将の川端さんは「チャレンジではなく同じ土台の高校生だと思って戦いたい。3年なのでみんなと組めるのは最後。自分たちのやってきたことを信じて頑張りたい」。

田村さんは「(川端さんが)3年生一人で頑張ってきたのを見てきたので、自分も頼られるように頑張りたい。来年につながるような試合をしたい」。

戸田さんは「初めてのインターハイで緊張すると思うが、気持ちでは負けないようにしたい」。

岡田さんは「リザーブなので、他のメンバーが安心して試合できるように頑張りたい」。

金子君は、中学まではテニスをしていた。未経験者だったが人一倍の努力で代表になったことは周囲も認めている。「1年生の夏までは練習がきついだけで、面白くなかった。でも、夏を越えると楽しさが分かってきた。エペを教えてくれる指導者がいて、環境にも恵まれた。期待に応えられるように、ベスト8は狙いたい」。

【戸田 照朗】

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聖徳大学附属高校 フェンシング

聖徳大学附属高校の木下天さん(1年)はフェンシングのフルーレとエペに出場する。

アニメの「リボンの騎士」に憧れ、幼稚園から始めたフェンシングを都内のクラブで続けてきた。大人の選手も練習に来るクラブで「楽しい。練習も苦にならない」という。中学3年の時は都の代表として全国大会に出場し、4位に入った。今大会では「ベスト8には絶対に入りたい。同年に強い子が多いので負けたくない」。

顧問の本間明信教諭は「ラスト1秒まで気を抜かず終盤まで強い。最後の最後まで1本を狙いにいくところがすごい」と話していた。

【戸田 照朗】

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聖徳大学附属高校体操部

聖徳大学附属高校体操部からは風間彩花さん(1年)と山田あゆみさん(同)が体操女子個人総合に出場。

風間さんは県予選で優勝。「目標は全国で戦えるレベル。県で優勝してもいつも目標を全国に置きたい」。

風間さんは5歳で都内の体操クラブに。小中学校でも全国大会に出場し、得意の規定では上位に名を連ねた。今大会では「今までの練習の成果が発揮できるように、早くケガを治して上位に入れるように頑張りたい」。

来栖朝樹監督によると風間さんは「スケールが大きい。パワーとスピードがある」。

山田さんは県予選を4位で通過。5歳から船橋市内のスポーツクラブで体操を始めた。中学から同校に入学し関東大会にも出場。

「緊張しすぎるとミスをするが、場に慣れれば自分の力を出せると思う。練習してきたことを発揮して予選通過したい」。

来栖監督は山田さんについて「寡黙(かもく)で練習はなまけない。大きな舞台がいい経験に。表現力、パワーともにこれからの選手」と話していた。

【戸田 照朗】

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専修大学松戸高校相撲部

専修大学松戸高校相撲部からは川井健太君(1年)が個人戦に出場する。

川井君は小学1年から相撲をはじめ、中学3年生の時には団体戦で全国制覇した。

県予選では出場権のかかる3位を拓大紅陵の選手と争った。その選手に専大松戸の中曽根誠君(3年)が勝ったために、川井君は出場権を得た。

中曽根君は4位で惜しくも出場を逃した。川井君は「先輩は出られないのに、複雑。今大会では見られて恥ずかしくない相撲をしたい」と話す。中曽根君は小学生のころからいっしょに稽古してきた幼なじみでもあり、同部の主将でもある。川井君について「自分で自分を高めようという意識が高い。他人にも自分にも厳しい」と話していた。

【戸田 照朗】

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市立松戸高校陸上部

市立松戸高校陸上部からは、800mと1500mに蓑和廣太朗君(3年)が、3000m障害に宮田貴洋君(同)が出場する。

蓑和君は、1年で1500m、2年で800mと1500mに出場しており、1年の時は予選敗退だったが2年の時は1500mで決勝まで進み10位に入っている。

しかし、今年は3月の駅伝でケガをしてしまい、インターハイ出場をかけた県予選、関東大会はぎりぎりの調整だったという。結果、関東で、800mは5位、1500mは優勝して出場権を手にした(6位以内が出場)。

「(ケガで)3年では出場できないのかと不安だった。仲間や西川康弘監督、両親などいろんな人に支えてもらってここまできたと思う。本番までに自分のイメージしている走りを100%にして、タイムや相手に関係なく必ず入賞(8位以内)したい」。

宮田君は初出場。県予選では4位、関東では3位と難しい大会の方で順位を上げている。やはりケガをしており、県予選では100%の状態ではなかったという。最初はついていって後半順位を上げていくという粘りの走りが信条。

「西川監督の指導でここまで力をつけることができた。監督や周りのみんなには感謝の気持ちでいっぱいです。インターハイでは周りが速い選手ばかりですが、負けずにしっかりと全力を出して決勝に行くつもりでレースをしたい」。

【戸田 照朗】

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県立松戸六実高校陸上部

県立松戸六実高校の篠原淳君(3年)は、400mハードルに出場する。初めてのインターハイ出場で、決勝進出を目指す。
篠原君は、5月の県大会で3位に入り、関東大会へ。6位に入賞し、初のインターハイ出場を決めた。県大会では自己ベストは出なかったものの1位とは0・2秒差の3位。関東では体調不良もあり、ギリギリの6位入賞で、インターハイへの切符を手にした。
「昨年までは57秒台、それを今年に入ってから53秒台まであげた。冬に努力した成果が年を明けてから出てきた。まだまだ発展途上だが、予選から思い切っていけば、いいタイムが出ると思う」と、佐藤光美監督。
篠原君は「一つひとつ集中して練習に取り組み、レースでは最後まであきらめない気持ちでのぞんだ結果、インターハイに出場できることになったと思う。高校最後の大きい大会、悔いのない走りをして、まずは予選を突破したい」と話していた。

【竹中 景太】

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第12回松戸市俳句大会入賞作品

 

第12回松戸市俳句大会(市俳句連盟、市教委共催、松戸よみうり新聞社後援)が21日、市民劇場で開催された。今年は792句の応募。入賞句と招待選者・棚山波朗氏、佐藤麻績氏の特選句を紹介する。

 

>>>下の画面クリックで拡大

入賞句と招待選者・棚山波朗氏、佐藤麻績氏の特選句を紹介

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YC南松戸の木村さん スペース

YC南松戸の木村さん

人命救助で署長感謝状

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松戸警察署は17日、人命救助を行ったYC南松戸店(藤井隆之店長)の木村由美さんに署長感謝状を贈った=写真=。

木村さんは、先月13日午前3時すぎ、市内二十世紀が丘萩町で新聞配達をおこなっていた際に「新聞屋さん助けて」という、うめき声を聞き、同僚のスタッフに連絡。110番通報した後に、駆けつけたスタッフと開いていた雨戸から部屋に入り、部屋でうずくまっていた一人暮らしの男性(87)を介抱し、救急車を手配した。男性は病院に搬送されたが大事には至らず、点滴を受けた後、次の日には退院したという。

福田署長は「高齢者の一人暮らしは増えており、何かあった時、周囲が気づいてあげることが必要。今後とも、犯罪につながるような行動等を目にした時には、警察への通報など協力をお願いしたい」などと話していた。

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