松戸市立病院建て替え案を撤回市の方針に議会が反発 |
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運動公園への移転建て替え、または現地建て替えで検討が進められてきた、松戸市立病院の建て替え問題がここにきて、再考されることになった。市議会内に設置されている市立病院建設検討特別委員会の中で、市側が移転建て替え、現地建て替え、両方の建て替え案を撤回することを報告し明らかになったもので、これに市議会は反発し、先月末に閉会した市議会9月定例会で「市立病院の早期建設に関する決議」を全会一致で採択する事態になっている。 【竹中 景太】 |
市立病院は昭和42年9月、現在の上本郷の場所に移転。その後、幾度となく増改築が進められ、同年に建てられた1号館から臨床研究棟の5号館、その他、レントゲンフィルム保管庫などが設置されている。このうち1号館及び2号館で、市がおこなった耐震診断で耐震基準を満たしていないことがわかり、大規模な地震の際には建物自体の被害が予想され、入院患者などの生命に影響を及ぼしかねないことが想定されている。 そのため市では、庁内に「松戸市立病院整備検討会議」、市議会内に「松戸市立病院建設検討特別委員会」を設置し、移転・建て替えなどについて検討を重ねてきた。その間、東松戸病院と統合して運動公園の一部に新病院を建て替える案や、東松戸病院を存続させ現地建て替えをおこなう案などが出ていた。 それがここにきて、運動公園へ移転する場合は新たな運動施設の代替地が必要になり、財政的に困難、現地建て替えでは入院患者への支障などがある、また、国の医療制度の変化、医師の確保問題などから、市が両方の案をともに撤回。現在の病院の耐震補強が可能かどうかを調査した上で、建て替えについてはもう一度検討したい旨を委員会側に伝えたが、市議会はこれに反発し、「市立病院の早期建設に関する決議」を全会一致で採択した。 決議では、この撤回について「長い歳月を費やして、特別委員会と執行部が意見交換を重ねながら積み上げてきたこれまでの議論を根底から覆すものである」とした上で、「老朽化が進んでいる現在の市立病院を目の当たりにしており、市民の安全・安心を考えると、病院建て替えがこのまま頓挫してしまうことは、到底認められるものではなく、将来に禍根を残すことになるのはあまりにも明白」と言及。新病院の建設に向けて、今年度中にタイムスケジュールを市民に公表するよう求める内容になっている。 市健康福祉本部企画管理室の担当者は「建て替えをまったくしないということではなく、その必要性はある。ただ時代の変化等は激しく、検討を始めた当時と今ではずいぶん状況が変わってきていることから、もう一度考えさせてほしいということ。それにはまだ時間がかかるだろうということで、耐震補強の調査をして、財政的な問題もあるが、可能かどうかを検討したい」と話している。 これまで市立病院の移転候補地としては運動公園が第1候補としてあがっていたが、その際には、市立病院近くの民有地、東松戸病院の場所も候補にあがっていた。このうち民有地は最終処分場跡が一部含まれた土地でその上には建物が建てられない、民有地のため交渉の時間、また費用がかかる。東松戸病院の場合は、場所が市の中心部ではない、などの難点があるが、市内には他に新病院を建設できるような広大な土地はあまりないことから今後、病院建て替え地の最有力候補としてあがる可能性がある。 |
四中が初優勝第62回東葛飾地方中学駅伝
第62回東葛飾地方中学校駅伝競走大会(千葉県教育庁東葛飾教育事務所ほか主催)が18日行われ、松戸四中が2位の柏・酒井根中に54秒の大差をつけて初優勝した。記録は1時間41分41秒。3位は我孫子・白山中。松戸勢では、7位に松戸三中、10位に松戸一中が入賞した。 レースは松戸市立中部小前から野田市総合公園陸上競技場までの10区間、31・8キロ。参加校は70校。 四中は1区の団子状態を5位で通過。2区で3位に上がると、3区ではついにトップへ。その後は安定した走りで、最終10区まで首位を守り続けた。 チームを率いた田中輝充監督(27)は「優勝は、今までの子どもたちのひたむきな努力とチームワークの結果」と振り返った。 また、主将で8区を走った榛澤尚之君(3年)は、「チームの自慢は、仲の良さとチームワーク。目標は優勝だったので実現できてうれしい。今はホッとした気持ちも。次の目標は県駅伝で1位になって、全国に出場することです」と語った。 松戸四中出場選手(区間順・敬称略)=作間陽揮、田代一馬、高瀬悠也、島田祐希、小林謙、生野卓煕、山崎和麻、榛澤尚之、山崎裕太、鎌田龍之介 【戸田 照朗】 |
信仰と物流の道(上)「諏訪道」を行く
布施弁天を出て街道を歩き始める。 ゆるやかな坂道を上ると、左手に南龍寺がある。道の両側には古い民家が多く、街道の雰囲気が漂っていて、これから先の行程に期待をいだかせる。 やがて、新大利根橋有料道路に向かう大きな通りとぶつかる。この道を横断し、先の小道に入ってゆく。 しばらくゆくと、香取神社と善照寺がある。
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香取神社は、最初、神社の入口が分からなかった。妙な形をした神社だなぁと思っていたら、街道に接している方が神社の裏で、本殿の後ろ側を見てたことに気がついた。ぐるっと回ってみると、反対側に鳥居と拝殿があった。苔むす境内は小さいながらも趣がある。庚申塔も多い。鳥居は、前の畑に向かっており、いかにも郷にある神社といた感じである。 隣の善照寺も静かでなかなかよかった。入口にある六地蔵が、やはり郷の風情を思わせた。 少し歩くと、道の右端に2つの道標があり、1つには「向テ右布施弁天向テ左野田町方面」と書いてある。ここは十字路になっており、左に行けば「諏訪道」だが、少し寄り道して右の道を行くと、すぐに八坂神社がある。大きな広場の中にぽつりと小さな神社があった。 この十字路までは左右に古い農家と思われる住宅が続き、風情があった。緑の垣根ではなく、石造りの塀が多く見られたが、この地方の特徴だろうか。 「諏訪道」に戻ると、左には香取神社と善照寺の前に広がっていた畑が見える。少し急な坂を下り、また上る。左右には畑や家が点在している。 富勢西小前の道を横切り、真っ直ぐ行った突き当たりを右に。少し行くと左手に須賀神社がある。ここには青面金剛などがある。 デーダラボッチ伝説と水切場また少し行くと下り坂になっており、坂の途中右手に宿蓮寺郵便局という小さな郵便局がある。その先には道ばたに宿蓮寺湧水という小さな水たまりがあり、枝振りのいい大きなクスノキが生えている。 |
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ここには巨人デーダラボッチの伝説があるという。この道の目的地のひとつ、諏訪神社の近くでころんだデーダラボッチの手がついたところが水たまりになったというからスケールが大きい。小金原団地の近くを流れる富士川の近くにイボ弁天という小さな池があるが、ここはデーダラボッチが西方に歩いたときの右足の足跡だという。今回の「諏訪道」の先にはデーダラボッチと呼ばれている場所が出てくる。このあたりには巨人伝説が多いのだろうか。参考にさせていただいた山本鉱太郎さんの本(「房総の街道繁盛記」崙書房出版)によると、デーダラボッチは大太法師(だいだらぼうし)のことで、九州では弥五郎どんという。ほかにダイダラボー、ディラボッチャなどとも呼ばれるという。 坂を下りきると、大きな新しい道に突き当たる。これを左に行く。住宅街の中のにぎやかな通りとなり、交差点の前で川を渡る。その先の坂を上ると、再びひっそりとしてきて、旧街道の趣となる。 しばらくゆくと、三叉路(さんさろ)になり、道の真ん中に一本杉が立っている。名物だったという一本杉だが、今は大きな切り株だけとなり、切り株の割れ目からは新しい若い杉が育とうとしていた。これは自然に生えてきたものなのか、それとも一本杉の復活を願って植樹されたものだろうか。
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道ばたには御輿を入れた蔵があり、蔵の隣には力石がある。その昔、村の若い衆が持ち上げて力比べをしたという石である。 この先を行くとT字路になるが、ここには庚申塔などが集められていた。「諏訪道」は左に行くのだが、右に行くと覚王寺がある。このT字路には大きな木の下に祠も2つあり、街道の趣がある。 T字路を右に行き、道なりに左に曲がると、やがて長い坂を下りて広い新しい道路になる。左には柏中央高校が見える。さらに進んで、交通量の多い国道16号線を渡る。柏警察署を左手に見ながら進むとT字路になり、柏四小の前の分かれ道を左に進む。左に高田近隣センター、右に浄善寺、熊野神社、聖徳寺を過ぎると、信号のある交差点に出る。 道の脇に「うなぎ道と高田の水切場」という柏市教育委員会が立てた案内板がある。 それによると、古文書によると1757年(宝暦7)に布施河岸でウナギの輸送が始まり、この年の9月から12月までの3か月間に20隻の船がウナギを陸揚げした。ウナギは布施河岸や手賀沼の呼塚河岸から松ヶ崎・高田を通って加村河岸まで運ばれた(つまり「諏訪道」を通ったということだろう)。行程は14キロで約3時間。ウナギは生きたまま運ばないと商品価値がない。そこでこの街道の中で2か所で1時間おきに馬から下ろして水に浸し、生気を取り戻させた。もう1か所は流山の野々下で、ともに清水がこんこんと湧き出るところが選ばれたという。 【戸田 照朗】 ※参考文献=「房総の街道繁盛記」(山本鉱太郎著・崙書房出版) |
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評価・信頼される市役所を副市長に平川清氏
市長と議会側で調整がつかずこの半年間空席となっていた副市長が、先月末に閉会した市議会9月定例会でようやく決まった。就任したのは、松戸市施設管理公社理事長をつとめていた平川清氏(62)=写真=。大学卒業後、松戸市役所に入所し、平成19年3月の定年退職までさまざまな部・課を経験。17年には市民環境本部環境担当部長、18年には市民環境本部長をつとめた。退職後、同管理公社理事長をつとめていた。 「市民の方に評価される、信頼される市役所づくりをしたい。市民の方、全てに満足いただく施策というのは難しいかもしれないけれど、心を添えてサービスにつとめることで、思いは伝わると思う」。平川副市長は、こんな市役所を目指したいと話す。 |
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夏のお盆前、突然、川井敏久市長から副市長就任の打診があった。「本当にわたしでよろしいのでしょうか」の問いに、川井市長は「いろんな部署を経験している。その豊富な経験をいかしてもらいたい」旨の回答をした。それを聞き、すぐさま就任を引き受けたという。 昭和45年に市役所に入所し、最初に配属されたのは議会事務局。議長の秘書のような仕事を経験し、平成2年からは2年間、秘書課長補佐として副市長(当時助役)の仕事を目の当たりにしてきた。それだけに副市長という事務方トップの責任の重さ、大変さは理解していたが、それと同時に、秘書課での経験があることの自信もあり、引き受けたという。 「何より現場の職員の声を大切にしたい。日ごろ、市民の方と接しているのだから、市民の方が求めているものもわかっていると思う。その声と市長の思い、考えをうまくつなぎ合わせる、それがわたしにかせられた一番の仕事だと思っている」。 趣味は、朝のウォーキングと夜の晩酌。1時間ほどをかけて、自宅近くの21世紀の森と広場周辺を歩く。「ウォーキングしていると、頭の中の考えを整理できる気がする。お酒は好きだけど、何より一緒に楽しむ友の存在が大きい。お酒が好きというより、それを通じて知り合えた、また一緒に楽しめる友が好き」。自分の性格は「せっかち。動いていなきゃいられない」と分析する。それだけに、武将・武田信玄の旗で有名な「風林火山」について「風と火は理解できるが、林と山はどうにも…。でも最近は、自分で動こうとする時、動かざるごと山の如し、などと思い出すようにしている」という。 【竹中 景太】 |
ジュニアソフトが開幕36チームが熱戦展開
松戸市ジュニアソフトボール連盟(綿内功会長)主催による、市長旗争奪「第66回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)が12日、開幕した。36チーム・総勢約600人の少年球児は、来月16日までのおよそ1か月間にわたり、真紅の市長旗を目指して熱戦を繰り広げる。 大会に先立ち市運動公園野球場でおこなわれた開会式では、まず子どもたちが元気よく入場行進。前大会の覇者・大畑ユニオンのキャプテン、中山裕崇くん(6年)が元気に選手宣誓をおこなった=写真=。また、開会式の中で、今年の全国高等学校総合体育大会に出場した柏陵高校の大出美帆選手(火の見下出身)に対する特別表彰もおこなわれた。 |
参加36チームは、東西南北の4つのリーグに分かれてリーグ戦をおこなった後、各リーグ1位及び2位のチームによる決勝トーナメントにより優勝を争う。 大会3日目までの試合結果はつぎのとおり。 |
大会1日目(10月12日) ▼東リーグ 虹の街1−0秋 山 さつき6−1竜房台 しろあ1−0つくし 虹の街8−0古ヶ二 ウイン11−0つくし ▼西リーグ 相模台1−0馬橋中 南部キ8−4金ヶ作 大 畑17−0南花島 火の見7−6六実ひ 大 畑9−0金ヶ作 ▼南リーグ 横須賀1−0わかば 中金杉4−2千駄堀 三ヶ月10−0稔 台 中金杉5−3横須賀 ▼北リーグ こばと1−0古ヶS サン壱7−0やなぎ こばと13−1風の子 古ヶS8−2やなぎ サン壱4−1風の子 |
大会2日目(10月13日) ▼東リーグ ウイン8−0古ヶ二 さつき11−0つくし しろあ10−4竜房台 古ヶ二2−1つくし しろあ4−2たんぽ 秋 山1−0竜房台 虹の街4−2たんぽ ▼西リーグ 馬橋中3−0金ヶ作 陣ヶ前6−0南花島 六実ひ7−0金ヶ作 大 畑7−0馬橋中 相模台15−0南部キ 六実ひ12−2南花島 南部キ5−1火の見 ▼南リーグ 千駄堀4−2三ヶ月 松五緑3−0中金杉 わかば8−2稔 台 横須賀3−1千駄堀 松五緑12−1元 町 常盤東1−0中金杉 元 町1−1横須賀 ▼北リーグ 寿 10−0サン壱 ゆうか9−0城 町 寿 5−0杉の子 サン壱3−2こばと 杉の子3−2城 町 ゆうか3−0古ヶS こばと4−1杉の子 |
大会3日目(10月19日) ▼東リーグ つくし4−3たんぽ 虹の街8−2しろあ さつき7−0たんぽ つくし2−0竜房台 秋 山3−0しろあ ウイン8−0竜房台 ▼西リーグ 大 畑15−0六実ひ 陣ヶ前7−1馬橋中 大 畑15−0火の見 南部キ0−0馬橋中 陣ヶ前7−0六実ひ 馬橋中7−2火の見 ▼南リーグ 松五緑23−1稔 台 常盤東5−1横須賀 三ヶ月6−0元 町 常盤東8−0わかば 松五緑13−0横須賀 元 町11−1稔 台 三ヶ月8−0わかば ▼北リーグ 杉の子5−3サン壱 ゆうか13−0やなぎ 寿 30−1城 町 杉の子7−2風の子 ゆうか2−0こばと 風の子3−0やなぎ こばと2−1 寿
【竹中 景太】 |
バンド演奏、カヌーデモレースなど江戸川カッパ市来月3日、ふれあい松戸川広場
「江戸川カッパ市」=写真=が来月3日、市内樋野口の江戸川河川敷「ふれあい松戸川広場」で11時から15時まで開催される。 江戸川沿岸には14市町村があるが、ここに「川の駅構想」が生まれている。 川や川沿いにある施設を休憩、観光、健康、教育などのために利用し、災害時には緊急の連絡や対策機能を持つ施設として利用する。さらに、流域の人々の連携が深まればよりよい地域づくりができるという。 この人の交流・連携の仕組みづくりとして試みられるのが「江戸川カッパ市」だ。 |
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きょう26日までは、みなかみ町地区で川サミットが行われており、来月3日に松戸、15日に春日部・杉戸(龍Q館)、16日に浦安(なぎさ公園)、23日に境町・野田関宿(道の駅 さかい・キンカ堂前駐車場)で開催される。 松戸では大竹バンド演奏、カヌー協会デモレース、Eボート乗船会、レンタルサイクルコーナー、江戸川流域物産展、いきいき健康相談、フリーマーケットなどが開催される。境町・野田関宿では婚活支援パーティーも。 カッパ市のカッパは伝説の動物「河童」の意味もあるが、kにはじまる8つのテーマ、「環境」「健康」「教育」「観光」「交流」「危機管理」「経済活性化」「結婚」のk8(かっぱ)の意味もあるという。 問い合わせは、同市実行委員会事務局(NPO地域交流センター内)103・3581・2700担当・山口さんまで。 |
バルドラール浦安の監督・選手が指導にこにこフットサルスクール
にこにこフットサルスクール(報知新聞社主催、読売新聞松戸支部後援)が11日、河原塚の「フットボールコミュニティー松戸八柱」で開催され、日本フットサルリーグ(Fリーグ)・バルドラール浦安のシト・リベラ監督や選手ら4人が、小学生60人を指導した=写真=。 |
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小学生は低学年の部と高学年の部に別れて練習。ドリブルなどボールの扱い方や、試合形式の練習などで汗を流した。 松飛台のチームに入っているという大嶋太郎くん(3年)、さちちゃん(2年)の兄妹は「いろんな練習の仕方や、ドリブルの仕方を教えてもらって楽しかった。インサイドのけり方なども勉強になった」と口々に話していた。また、船橋市から参加した広瀬将伍くん(6年)は、バルドラール浦安のスクール生だという。「1対1での抜き方やドリブルが勉強になった」。同じくスクール生で柏市から参加した松崎千佳さん(5年)は、「(スクールでは)まだ教えてもらったことがないコーチにも指導を受けられて楽しかった」などと話していた。 フットサルは室内で行われるサッカーから派生したスポーツ。1チーム5人以下、前半20分、後半20分の1試合40分で行われる。Fリーグは07年に新設され、バルドラール浦安など全国の8チームが総当たり戦で順位を決める。 【戸田 照朗】 |