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バックナンバータイトル688号

馬橋高 全国へ

関東演劇大会で最優秀賞

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スペース 「赤鬼」の一場面(同校体育館での公開リハーサルで)

▲「赤鬼」の一場面(同校体育館での公開リハーサルで)

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第44回関東高等学校演劇研究大会が17日と18日、市川市文化会館大ホール(てこなホール)で行われ、千葉県代表として出場した千葉県立松戸馬橋高校演劇部が最優秀賞(1位)を獲得。7月31日から三重県で行われる第55回全国大会へ出場を決めた。2位までが出場できる全国大会に千葉県の高校が出場するのは2003年の薬園台以来6年ぶり20回目。松戸市内の高校としては1991年の松戸東(現在の松戸国際・2位)以来18年ぶり2度目。1位での通過は初の快挙だ。

【戸田 照朗】

「赤鬼」幻想的に

馬橋高校が上演したのは、野田秀樹作、同校顧問の土田峰人教諭構成の「赤鬼」。

ある浜辺の村に異人が流れ着いた。人を食う「赤鬼」に違いないと恐れおののく村人たち。ただ一人、「あの女」と村人から呼ばれ、蔑(さげす)まれてきた女だけが異人の言葉を理解し、人間として接しようとしていた。女とその兄もよそから来た人間で、村人から受け入れられないでいた。兄妹に理解を示すミズカネという男が村人との間に入るのだが…。外見が自分たちと違う、言葉が分からないというだけで生まれる差別と偏見。村人は「赤鬼」を恐れ、時にあがめ、裏切る。

 

関東大会で最優秀賞を受賞した馬橋高校演劇部(市川市文化会館前)

▲関東大会で最優秀賞を受賞した馬橋高校演劇部(市川市文化会館前)

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クライマックスが近づくにつれ、切なく哀しい想いが胸に迫るが、女の兄の「とんび」が道化役・語りべとして場をなごませ、会場に笑いを振りまく。

舞台は幻想的な演出で美しく、切ない物語を盛り上げる。県大会では舞台美術賞も受賞した。

同校は、昨年10月の地区大会で県立松戸高校(越智優作「花柄マリー」)とともに県大会への出場を決めた。11月の県大会では同校が最優秀賞。県立松戸が2位で関東大会へ(県立松戸は2年連続出場)。

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大会では規定で、上演時間が60分を過ぎると失格になってしまう。関東大会1週間前の同校での公開リハーサルでは66分かかってしまい、あまりいい出来ではなかった。しかし、大会本番では57分27秒で収め、息の合った演技で会場をわかせた。

同校が台本の選択に取りかかったのは、昨年の6月。夏休み返上で稽古し、夜までかかって大道具や小道具を作った。2年生は修学旅行にも行かないで県大会にかけたという。家庭の事情で遅くまで部活動ができない部員がいたり、健康に恵まれない部員もいたりで、全員がそろっての稽古もままならなかったという。

本番で集中 気持ち一つに

主演の「あの女」を演じた佐藤沙織さん(3年)は、「まさかこんな賞を頂けるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。卒業前に、いい思い出を作らせてもらえました。本番はとにかく、楽しかったの一言です。自分達が楽しんで高校生活最後の舞台を締めくくることが出来、部員のみんなに感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。

全国大会は卒業後の7月に開催されるので、3年生は出場できない。「正直な気持ち、私も全国大会に出場したかった。その私の気持ちも後輩のみんなが背負って全国の舞台に臨んで欲しいと思います」。

部長でミズカネを演じた後上考平君(2年)は「みんな色んな事があり、それを乗り越えてここまできました。みんなそれぞれ本番前に色々な気持ちや考えがありましたが、本番になると集中し気持ちも一つになり、この結果が出たと思います。3年生のぶんも全国に向けてがんばりたいと思います」。

とんびを演じた小松崎司君(2年)は「正直心持ち五分五分で、結果を聞くまでの間、天国と地獄をさまよう様で、ずっと下を向いていたのを覚えています。最優秀と聞き、無事ここまで来れたことに嬉しさとホッとしたのとで涙が出ました。朝一番の出番で、テンションが上がらない状況で、最優秀を取るほどとなった皆の演技はさすがと言うしかありません。私も緊張していた体を皆にほぐしてもらい、とても自信のついた演技ができて、ありがたく思います。皆のこの調子なら、まだまだレベルが上がると実感しています」。

1年生ながら「赤鬼」の大役を演じた板垣太哉君は、役に合わせ、秋から髭をのばして臨んだ。言葉をしゃべることができないという設定の役を演じるのは難しかったという。「夢の舞台にまた一歩近づけたのでうれしく思う。当日は万全のコンディションではなかったが、それなりにうまくできた。全国大会上位校は国立劇場で上演できる。もう一歩なので、今まで以上に頑張りたいです」。

同校は05年県大会で最優秀賞と舞台美術賞を受賞、06年も最優秀賞を受賞し、関東大会に2年連続出場した。しかし、07年は地区大会で3位に終わり、県大会の出場も逃していた。

顧問の土田教諭は赴任した白里、船橋二和、船橋旭の各校でも全国大会に導いている。今回で11度目の出場。

ちなみに今年の関東大会で2位に入った神奈川県立大船高校の音楽劇「アニータ・ローベルのじゃがいもかあさん」、3位の東京都・拓殖大学第一高校の「音楽劇・山姥」はともに土田教諭の作。

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大蛇に御神酒を飲ませて魂入れをする

▲大蛇に御神酒を飲ませて魂入れをする

辻にある樹に大蛇が置かれ悪霊が入らぬよう目を光らせる(じゅん菜池近く)

▲辻にある樹に大蛇が置かれ悪霊が入らぬよう目を光らせる(じゅん菜池近く)

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松戸市周辺の散歩道

国府台天満宮の辻切り行事

 

まちづくりNPOセレガが主催する「ぐるりまち歩き」では17日、第12回「国府台(こうのだい)天満宮とじゅん菜池」と題して、矢切駅にほど近い市川市内を歩いた。

今回の目玉は、国府台天満宮に伝わる辻切り行事。

境内にある市川市教育委員会が立てた説明文によると、同天満宮は文明11年(1479)に太田道灌持資(おおたどうかんもちすけ)が同地の鎮守として建てたもの。もとは法皇塚の墳頂部に祀られていたが、明治8年(1875)に大学校設立用地として周辺地域が買い上げられた時に農家とともに現在地に移された、という。

「辻切り」とは人畜に危害を与える悪霊や悪疫が部落に侵入することを防ぐため、部落の出入口にある四隅の辻を、霊力によって遮断する行事。

千葉県南部地方では注連縄(しめなわ)を道に張る部落が多いが、市川など県北部では大蛇を作る部落が多いという。

同天満宮では、毎年1月17日に藁(わら)で2メートルほどの大蛇を4本作り、御神酒(おみき)を飲ませて魂入れをして、町の四隅にある樹に頭を外に向けて結び付ける。大蛇は1年間風雨にさらされながら、町内安全のため目を光らせる。

この行事も、昔は市川市内で盛んに行われていたが、現在も残るのは同天満宮だけという。また、獅子舞も伝わっていたが、昭和13年を最後に絶えている、という。

次回の「ぐるりまち歩き」は、来月18日に松戸市役所付近の散策を予定。問い合わせは、TEL 366・8803まちづくりNPOセレガ事務所。

【戸田 照朗】

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あなたの地域は大丈夫?

市が地震ハザードマップ作成

 

松戸市はこのほど、予想される最も大きい地震が発生した場合の市内各地域の震度などを示した「松戸市地震ハザードマップ」を作成。今月15日の日刊新聞(朝刊)に折り込んだほか、市役所建築指導課や各支所で配布している。ハザードマップとしてはこれまでに、「松戸市洪水ハザードマップ」も作成しており、こちらも市役所防災課及び各支所で配布されている。

「松戸市地震ハザードマップ」は、耐震改修促進法に基づき、松戸市が作成した。表面には、各地域の震度を示した「揺れやすさマップ」、裏面には地域ごとの建物被害を示した「地域の危険度マップ」がまとめられている。いずれも、松戸市域に大きな影響を及ぼすと考えられている東京湾北部地震(マグニチュード7・3)及び松戸市直下の地震(マグニチュード6・9)が起きた場合を想定しており、その規模は予想される最大の震度が採用されている。

表面の「揺れやすさマップ」、裏面の「地域の危険度マップ」ともに、揺れの大きさまたは建物被害の危険性が色によりわかるようになっている。いずれのマップも、色が赤に近づくにつれて揺れが激しい、または建物被害が大きいということになっている。

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スペース 市のHPでも公開されている地震ハザードマップ

▲市のHPでも公開されている地震ハザードマップ

市では、このマップによりそれぞれの市民が、自宅周辺や通勤・通学路等の「揺れ」や「建物被害の危険性」を確認し、地震への備えをしてもらいたいとしている。

市では耐震相談会や出前講座などを開催しているほか、平成18年度より耐震診断の助成制度も設けている。詳細はTEL 366・7368市役所建築指導課まで。

【竹中 景太】

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年に1度公開される大日如来坐像(重文)ほか2体

▲年に1度公開される大日如来坐像(重文)ほか2体

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重文 大日如来ほか公開

長生郡陸沢町 妙楽寺

 

古くから祈願の寺で有名な妙楽寺(千葉県長生郡陸沢町妙楽寺500)では、国指定重要文化財の大日如来坐像、県指定文化財の脇侍の鉈彫りの毘沙門天、不動明王を年に1度、八日祭(ようかまち)に一般公開している。今年は2月8日午前9時から午後3時まで公開する。

大日如来坐像は平安時代の作で、本県では最大(279センチ)。古来、八日祭は春一番のお祭りで、大日如来の祈願護摩に接し、厄除け、心願成就を託したと言われる。

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同寺のある山は、千葉県の郷土環境保全地域に指定されており、シダをはじめ珍しい植物が群生。天候がよければ、裏山から九十九里の海も見えるという。

参拝者には温かい甘酒も振る舞われる。祈願護摩は10時、11時30分、14時。JR外房線茂原駅南口ロータリーより無料送迎バス(9時、10時、13時発)あり。

問い合わせは、TEL 0475・43・0150、妙楽寺へ。

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招福除難を祈願

松戸七福神めぐり

 

 

 

 

 

 

新春恒例の松戸七福神めぐりがこのほどおこなわれ、市内外から集まった多くの参加者が、今年1年の「招福除難」などを祈願した。

七福神めぐりは、古くは室町時代から「招福除難」の民間信仰として広まった。松戸では20年ほど前から、市内の神社仏閣を多くの人に知ってもらい気軽にお参りしてもらえればと、市内7つの寺が協力して始まり、今では新春の恒例行事となっている。

7つの寺のうち、毘沙門天をまつる中金杉の医王寺(小川智信住職)では、参加者にあたたかい甘酒が振る舞われたほか、小川智弘副住職から「今年1年、良い年で過ごせる方法」についての話があった。

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毘沙門天に祈願

▲毘沙門天に祈願

小川副住職は、その方法として、まず「1年の最初にお参りに行くこと」「周りの人を気遣うこと」の2点をあげ、その上で「つぎの3つ目が一番大事。行動することです。1年の最初にお参りに行って、目標を持つ。こうしてお参りに来られるのも周りの人がいるから。気遣いをもって行動しなくてはいけません。果報は寝て待て、という言葉がありますが、あれはウソ。果報は練って待て、というのが本当。がんばればお願いした以上に良い年になります」と話していた。

【竹中 景太】

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おもちゃの病院を開設

来月8日、読売センター松戸店で

 

五香の健康福祉会館(ふれあい22)内に本院がある松戸おもちゃの図書館付属おもちゃの病院が来月8日、読売センター松戸店内に1日開院します。時間は午前10時〜午後3時。壊れてしまったけど、思い出がある。気に入っているので、捨てるのも惜しい。そんなあなたのおもちゃを、同院のドクターが「診察」「治療」(修理)します。

1日で治らないおもちゃは「入院」となります。詳しくは現地でドクターと相談を。

なお、駐車場がありませんので、車での来院はご遠慮ください。

場所は読売センター松戸店(竹ヶ花西町305-9、TEL 362・2056)。

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キャスト、スタッフを募集

松戸市民劇団

 

NPO法人松戸市民劇団では、キャストとスタッフを募集中。来月15日と22日に「劇団入団体験&団員募集ワークショップ」を行う。

▼日時=2月15日(日)または22日(日)、ともに午後2時〜4時

▼場所=松戸市勤労会館(松戸駅西口徒歩10分、松戸市根本8-11、TEL 365・9666)

▼費用=無料

▼内容=発声訓練、柔軟体操などの基本エクササイズを劇団員と一緒に体験。同時に劇団員の募集説明会を行う

▼対象=社会人が中心の劇団。高校生以上であれば、年齢、経験等は問いません

▼その他=動きやすい服装で参加を

▼問い合わせ=TEL 090・7232・3331

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第35回小金新春親子マラソン

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273人健脚競う

小金新春マラソン

 

第35回小金新春親子マラソン=写真=が2日、小金北小発着コースで開催され、小学生から大人まで、273人が健脚を競った。

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各部門の優勝者は次の通り(敬称略)

▼小学男子1〜3年(1K)=大薮和起、▼小学女子1〜3年(1K)=高橋明日香、▼小学男子4〜6年(3K)=伊勢翔吾、▼小学女子4〜6年(3K)=徳丸理子、▼一般女子(3K)=島田奈穂、▼中学生男子(5K)=吉田悠人、▼高校生男子(5K)=高瀬真司、▼一般男子(5K)=渡辺厚梓

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