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バックナンバータイトル694号

市立病院 「周産期母子医療センター」など新設

「整備基本計画」まとまる

地下2階、地上14階、屋上にヘリポート設置

建物の老朽化等により紙敷への新病院建設が計画されている松戸市立病院の新病院整備基本計画がこのほどまとまった。基本計画では、建物の規模を地下2階地上14階建てとし、病床数は600床で現病院より13床の減となるが、全体の約3割を個室にするほか、6人部屋を解消し、最大4人部屋までとする。診療科は現行の23科から、新たに小児心臓血管外科、総合診療科を加えた25科とする、ことなどがあげられている。新病院は、2012年度の開院を予定している。

【竹中 景太】

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市が計画している新病院の模型

▲市が計画している新病院の模型

市立病院は1967年に現在の上本郷に開院。診療科や病床数の増加に伴い、増改築を繰り返してきたが、施設の老朽化や耐震性により新たな医療環境への対応が困難となっていた。特に95年1月の阪神淡路大震災を契機に一部建物の耐震性の低さが指摘され、病院の建て替えについて検討されるようになった。

これまでに、現地建て替えや運動公園への移転などについても検討されてきたが、いずれも決定には至らず、昨年末に突如、紙敷区画整理事業地内の保留地約1万1000平方メートル=写真=への移転計画が持ち上がった。市では、早期な新病院建設を目指し、基本計画の策定を急いでいた。

基本計画では、新病院の基本構想として、東葛北部二次保健医療圏の中核病院として地域医療支援病院を目指すこと、担うべき領域を高度医療及び救急医療、小児医療、周産期医療、がん診療、感染症医療、災害医療などの政策医療を主とする、ことなどをあげている。このうち周産期医療としては、新たに「周産期母子医療センター」を設置し、ハイリスク分娩及び小児医療の強化に取り組む。

外来患者数については、現病院と同等の1日1100人を想定。一般外来と専門外来を分離し、一般外来には総合外来(総合診療科)を新設。紹介状を持たない患者の対応にあたる。また、女性が受診しやすい環境を整備するため女性外来も設置する。

診療体制としては、医師数は現病院と同程度の約100人とし、看護師については大幅な増加を図り、看護師1人あたりが受け持つ患者を現行の10対1から7対1にする。

建物は、地下2階地上14階建てで、地下部分に備蓄倉庫や駐車場、最上階の14階にはレストラン、屋上にはヘリポートを設置し災害医療や広域医療に対応できる体制を構築する。

総事業費は約228億4000万円。今年度中に基本設計をまとめ、来年度中に工事に着手、2012年度の開院を目指す。

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園芸学部キャンパス

▲園芸学部キャンパス

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園芸学部移転問題で懇談会

大学側「夏頃までに結論」

 

 

 

 

千葉大学園芸学部の移転問題で、大学側と市、移転に反対する松戸市民の会の3者による初めての懇談会が15日、市役所市民サロンで開かれた。その中で大学側は、夏頃までに移転するかどうかの結論を出したい考えを明らかにした。

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千葉大の西千葉キャンパス(千葉市稲毛区)に隣接する東京大学生産技術研究所千葉研究所が柏市に移転することに伴い、その跡地の購入を千葉大に打診したことが、今回の移転計画の発端。当初、移転への結論については今年3月末までに東大側に伝えることにしていたが、結論は出せず、先延ばしになっていた。

これに対し松戸市は、川井敏久市長が松戸への存続を求める要望書を大学側へ提出したほか、市民レベルでは「千葉大学園芸学部の移転に反対する松戸市民の会」を発足させ、15万人を超える署名を集めて園芸学部の松戸存続を訴えてきた。

この日の懇談会には、大学側から山本惠司副学長ら10人、市側からは平川清副市長ら7人、市民の会から山室一雄会長ら5人が出席。懇談会は非公開でおこなわれたが、市によると、市及び市民の会からの意見表明、大学側からの現状説明、質疑、懇談をおこなったという。その中で大学側から、現在も移転を第1候補として検討していること、資金的な問題や新たな農場の確保などが難しいことから移転への結論が先延ばしになっていること、などが伝えられたという。

市では今後、松戸に存続した場合に市としてできること、市民としてできることなどを具体的にまとめ、大学側に存続した場合の利点などを説明し、松戸への存続を求めていくことにしている。

【竹中 景太】

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新松戸未来館が完成

少年少女発明クラブの拠点に 馬渕氏が寄贈

 

 

 

「新松戸未来館」がこのほど完成した。同館は、「松戸少年少女発明クラブ」の本拠地となるもの。

(社)発明協会が統括する少年少女発明クラブは全国に203か所あり、ものづくりの楽しさを体験しながら、子どもたちの科学に対する好奇心を育む様々な活動が行われている。松戸少年少女発明クラブもその一つだが、これまで拠点を持たず、松戸第一中学校などの教室を借りて活動してきた。

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完成した新松戸未来館(市広報担当室提供)

▲完成した新松戸未来館(市広報担当室提供)

3年前に亡くなられたマブチモーターの創業者・馬渕健一氏が「次世代を担う少年少女たちの科学する心を育むことが大切であり、その実践の場として工作教室を提供したい」という深い思いを持っていたことから、次男の馬渕保氏がその遺志を継いで、同館を建設、市に寄贈した。

同館の屋上には「風力・太陽光発電システム」がある。風力と太陽光の自然エネルギーを蓄電して、いつでも一般電力として利用できる複合発電システムだ。発電に有効な風を風速センサーでキャッチし、風車の回転率を瞬時に高効率発電域まで上昇させ、風力エネルギーを効率よく電力に変換するという。

1階には、未就学児童のカウンセリングや乳幼児の一時預かりを行う「E│こどもの森・ほっとるーむ新松戸」もある。

建物は、地域の中で子どもたちを育む施設として、インキュベーション(孵卵器)の役割を持つことから「たまご」をモチーフとしてデザインされているという。

【戸田 照朗】

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キッチンガーデンで募金箱を手にする職員

▲キッチンガーデンで募金箱を手にする職員

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かぼちゃの種「伝来」

市、カンボジアと緑の交流 募金も開始

 

 

 

 

川井敏久市長が今年2月にカンボジア王国を訪問した際、市内にある「日本園芸生産研究所」のかぼちゃの種と交換で受け取った、同国のかぼちゃの種が21日、市役所本庁舎前のキッチンガーデンに植えられた。かぼちゃは、カンボジア王国からポルトガル人によって日本に伝えられたとされており、市では「『かぼちゃの種』の現代版里帰りと伝来」とし、大切に育てていきたいとしている。

同国とは、市内の小学校などで不要となった机やイスを寄贈したことをきっかけにこれまで交流が続けられている。2007年には、市が推奨している「緑のカーテン」をカンボジアでも、と同国プレイベン州プレイベンクロン小学校にゴーヤの種を提供。クロン小で「緑のカーテン」として大きく成長したゴーヤの種は松戸市へ里帰りし、翌年に市内の公共施設等で「緑のカーテン国際交流」として育てられた。

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この日、キッチンガーデンに植えられたかぼちゃの種は30粒。残りの種については、市内の保育所や学校などで植えられるほか、この日スタートさせた「かぼちゃ募金」の募金提供者に贈られる。

かぼちゃ募金は、カンボジアとの友好、子どもたちの教材費用のために実施されるもので、集まった浄財はクロン小に贈られる予定。募金箱を市役所内の7松戸市国際交流協会に設置するほか、今月29日に21世紀の森と広場でおこなわれる「緑と花のフェスティバル」で市長が募金への協力を呼びかける。募金期間は、12月31日まで。

問い合わせは、1366・7310市国際交流担当室まで。

【竹中 景太】

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「21世紀の森と広場」
来園者1千万人超す

29日に記念式典

 

1993年(平成5)4月29日(旧みどりの日)に開園した「21世紀の森と広場」の入園者が8日で1000万人を超えた。1000万人目の入園者は市内在住の熊本さん家族=写真・市広報担当室提供=で、「きょうは学校が早く終わったので遊びに来ました。自分たちが偶然にも1000万人目だと声をかけられて、びっくりしました」と話していた。

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スペース 1000万人目の入園者は市内在住の熊本さん家族

同園は「千駄堀の自然を出来る限り守り育てる」ことを使命としてつくられた自然尊重型都市公園。

29日の「緑と花のフェスティバル」の中で、「21世紀の森と広場1000万人達成記念式典」が開催される。記念式典では、1000万人達成者・熊本さんへの表彰、シダレザクラの記念植樹、草花(パンジー系)のプレゼント(先着100人)も予定している。

【戸田 照朗】

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金子勝氏が講演

来月3日 憲法記念日の集い

「2009年松戸憲法記念日の集い 金子勝さん講演会 ひろげよう! 憲法9条 不戦の誓い―これからどうする? みんなのくらし」(松戸市、松戸よみうり新聞社ほか後援)が来月3日、午後2時から5時30分まで松戸市民会館ホールで開催される。参加費500円(資料代含む)。主催する同集い実行委員会では、「真面目に働いてきた人々が、構造改革という名の規制緩和と金融・経済危機の波にもまれ、ある日突然解雇され、住居まで失う。日本国憲法は平和を支えるために生存権を掲げている。破壊された教育・医療・福祉のセイフティネットを回復し、充実させよう! 生きさせろ! の声を大きくして憲法9条と25条を活かしていきましょう」と多くの人の参加を呼びかけている。

金子さんは、慶応大学経済学部教授。早くから小泉「構造改革」を批判し、グローバル不況の危機を訴えてきた。

問い合わせは、TEL 070・6654・8261実行委員会、佐々木さんまで。

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いろんなしゃぼん玉で遊べるコーナーも

▲いろんなしゃぼん玉で遊べるコーナーも

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こども祭り

5月3日、午前10時〜

 

 

 

 

 

子どもたちによる太鼓や吹奏楽、ダンスなどのステージショーをはじめ、減CO2(ゲンコツ)ウルトラクイズ、空気の入った大きなドームの中で飛んだり跳ねたりできる「フアフア」、人気のゴールキック、ストライクボード、ミニSLも。

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また、白バイ・パトカーの展示では、白バイに乗って記念撮影することもできる。いろいろなゲームに挑戦して順位を競う「チャレンジランキング」には、ペットボトルキャップを持参すると「もっと楽しめる」とのこと。

21世紀の森と広場(つどいの広場)で、5月3日(雨天の場合は翌4日)午前10時から午後3時まで。

問い合わせは、1366・7464市青少年課(当日は、TEL 090・1773・7464こども祭り実行委員会)まで。

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訂 正

松戸よみうり第689号(2月8日発行)1面掲載「小林一茶が歩いた道 小金道を歩く」の記事について、松戸史談編集委員会より指摘がありましたので、以下の箇所を訂正します。

「柏日庵立砂」(誤)→「栢日庵立砂」(正)、「碑」(誤)→「標柱」(正)、「明治時代の古地図」(誤)→「明治前期測量の地図」(正)

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