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バックナンバータイトル701号

五香に児童館を

地域住民らが「つくる会」発足

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スペース 同会のイベントで水遊びを楽しむ子どもたち

▲同会のイベントで水遊びを楽しむ子どもたち

このほど「五香に児童館をつくる会」が発足。6月7日には五香公会堂で設立総会が開催され、地元の町会関係者、地域住民、民生・児童委員、子育て支援市民団体関係者など31人が設立賛同者として出席した。市内には児童館が1か所、こども館が2か所あるが、47万人の都市にしては公設の子どもの居場所が少なすぎる(船橋20、市川15、柏7、流山8など)、といった声が以前からあがっていたことが背景にある。

【戸田 照朗】

「母の遺した土地活用して」

同会設立の発端は、子どもの居場所をつくろうと活動している個人・団体の交流会「児童館をつくりたい! 松戸市民ネットワーク」(児童館ネット)の昨年6月の会合で、五香在住の弓削俊雄さんが、「母が遺してくれた土地・家屋を子どもたちのために活用したい」という想いを述べたこと。この話を具体化すべく、同会の設立準備会が発足した。

弓削さんの土地は、五香市民センターに隣接する1000平方メートル。4棟と空き地があるが、2棟は空家になっている。

同会の目的は「五香に児童館をつくること」だが、社会情勢からして直ぐに行政にハコモノを作ってもらうのは難しいだろう、という認識で、民間企業の支援や地域住民の協力を求めるなど、様々な可能性を模索していくという。

行政へ理解を求める活動を続ける一方で、まずは同会の活動を地域に知ってもらおうと、放課後児童クラブ(学童保育)などの活動に場所を提供するほか、昨年11月には「子どもの広場・五香」というイベントを開催。敷地内の空家と空き地を使って、工作、伝承あそび、わらべうた、紙芝居、読み聞かせ、将棋などをして遊んだ。また先月も同様のイベントが開催され、水遊びやベーゴマ、工作などで遊んだ。今月24日から28日までの5日間は「宿題大作戦!ウィーク」と題して、みんなで楽しく宿題をやるイベントを行う(1回100円)。

同会への問い合わせは電話 090・9147・7578弓削さん、電話 090・1702・9091吉原さん。

「子どもの居場所」つくる活動広がる

松戸市では1967年に開設された常盤平児童福祉館が長い間、唯一の児童館だった。10年前に弊紙が「なぜ松戸市には児童館が1か所しかないのか」を取材したところ、当時の市の担当者は「児童館が開設された当時、松戸市は急激な人口流入に対応するため学校の建設を最優先で進めていた。児童館建設の要望はあまりなかったためではないか」と話していた。

しかし、その後市民の要望が高まったためか、野菊野団地の中にある「野菊野こども館」(NPO法人が運営)と、児童養護施設「晴香園」の中にある「根木内こども館」(同園が運営)が開設された。また、市は週に1回から月に2回程度、持ち回りで開設する「移動児童館」を、青少年会館、稔台市民センターなど、市内7か所の公共施設で開設している。

民間レベルで子どもの居場所、遊び場をつくる活動も広がりを見せており、「小金あそびばの会」は、旧小金小附属幼稚園舎や関さんの森などを使って、年間を通してイベントを開催。児童館ネットによると、新松戸にも児童館的な場所を提供しようとする活動があるという。また、プレーパーク(冒険遊び場)を松戸に作ろうという活動などもある。

 

ボランティアでコマの回し方を教える加賀君(左)

▲ボランティアでコマの回し方を教える加賀君(左)

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青少年250人がボランティア体験

 

先月行われた「五香に児童館をつくる会」のイベントには加賀朋拓君(牧野原中3年)がボランティアとして参加していた。

加賀君は、まつど市民活動サポートセンターが行っている「Lets 体験!!」に応募して、ボランティアとして派遣された。

加賀君は、「将来は小学校の先生など、子どもに関わる仕事がしたいと思って、ボランティアに参加した。子どもは(遊びなどを)覚えるのがすごく早くて、集中力がすごいので、驚いています」と話していた。

「Lets 体験!!」は、中学生以上の青少年を対象に同センターが毎年夏休みに行っているもので、市内のNPO、市民団体の活動を体験することで、次世代の育成を目指すというもの。

今年も250人を超える応募があり、39団体が参加した。応募者はオリエンテーション、マッチングの会を経て、今月末まで、各団体の活動日程に合わせて、ボランティア体験をする。

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11日に衆院千葉6区「公開討論会」

衆議院議員選挙千葉6区(松戸市南部、市川市北部)立候補予定者『公開討論会』(公開討論会を開く会=丸山孝子代表主催)が、11日、松戸市民劇場で開催される。時間は18時30分〜21時。入場無料。

参加予定者は、渡辺博道(自民)、生方幸夫(民主)、山崎温之(共産)、三島佳代子(幸福実現)の4氏。松本和巳氏(無所属)も立候補を予定しているが欠席の予定。

同会では「今回の選挙は政権選択選挙と言われ、今後の日本のあるべき姿を問う重大な選挙である。私たち有権者が自らそれらの課題について考え、責任ある選択を行えるような立候補予定者の討論の場を、公平・中立な立場で企画・運営する」としている。

また、「各立候補予定者の基本的な政治理念と政策論点を明確にする公開討論会の実施を通して、地域における政治的・社会的課題への関心を高める。同時に一人でも多くの選挙区住民や将来有権者となるであろう若者たちを対象に『より分かり易い政治と選挙の実現』を生活者の視点から提示する」ことが目的。

同会についての詳しい情報はURL:www.toronkai-matsudostyle.comへ。

また千葉7区(松戸市北部、流山市、野田市)では、野田青年会議所が中心となり、「合同・個人演説会」を26日に野田市の興風会館で行う予定で準備を進めているが、開催の可否を含めて5日時点では不明。

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松戸自主夜間中学が25周年

はじめての「同窓会」

 

 

「松戸市に夜間中学校をつくる市民の会」(藤田恭平代表)の第27回総会と、同会が運営する松戸自主夜間中学校の25周年記念誌『北斗』の刊行報告会が2日、市勤労会館で行われた。また、この日は「25周年の集い」として「松戸自主夜中はじめての同窓会」が行われ、久しぶりの再会を喜ぶ「生徒」やスタッフの姿が見られた。

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「花の三人娘」もそれぞれの思い出を話した

▲「花の三人娘」もそれぞれの思い出を話した

同会と親交がある作家の山中恒さんが記念講演を行ったほか、江藤善章さんがパンフルートの演奏を披露した。

松戸市に公立の夜間中学の開設を求めて運動してきた同会と、その実践の場として、毎週火曜と金曜に勤労会館で開講してきた松戸自主夜中は、昨年で25周年を迎えた。

松戸自主夜中には、戦争などのために十分に教育が受けられなかった年配者や、外国籍の人、不登校の人、障害者などが通ってきた。

「同窓会」では、同会の発足当初に自主夜中に通ったという人たちも顔を見せ、それぞれマイクを手に当時の思い出などを語った。

現在は愛知県の私立高校で教壇に立つという40代の男性は、テレビで松戸自主夜中のことを知り、埼玉県から通った。「一生懸命勉強する先輩たち(年配者)の姿を見て励みになった。松戸との出会いがあったから、今の自分がある。平成生まれの生徒たちに自分の経験を話していきたい」。

読み書きができなくて苦しい思いをしてきたという当時50代だった男性は、新聞で自主夜中のことを知った妻にすすめられてやってきた。残業をしなければ生活できない。夜に勉強なんかする余裕があるのか。でも、今勉強しなければ苦しい思いをするのは自分。このまま酒で気持ちをごまかして生きていくのか。様々な葛藤をかかえながら、それでも10年間通ったという。「勉強だけでなく、人を信じるという気持ちになった」。

「花の三人娘」としてみんなに可愛がられたという、3人の少女たち。中国残留孤児の親について帰国した子どもたちだった。

市内の市立中学に勤務する教師が、自分のクラスの一人の少女を連れてきた。高校には自力で合格できたが、まだ日本語が心配。松戸自主夜中でお願いできないか、という。程なくその少女の同級生と、そのいとこも通うことになった。3人は高校時代の3年間を通い続けたという。

3人は現在それぞれに家庭を持ち、子どもにも恵まれている。

「(自主夜中のある)火曜と金曜が来るのが待ち遠しかった。3年間があっという間。今は感謝の気持ちで一杯です」。

「最初は言葉も何も分からなかった。自主夜中で勉強して、看護師を目指すことができた。今は成田で透析をする病院に勤務している。辛い治療をしている患者さんの支えになれたら」。

25周年記念誌『北斗』には、25年間に学んだ「生徒」やスタッフから寄せられた文章が載っている。B5版。160ページ

1部800円で購入も可。問い合わせは、電話 090・3103・1006同会事務局、榎本さんまで。

【戸田 照朗】

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「反対」から「応援」へ

「園芸学部移転問題」で市民の会が発展的解消

千葉大学園芸学部の松戸からの移転反対を訴えてきた「千葉大学園芸学部の移転に反対する松戸市民の会」(山室一雄会長)が先月27日、松戸商工会館で代表者会議を開き、同会を発展的に解消し、新たに「(仮称)千葉大学園芸学部を応援する松戸市民の会」を発足させることなどを決めた。同学部が永続的に松戸に存続し運営できるよう、市民の持てる力を同学部に提供することや、大学・松戸市・市民、その他関係者による「(仮称)園芸学部の松戸存続について考える協議会」に参画することなどを活動内容としている。

同学部の移転問題は、千葉大の西千葉キャンパス(千葉市稲毛区)に隣接する東京大学生産技術研究所千葉研究所が柏市に移転することに伴い、その跡地の購入を千葉大に打診したことが発端。先月7日に開かれた千葉大学の臨時役員会で、移転費用の捻出が困難なことなどから、移転を断念することが正式に決まり、これを受けて、この日代表者会議が開かれた。

会議では、川井敏久市長が「松戸から移転しないように、働きかけをしてきた。その効果で、園芸学部に結論を出させなくしたのではないか。柏市などからも移転反対の意思が広がり、最終的には計画自体が成り立たなくなった。市民の安堵が得られたことを喜びたい」などとあいさつしたほか、同会の宇田川正代表幹事が「この問題が明らかになってから結論が出るまでに実に、1年2か月以上の時間を要した。15万人を超える署名活動は、大学側に計画変更を余儀なくさせた要因だと推察できる。移転を止めた市民の力に敬意を表したい」とした。

また、出席者からは「松戸の最高の歴史的文化財が残って、本当に良かった。ただ、松戸駅から(園芸学部へ)行くのは不便なので、もう少し市民の方が見学しやすいように道路整備をして、『千葉大通り』というような名前をつけてはどうか」、「今秋の園芸学部創立100周年記念事業をどう一緒に盛り上げていくかを考えるのがいい。園芸学部は、松戸の名所、観光スポットだということを、もっと明確にした方がいい」などといった提案も出されていた。

【竹中 景太】

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江越佳代子さん

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「木漏れ日」テーマに30年 透明な光を表現

江越佳代子さんが個展

伊勢丹松戸店で12日〜18日

日本美術家連盟会員で、市内在住の画家・江越佳代子さん=写真=が12日から18日まで伊勢丹松戸店本館9階の美術画廊で油絵展を開催する(下段広告参照)。

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「木漏れ日」をテーマに約30年描いてきたという江越さんの絵は、箱根風景展奨励賞(1983年)、日本風景美展優秀賞(84年)、現代洋画精鋭選抜展入賞(85・86年)、日仏現代美術展入賞(92・94年、パリ市国立グランパレ美術館ほかに出展)など、国内外で高く評価されてきた。

江越さんは「目に見えない風の動きや、空気感の透明性を、色彩に託し、自然のダイナミズムと優しさを表現したい」と話している。同展では、瑞々しい新緑、秋の燃えるような紅葉、桜の輝かしい姿など四季折々に変化する日本の「木漏れ日」の風景や、ヨーロッパの風景など新作30余点を紹介する。

時間は10時〜19時(最終日は16時まで)。問い合わせは電話 364・1111伊勢丹松戸店(大代表)。

 

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江越佳代子 油絵展

 

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1日で自転車に乗れるように

26日、柏の葉公園で初心者教室

自転車に乗れない子ども、女性、高齢者を対象にした「初心者のための自転車安全教室」(NPO法人マイヨジョーヌほか主催)が、8月26日(雨天の場合は翌27日に順延)午前9時30分から午後3時まで、柏市の県立柏の葉公園で開催される。現在、参加者を募集している。

この教室は、「自転車に全く乗れない方を1日で自転車に乗れるように」と、これまでに全国各地で開催されているもので、毎回参加者の約6割がこの1日教室で自転車に乗れるようになっているという。

参加資格は、5歳以上の健康な、身長100センチ以上の人。定員30人で、参加費は300円。ジャージ等の長袖・長ズボンで裾が細く動きやすい服装で、13歳未満はヘルメット持参。

インターネットからスポーツエントリー(http://www.sportsentry.ne.jp)にアクセスし、TOPページの検索画面で「自転車安全教室」と入力し、必要事項を記入の上、エントリー。もしくは、エントリー専用電話0570・037・846(平日10時〜17時30分)から申し込み。

問い合わせは、電話 03・6459・0011(株)ルーツ・スポーツ・ジャパンまで。

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車両基地や地下の秘密空間を探険

夏休み ほくそう電車教室

 

北総鉄道では、北総線をはじめ鉄道についての理解を深めてもらうとともに、楽しい夏休みの思い出づくりにしてもらおうと、今年も「夏休み ほくそう電車教室」を開催した。参加した小学生は、普段は一般に公開されていない同鉄道の車両基地や駅務室内などの鉄道施設をめぐった。

教室は、印西牧の原駅のコンコースに参加者が集合し、日付の入った硬券きっぷ式の参加記念証明書を受け取りスタート。

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電車内から車両洗浄の様子を観察する子どもたち

▲電車内から車両洗浄の様子を観察する子どもたち

子どもたちは特別列車に乗り込み、最初の見学地である印旛車両基地へ。ここでは、まず車両用の洗車機が設置されている洗浄線に向かい、車内から車両洗浄の様子を観察。その後、車両基地奥の洗浄台に停車し、列車の運転台に入っての写真撮影タイムでは、車内マイクによる車内放送体験も。電車を降りてからは、ヘルメットを着用して車両検修庫へ向かい、日夜働く電車の健康診断をする検修ピットなどを見学した。

つぎに向かったのが北総線で唯一の完全地下駅である矢切駅。同駅では、券売機や定期券発行機など営業機器のほか、地下駅特有の防災設備について学んだほか、普段は職員でも滅多に脚を踏み入れることのないという地下にある非常避難誘導路へ。駅全体を冷やす巨大な空調装置や排水ポンプ、非常用発電機が収容されている地下空間を探険した。

参加者からは「今日は車両基地でいろいろな電車が見れてとても楽しかった」、「電車の運転席に座れてうれしかった。駅長さんがいろいろと教えてくれた。また参加したい」などといった声が聞かれた。

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人気の幸水から食べ頃に

▲人気の幸水から食べ頃に

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「例年より大粒、甘みも十分」

市内梨園 今月中旬頃より開園

 

梨の季節が到来!。

市内の観光梨園では、秋の到来を感じさせる梨の収穫が最盛期を迎えようとしている。高塚、五香・金ヶ作、六実、串崎の各地区にある松戸市観光梨園組合連合会加盟の梨園では、今月中旬頃からの開園を予定。直売のほか、もぎとりができる梨園も多く、自分で選んだ梨をその場で楽しむこともできる。

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松戸市は、現在人気の幸水、豊水などの新品種を生み出す元となった二十世紀梨の原産地。急速な都市化により新しく松戸市に移り住んだ人たちと地元との交流を進めることを念頭に、昭和39年頃より始められたのが梨のもぎとりで、現在でも多くの梨園でおこなわれ、行楽スポットとして毎年人気を集めている。ちなみに、梨の実をもぐ時は、下から上に押し上げるように持ち上げるのがコツという。

今年の梨の出来について、同連合会の渡来和治会長は「例年より大粒で甘みも十分。今年は天候が悪く、心配する声も聞かれたが、今のところ影響は少ない。お盆明けの20日前後から開園する梨園が多いのでは」と話していた。

観光梨園は入園無料で、もぎとり・直売の標準価格は1キロ630円。10月中旬頃までの開園を予定しており、8月は人気の幸水、下旬からは大ぶりでこくのある甘みの豊水、9月中旬頃からは二十世紀などが食べ頃を迎えるという。

問い合わせは、電話 366・7327同連合会事務局(市商工観光課)まで。

松戸市観光梨園案内ホームページ=http://www.matsudo-kankou.jp/

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指紋の採取や警察犬訓練も

警察「ふれあい」ふぇすた2009

8月22・23日、そごう千葉店

 

千葉県警察では、今年も「警察『ふれあい』フェスタ」を、そごう千葉店(6階催事場ほか)で開催する。8月22日・23日の2日間、午前10時から午後8時(23日は午後6時)までの開催。入場無料。

このイベントは、日夜「安全で安心できる県民生活の確保」のために活動している警察の仕事を、子どもたちが警察職員とふれあいながら楽しく体験できるイベントとして、毎年開催されているもの。

今年のフェスタでは、子ども警察官制服の試着、白バイ・パトカーへの乗車体験、指紋の採取、警察犬訓練などを体験して警察の仕事を楽しみながら理解できるほか、誘拐防止や交通安全をテーマにしたアトラクションで「自分で身を守る」ことの大切さなども学ぶことができる内容となっている。

問い合わせは、電話 043・201・0110県警本部広報県民課広報係まで。

県警ホームページ「ポリス・ネット千葉」=http://www.police.pref.chiba.jp/

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白バイ・パトカーへの乗車体験

 

子ども警察官制服の試着

▲パトカーや白バイに乗車してチビッコ警察官になろう!

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