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バックナンバータイトル707号

「松戸の丘」に歌碑

与謝野晶子偲び園芸学部に 有志の思い実る

 

 

 

 

 

 

 

与謝野晶子の歌碑=写真=が完成し、1日、千葉大園芸学部で除幕式が行われた。歌碑はフランス式庭園に面するA棟わきの木立の中に建立された。歌碑をデザインしたのは市内在住の木工作家・鄙里沙織さん。石匠あづま家が制作した。

【戸田 照朗】

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スペース 与謝野晶子の歌碑

除幕する石上さん(右)、菊池真夫園芸学部長、川井敏久市長ら

▲除幕する石上さん(右)、菊池真夫園芸学部長、川井敏久市長ら

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近代日本の代表的歌人・与謝野晶子は、1924年(大正13)初夏に千葉県立高等園芸学校(現千葉大園芸学部)を訪れ、短歌60首を詠んだ。このうち50首は、「松戸の丘」と題して文学美術雑誌『明星』(大正13年7月刊)に、10首は「或る日」と題して『週刊朝日』(同年7月6日号)に掲載された。「松戸の丘」50首のうち40首は、晶子の20番目の歌集『瑠璃光』(大正14年刊)に登載された。

晶子がなぜ松戸を訪れたのかについては明らかではないが、松戸出身の画家・板倉鼎(かなえ)が与謝野鉄幹・晶子夫妻の媒酌で結婚するなど交流があったことが関係しているとも考えられている。

歌碑建立のきっかけは3年前。松戸に関する文学資料を収集している宮田正宏さんが、偶然インターネットで「松戸の丘」の歌を見つけ、小論文としてシティガイド会長の石上瑠美子さんや同学部創立100周年記念事業会の飯本光雄事務局長に情報提供した。

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同事業会は、2007年(平成19)秋の「戸定祭」(学部祭)で、「与謝野晶子と戸定ヶ丘」と題するパネル展示を行ったほか、小冊子を配布した。

関係者のあいだで歌碑建立の話がもちあがり、石上さんを代表として、翌年5月に「与謝野晶子の歌碑を建てる1000人の会」が発足。歌碑建立のために1口1000円で寄付金を集めるほか、和洋女子大名誉教授・川崎キヌ子氏の協力で小冊子を発行、昨年の「戸定祭」でのパネル展示(事業会との共催)、石上さんが主宰する松戸市民劇団による晶子の戯曲「第三者」の上演などを行い、機運を高めた。趣旨に賛同し、寄付をした人は462人。総額125万円余りが集まった。

昨年10月から行われた市民の人気投票により歌碑に刻む歌2首が決定。1位の「丘の上雲母の色の江戸川の見ゆるあたりの一むらの罌粟(けし)」と3位で幹事会選定の「うすものの女の友を待ちえたる松戸の丘のひなげしの花」が選ばれた。

同会が発足し、活動を開始した直後には、同学部の移転計画が表面化。創立100周年記念事業も予定どおり行われるのか、歌碑が建つ場所はあるのかなど、不安に揺れた時期もあった。それだけに式典に出席した石上さんら関係者の表情からは、安堵と感慨深げな様子が見受けられた。

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戸定アートプロジェクト2009

戸定邸と芸術一体に

15日まで「戸定菊花祭」

 

 

 

 

 

同学部に隣接する戸定歴史館と戸定邸では戸定邸建設125周年、千葉大学園芸学部創立100周年を記念して「戸定アートプロジェクト2009」が開催されている。

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左から鄙里春花さん、沙織さん、巖佐鈴奈さん

▲左から鄙里春花さん、沙織さん、巖佐鈴奈さん

15日までは戸定邸で「戸定菊花祭 菊で祝う七五三」が行われている。千松菊花会(松田幸一会長・会員54人)が丹精込めて育てた大輪の菊280点が戸定邸の内外に展示されているほか、書道家・鄙里春花(しゅんか)さん(56)の竹紙・手漉き和紙を使った書、娘で木工作家の沙織さん(33)の竹と薄布を使ったインスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)、東京芸大大学院の巌佐鈴奈さん(31)の竹紙にドローイングしたものや、絵画が展示されている。

鄙里さん母娘と巌佐さんはいずれも市内在住の芸術家で、戸定邸の竹の間伐材を材料に作品を作った。

建築美としての戸定邸と美しい菊、3人の作品が一体となって一つの作品をつくり出している。

21日13時と15時のオープニングイベントなど、期間中には13もの企画が催される。詳しくは戸定歴史館ホームページ、または電話 362・2050。

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特養ホーム松寿園を訪問した木戸エリカさん

▲特養ホーム松寿園を訪問した木戸エリカさん

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慰問続け10年

木戸エリカさんが松寿園で熱唱

 

 

 

 

市内在住の歌手・木戸エリカさん(キングレコード所属)が先月20日、六高台にある特別養護老人ホーム松寿園を訪問し、美空ひばりの「川の流れのように」などを熱唱した。木戸さんは、月1回ほどのペースで市内の福祉施設などを慰問し、今年で10年。毎年訪れるという松寿園には、現在では顔なじみの入所者がおり、この日の慰問も和やかな雰囲気のなか行われた。

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木戸さんは東京・浅草生まれ。小学校高学年の時にコロムビアレコードのオーディションに合格し、生まれながらに好きだったという歌の道へ。歌手のレッスンの傍ら、タレントとしてCMや司会者をとおして、歌謡ショーにも出演。平成9年3月にキングレコードに移籍し、「佐賀の女(ひと)」「ひとりごと」を発売している。

そんな木戸さんが慰問をおこなうようになったのは、知人の勧めから。「やるからには長い間続けたい」と意気込んだが、初めての慰問では「ノリが悪くて、舞台が全然盛り上がらなくて苦労した」という。それでも、10年間、慰問を続け、現在では「みんな待っていてくれるんです。握手すると、その手を放さない。うれしいですね」。

訪問するのは市内の福祉施設だけではない。7年ほど前からは年に3〜4回、海外でのボランティアショーも始めている。韓国、ベトナム、中国などのアジアが中心。病気や貧困などで帰国できない日本人らに、日本の歌を届けに行っているという。旅費や滞在費などは、もちろん自費だ。

木戸さんは「(慰問は)わたしの生きがいになっています。このノドと笑顔で少しでも楽しんでもらえれば。人に喜んでもらうことが大好きなんです」と話す。

この日の慰問では、自身の曲は歌わず「みんなが喜ぶから」と有名な曲を、入所者一人ひとりと握手しながら歌い上げ、入所者とのデュエットなども楽しんだ。最後には、入所者から花束のプレゼントというサプライズもあった。木戸さんは「うれしいですね。みんなが待っている限り、元気なうちはずーっと続けていきたい」と笑顔を弾けさせていた。

【竹中 景太】

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流域住民交流の拠点に

江戸川で「カッパ市」

 

 

 

交流市「江戸川カッパ市2009」が3日、江戸川河川敷の「ふれあい松戸川広場」などで開催された。会場では、約150店のフリーマーケットほか、バンド演奏やEボート乗船、カヌー体験、江戸川流域の特産品が並ぶ「江戸川流域ヒトモノコト展」などがおこなわれ、家族連れなどで賑わいを見せていた。

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Eボートの試乗やフリーマーケットで賑わうカッパ市

▲Eボートの試乗やフリーマーケットで賑わうカッパ市

この交流市は、江戸川河川敷や沿川施設が、流域住民、各種事業者等の交流を促進するための拠点(出会いの空間)となることを目指し、松戸など江戸川沿川4か所で実施されているもの。

この日午前11時にスタートした松戸の交流市でまず目を引いたのは、ずらりと一列に並んだフリーマーケットの車両。見通しの良い河川敷でも、ふれあい松戸川広場から一番遠い車両までは目視できないほど。

また、広場周辺では、地元の大竹バンドが軽快な曲を披露。その傍らでは、カヌーを体験する親子連れや、その様子を芝生に座って観賞する人の姿なども多く見受けられた。

なお、交流市は、きょう8日に流山地区、14日には春日部地区(龍Q館)でも開催が予定されている。

【竹中 景太】

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小学生に投げ方を指導する後藤孝志さん

▲小学生に投げ方を指導する後藤孝志さん

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ジュニアソフトが開幕

36チームが熱戦展開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読売巨人軍OBが小学生を指導する「さわやか野球教室」(読売新聞東京本社、読売巨人軍、読売新聞千葉北部読売会松戸支部主催)がさきごろ、松戸運動公園内野球場で開催され、小学4〜6年生の少年球児ら約150人が、特別コーチの角盈男さん、後藤孝志さんから指導を受けた。

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教室では、走塁、キャッチボールなどの全体練習の後、投手と野手に分かれて練習。投手を担当した角さんは、一人ひとりのピッチングフォームを見て、それぞれの腕や足の使い方などのウィークポイントを指摘。「あわてないで、軸足をためて、しっかり腕を振り、身体全体を使って投げる。ピッチャーは自分のペースで投げることが大切」などと指導した。野手を担当した後藤さんは、守備、打撃練習でともに、ボールの回転を見るクセをつけることで、守備ではイレギュラー、打撃では変化球に対応できるようになることを伝授。打撃練習では、「今から始めれば飛躍的に上達する」方法として、バットにタオルを巻いて素振りすることをすすめていた。

角さんからピッチング指導を受けた、馬橋ドリームスの矢島大樹くん(6年)は「投げ方を教わり、楽に球を投げられるようになった。けっこうストライクが入るようになった」、同じく馬橋ドリームス所属の一柳宙くん(5年)は「ピッチャーゴロだったけど、後藤選手の球を打つことができてうれしかった」と笑顔で話していた。

【竹中 景太】

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リーグ戦中盤に

市ジュニアソフト

松戸市ジュニアソフトボール連盟(綿内功会長)主催による、市長旗争奪「第68回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)は中盤戦に。各リーグで熱戦が続いている。

大会6日目までの試合結果は次の通り。

大会4日目(10月25日)

▼東リーグ

中金杉5―0杉の子

こばと8―1金ヶ作

大 畑8―4中金杉

杉の子7―0金ヶ作

大 畑3―0こばと

▼西リーグ

サン壱1―0南 部

やなぎ4―0陣ヶ前

松 五6―0南 部

横須賀8―2サン壱

松 五10―0陣ヶ前

横須賀2―1やなぎ

▼南リーグ

しろあ10―2稔 台

城 町6―0秋 山

古ヶ二1―0南花島

相模台3―0しろあ

南花島6―2城 町

古ヶ二10―0秋 山

▼北リーグ

古ヶS5―0竜房台

たんぽ3―0常盤平

ウイン10―0わかば

竜房台2―1常盤平

ウイン5―1たんぽ

大会5日目(11月1日)

▼東リーグ

三ヶ月10―1あじさ

火の見1―0金ヶ作

こばと3―1三ヶ月

ゆうか20―0金ヶ作

火の見3―3こばと

▼西リーグ

松 五11―1やなぎ

南 部1―0さつき

ひまわ15―0陣ヶ前

サン壱9―0やなぎ

さつき3―2ひまわ

サン壱14―3陣ヶ前

▼南リーグ

南花島8―3秋 山

古ヶ二3―1相模台

秋 山6―2稔 台

相模台4―2元 町

南花島13―1稔 台

古ヶ二3―0城 町

▼北リーグ

わかば2―0千駄堀

馬橋中2―1常盤平

馬橋中11―1千駄堀

常盤平3―3わかば

大会6日目(11月3日)

▼東リーグ

中金杉9―8三ヶ月

杉の子8―1あじさ

金ヶ作7―0三ヶ月

中金杉10―0あじさ

大 畑11―2杉の子

▼西リーグ

虹の街5―4ひまわ

虹の街9―1さつき

ひまわ1―0南 部

さつき2―2やなぎ

横須賀4―1南 部

▼南リーグ

三村新11―2城 町

相模台10―0稔 台

南花島8―0元 町

古ヶ二7―0三村新

相模台8―1城 町

南花島2―1しろあ

▼北リーグ

ウイン7―0常盤平

竜房台3―0たんぽ

馬橋中7―0わかば

ウイン3―1竜房台

わかば2―0たんぽ

 

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単身高齢者の安否確認に

読売新聞販売店と松戸東署が覚書に調印

 

 

 

市内の読売新聞販売店はこのほど、単身高齢者の安否確認に関する覚書の調印を松戸東警察署(木川正博署長)とおこなった。市内の読売新聞販売店では、今年7月に松戸警察署とも同様の覚書を交わしており、今回の調印により、市内全域で高齢者の見守り活動を推進することになった。

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覚書に調印した松戸東署長と読売新聞販売店長

▲覚書に調印した松戸東署長と読売新聞販売店長

この調印は、希望する単身高齢者の自宅に新聞を無料配布(新聞を入れるのは毎月10日以降、20日までの内の7日間)し、新聞が取られずたまるなどの異常が見られた時に、販売店が警察署に連絡。署員が安否確認を行うというもの。

調印式で木川署長は「当署管内は高齢者が多く、取り扱う事案も高齢者に関わるものが多い。こうした中、高齢者、とくに独居の方に新聞を入れて頂き、見守り活動に協力してもらう今回の調印は意義あるもので、感謝したい」などと話していた。

【竹中 景太】

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昨年のトークバトルより

▲昨年のトークバトルより

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箱根駅伝監督トークバトル

参加者募集中

 

第86回箱根駅伝を制すのはどこの大学か―。本番まで1か月を切り、チームの完成も近い12月。強豪校の監督がチーム状況、作戦、注目選手などを話題に、舌戦を繰り広げます。笑いの中にも、真剣な腹の探りあいが見え隠れする絶妙な駆け引きはまさに、箱根駅伝の前哨戦です。

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▽日時=12月10日(木)、午後6時開場、午後6時30分開演

▽会場=東京・恵比寿ガーデンプレイス 「ザ・ガーデンホール」(JR、東京メトロ恵比寿駅) 

▽内容=優勝候補校、注目校、新監督が本音で繰り広げる舌戦。第86回大会の展望、前哨戦(出雲・伊勢)分析、山上り(5区)対策、予選会のエピソード、他校監督の采配分析など

▽出演=大後栄治(関東学生陸上競技連盟駅伝対策委員長)、渡辺康幸(早稲田大監督)、奈良修(大東文化大監督)、大八木弘明(駒澤大監督)ほか(予定)

▽入場料=無料

▽応募方法=はがきに郵便番号、住所、氏名、年齢、職業、電話番号を明記し、〒104-8325読売新聞東京本社スポーツ事業部「トークバトル」係へ。または箱根駅伝公式サイト (http://www.hakone-ekiden.jp/)から応募

▽締め切り=11月23日(月)必着(応募者多数の場合は抽選)

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