新市立病院に「待った」市議会が予算修正案を可決 |
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上本郷にある松戸市立病院の移転・建て替え問題で、市議会の市立病院建設検討特別委員会が18日開かれ、市が市議会3月定例会に提出した新年度の病院事業会計予算案のうちの、新病院建設事業に係る項目を削除する修正案を全会一致で可決した。24日の本会議でも修正案は可決され、市が進める新市立病院の建設に市議会が『待った』をかける形となった。今後は、「新病院整備基本計画の賛否を問う住民投票を実現する会」が求めている、病院移転の是非を問う住民投票の実施について、市議会がどのような判断を下すかが注目される。 【竹中 景太】 |
住民投票の可能性も市は3月議会に、市土地開発公社が先行取得した新病院の用地取得費など約31億円と、新病院建設事業費として約156億円を、病院事業会計予算案として提案していた。このうち、修正案により削除されたのは建設事業費で、用地取得費などについては原案のとおり可決された。 特別委では、委員より「新病院の施設計画が定まらない段階での建設費の計上は時期尚早」、「市立病院の移転の是非を問う住民投票に向け署名運動が行われ、3万人近い署名が集まった。こうした市民の意見を尊重すべきであり、住民投票を実施する可能性は高い。よって予算から削除すべき」といった意見や、先月の特別委で市から提案のあった東松戸病院を廃院して新市立病院と統合するという案への十分な議論がなされていないことを修正案への賛成理由に挙げた委員もいた。 また、市立病院の移転の是非を問う住民投票について、委員より「(住民投票の実現に向け)約3万人の署名が集まった。これを受け、4月上旬には臨時会がひかえている。今回の予算の中には、それとは全く関係なく、多額の予算が計上されている。計上すべきではなかったのでは。臨時会での結果(住民投票実施の是非)を待って計上する、そういう性質のものではないのか」とした質疑が出され、これに川井敏久市長は「住民投票については、臨時会で判断していただく。(予算の計上については)歯止めをどこまでとする議論もあり、ならば6月の市長選を待って、とも考えられる。あくまで予算は予算。住民からの声はあらためて議会に判断していただくということでいいのではないか」、また平川清副市長は「(署名の)数の多さ少なさにとらわれず対応したい。しかし、その関心の高さは理解できるが、それ以上でもそれ以下でもない。(新病院の)用地の取得もすでにしており、予算として示すのは当然」などと答えていた。 なお、市では、今月末までに新病院の基本設計、来年1月までには実施設計をまとめたいとしている。 |
山崎直子さん宇宙へ来月5日打ち上げ
松戸市出身の宇宙飛行士・山崎直子さん(39)が搭乗するスペースシャトル・ディスカバリー号の打ち上げが来月5日と迫ってきた。打ち上げは今月18日に予定されていたが、延期された。 JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士としては7人目。日本人女性としては向井千秋さん以来2人目となる。今回のミッションは約2週間で、昨年12月から国際宇宙ステーションに長期滞在している野口聡一さんと宇宙で対面する予定。日本人が同時に2人宇宙に滞在するのは初めてのことだという。
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山崎さんのミッションの目的は、国際宇宙ステーションの完成に向けた組み立て作業を行うこと。また、宇宙実験に必要な機材や試料、同ステーションに滞在する6人の宇宙飛行士の生活備品などを補給する。 |
今週が見ごろ3・4日市内5か所でさくらまつり
気象庁は22日、東京で桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表した。昨年よりは1日遅く、平年に比べると6日ほど早い開花だという。桜は通常1週間から10日程度で満開となるため、今週はお花見で各地がにぎわいそうだ。 市内では来月3、4日に5か所でさくらまつりが開催される。それまで花がもつかは、今週の天候次第だろう。 「常盤平さくらまつり」は、3日午前11時から午後8時まで、4日午前10時から午後7時まで、常盤平さくら通り(ゆりの木通り交差点から五香駅前まで)で行われる。 「六実桜まつり」は3日、4日ともに午前9時から午後5時まで六高台さくら通りで行われる。
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「八柱さくら祭」は3日(雨天の場合は4日)午前11時から午後3時30分まで、新京成八柱駅南口ロータリーから桜橋までで行われる。 「八ヶ崎桜まつり」は4日午前10時から午後3時30分まで、八ヶ崎さくら通り、八ヶ崎郵便局通りで行われる。 「霊園さくらまつり」は4日午前10時から午後3時まで、八柱霊園(いこいの広場・ふれあい広場)で行われる。 内容は、各地とも各種イベントやパレードなど。 また、市内の桜の名所としては、小金・東漸寺のしだれ桜や栗山浄水場、市立松戸高校の前の通りなどがある。 |
江戸川河川敷に「雪の国」第3回江戸川カッパ市
第3回江戸川カッパ市「雪の国ものがたり 春の江戸川に雪の国出現!」が22日、江戸川河川敷(樋野口水門・一里塚)で開催され、10トントラック2台によって新潟中越から運ばれた雪を使って、子どもたちが、雪だるまを作ったり、ソリをしたりして遊んだ=写真=。思いがけない雪のプレゼントに、歓声をあげるなどして楽しそうだった。 カッパ市では、このほか流域物産市・フリーマーケットやEボート試乗、ライブコンサート、ヤッサン一座の紙芝居など盛り沢山の催しがあり、多くの人出でにぎわった。 |
高架側壁に巨大壁画国内外3アーティストが制作中町会とNPOが協力
松戸駅の近く、常磐線をまたぐ陸橋(根本高架道路)の側壁150平方メートルをキャンバスに、オランダのストリートアート界を代表するZEDZ、日本の大山エンリコイサムとMHAKという3人の国内外で活躍するアーティストが巨大な壁画を制作している。完成は今月末の予定。 この企画は、以前から高架側壁の照明や壁面の老朽化を改善するように要望書を提出してきた根本第3町会と第9町会、松戸駅周辺の活性化事業に取り組む中間支援組織NPO法人CoCoTが、松戸市のサポートを得て実現したもの。
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同町会と同NPOは「高架下の側壁は、商店街と住宅街をつなぐ空間としては、暗く汚れて、安全面からの不安も感じさせるものでした。この側壁が春風とともに生まれ変わります。名付けて『MADウォール』。町会とCoCoTはクオリティの高いアート空間として、クリエイティブかつ先鋭的なまちづくりの発進基地を目指します。この事業をきっかけに、町会とNPOの連携協働を進めて、松戸の新しい魅力と話題性を引き出し、人と人のつながりが作りだす大きなまちづくりのうねりができることを期待しています」としている。 |
「子育てガイド」発行市役所などで配布中
松戸市ではこのほど、「まつど子育てガイドブック」最新版=写真=を発行し、市役所の市民課及び子育て支援課、各支所の窓口などで配布を行っている。 「子育てガイドブック」は、親子の健康・安全・相談・遊び場など、子育てに関する情報を一冊にまとめたもので、今回発行した最新版は2006年度作成の前回版の内容を更新してリニューアル発行したもの。 最新版では、図や写真を多用して見やすさ・わかりやすさを追求したほか、子育て関連携帯サイトやウェブサイトなど若い子育て世代向け情報の発信、父親の育児休業コラムなど父親の子育てを応援する情報を随所に取り入れたことを主な特徴としている。
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掲載内容としては、妊娠から出産後までの検診・諸手続の流れのチャート図、産婦人科・小児科・小児歯科の一覧、親子の遊び場の紹介(駐車場や授乳スペースの有無など詳しい施設情報)、市内のおすすめ公園ランキング、保育所・幼稚園・小学校・放課後児童クラブの一覧、ガイドブック本文に掲載した施設や公園などの場所を地図で確認できる子育てガイドマップなど。 A5版、本文88ページ。子育て中の市民に無料で配布。問い合わせは、電話 366・7347市児童家庭担当部子育て支援課まで。 |