「子育てみらいカード」交付開始
市内125店舗で特典 コンビニで証明書
松戸市は今月1日、12歳以下の子どもを持つ保護者を対象に「子育てみらいカード」の交付を開始した。同カードを提示すれば、協賛店での買い物等の際に割り引きや粗品などの特典が受けられるほか、全国のセブン−イレブンで住民票・印鑑証明書の取得が可能となる。協賛店は10月4日現在、市内125店舗となっている。
【竹中 景太】
市では、子育てすることがますます楽しく感じられるように、地域や企業・行政が連携して、子どもたちを温かく見守り、子育てを応援する取り組み「子育て応援まつドリーム事業」に向け、関係機関等による協議会を設置し、これまで検討を重ねてきた。その事業の柱の一つとなるのが「子育てみらいカード」サービス事業で、子育て世帯を応援する機運を高め、将来的には子育て世帯が住みたいと思うまち、住んだら引っ越すことが「もったいない」と思うまち、を目指していくという。
子育てみらいカードの交付対象は、12歳以下の子どもを持つ保護者。10月以降に子どもが生まれた世帯に出生のお祝いとして同カードを無料で交付(両親のいずれか)しているほか、12歳以下の子どもを持つ保護者(希望者)には500円で交付している。
同カードを提示することでさサービスを受けられる協賛店は、学習塾からクリーニング店、整骨院、呉服屋、カラオケ店、各種飲食店など様々。割り引きや粗品のプレゼントなどの特典は、各店舗がそれぞれ独自に設定している。なお、協賛店と特典の詳細は、市がNPOと協働で運営する子育て情報サイト(http://matsudoor.com/)に掲載されている。
また、同カードは住民基本台帳カードの機能も兼ねており、全国のセブン−イレブン(松戸市内では44店舗)内に設置された複合サービス端末「マルチコピー機」にカードを読み込ませることで、住民票・印鑑証明書が取得できる。交付料金はいずれも300円で、市役所などでの交付と同額。年末年始を除く毎日午前6時30分から午後11時まで利用でき、これまで子育てや仕事が忙しく市役所等の窓口に出向く時間的余裕がなかった人も、同カードがあれば会社帰りや休みの日に取得することができる。
同カード交付開始となった1日には、市役所で「子育てみらいカード交付式」が行われ、1番目の申請者となった松本真由美さんに本郷谷健次市長から、同カードと記念品が交付された。松本さんは「今日は7歳になる双子の娘の誕生日で、良い記念、思い出となりました。コンビニで証明書が取れるというのが便利で、お店でも特典が受けられるということなので積極的に使っていきたいと思っています」と話していた。
なお、市では今後、協賛店をさらに増やしていくとともに、住民票・印鑑証明書以外の証明書についてもコンビニで交付できるようにしていきたい、としている。
(有)ガレージユアサの湯浅清さん(56)が修理した1919年製の「T型フォード」(県立現代産業科学館所蔵)が復活。3日の「松戸まつり」で行われたクラシックカーのミニパレードで往年のエンジン音をとどろかせた。湯浅さんは、タキシードにシルクハット姿で乗車し、雰囲気を盛り上げた。
【戸田 照朗】
本郷谷健次市長が6月の市長選のマニフェストでも記していた「事業仕分け」が、11月27日に実施されることになった。対象となる事業は現在選定中だが、20事業程度が予定されている。
松戸市が行う「事業仕分け」は、市が実施している事務事業について外部の識者を交えて公開の場で議論し、あらためて事業の必要性や改善点などについて検証し、行財政改革の推進に資することが目的。今年度を試行実施とし、その結果などを踏まえて次年度以降の本格実施に向けて検討したいとしている。
仕分けは、「構想日本」からコーディネーター1人、仕分け人3人に有識者2人を加えた6人の2班体制(1班10事業程度)で行う。会場は、市役所7階大会議室と市中央保健福祉センター2階(検診会場)の2会場で、時間は午前9時から午後4時まで。予約なしで当日傍聴できる。
詳細は決まり次第、市の広報まつど、またはホームページに掲載される。
なお、市では、事業の具体的な内容から、市として継続的に実施する必要がある、経常経費的な事務事業は「事業仕分け」の対象外とし、具体的には「市民の安全を守るために緊急的なもの、または重大事態へ対応するためのもの」「市民の日常的な安全の確保に必要なもの」「市民の平均的な生活水準の確保に必要なもの」「行政組織を維持するために必要なもの、また行政内部の節減努力で経費削減が可能なもの」「事業費が極端に少なく行政内部の節減努力で経費削減が可能なもの」の5つをあげている。
【竹中 景太】
JRが松戸駅改造計画
市にプロジェクトチーム
市は1日、JR東日本が進めている松戸駅の改造に合わせて、松戸の街に人が集うようにプランニングすることを目的とした「松戸駅周辺地域活性化プロジェクトチーム」を庁内に設置した。松戸駅周辺地域活性化計画の策定、JR東日本との協議折衝などを担う部署となる。
松戸駅の改造は、数年前からJRがバリアフリー改修工事を行うという話は漏れ聞こえていたが、具体的なタイムスケジュール等については明らかになっていなかった。それがこの8月、今年度中に基本設計に着手するという情報が市に入ったことから、市としていろいろな要望を出し、改造に合わせた松戸駅前のまちづくりを進めるため、プロジェクトチームが設置された。
プロジェクトチームは職員4人の専従メンバーが中心となり、関係各課の職員が兼務でそれをサポートする。松戸駅施設部会や周辺整備部会、同駅周辺地域活性化計画策定部会などの分科会、関係各課の課長(課長補佐)で構成する「松戸駅周辺地域活性化委員会」も立ち上げる。
松戸駅の改造がどの程度の規模で行われるのか、駅ビルの開発はあるのかなど明らかになっていないが、市としては松戸駅の改造を起爆剤に、同駅周辺の活性化を図っていく意向だ。
【竹中 景太】
アーティストが現地見学
松戸アートラインプロジェクト始まる
「松戸アートラインプロジェクト2010」が1日から12月28日まで松戸駅周辺の空き店舗や歴史的建造物、公共空間などを展示場所として開催されている。
同プロジェクトは、アート(芸術)を柱として、JR常磐線沿線のイメージアップと沿線自治体の活性化を図るため、上野駅〜取手駅間の沿線自治体(台東区・荒川区・足立区・葛飾区・松戸市・柏市・我孫子市・取手市)とJR東日本東京支社、東京芸術大学により平成18年7月に設立されたJOBANアートライン協議会の趣旨に則し、松戸独自に行うアートイベント。
「森」をテーマに緑地と川、古い街道や歴史的建造物などが点在するJR松戸駅前の環境を活かして行われる。街を舞台に、アート、ストリートカルチャー、伝統工芸など、さまざまなフィールドで活動する人々が混じり合い、アートを通して人々を結びつける、地域の活性化に繋がるアートイベントを実施するという。
開催内容は、空き店舗や共同空間を利用したオープンアトリエ(制作)と展示、シンポジウムやワークショップ、アートツアー(アートまち歩き)の実施、松戸地元の伝統工芸との接点をつくるための企画、カタログ発行など。
同プロジェクトでは、参加アーティストを募集していたが、事務局の予想を上回る105人から応募があったという。
先月18日と19日には、現地見学会を開催。参加を検討中のアーティストが2日間で101人参加して、松戸駅西口から、根本、江戸川、坂川、松戸神社周辺をツアーをくんで見て歩いた。
ツアーでは、商店街の空き店舗や屋外公共スペースなど34か所の展示候補地を見学し、地元商店街や町内会の人たちから松戸の歴史や祭りについて話を聞いた。
ツアーの後は旧水戸街道沿いの葛西屋呉服店で、説明会を開催。地元の伝統工芸士の仕事の様子やインタビューの入った映像も見た。
参加者からは「松戸のまちの可能性や面白さを体感できた」「もし可能なら伝統工芸士のみなさんと作品制作でご一緒したい」といった声が聞かれたという。
問い合わせは、電話 366・8909NPO法人CoCoT(ココット)。HP=http://npo-cocot.com/
16日、西口デッキ広場
野外アートイベント
イベントも徐々に始まっている。
16日午後5時から8時までは、松戸駅西口デッキ広場で、「夕暮から始まる野外アートイベント『森の情景2』」が開催される。入場は無料。
「エレクトリック・チェア」の音楽や、石塚つばささんの映像作品のほか、多数のアーティストが出演予定。
23・24日、葛西屋呉服店
伝統工芸体験講座
23日と24日の午前10時から午後3時まで松戸駅西口の葛西屋呉服店(駅から徒歩4分)2階で「第2回伝統工芸体験講座 伝統工芸士とその後継者たち 手描友禅を体験しよう」が開催される。
篠原清治氏、篠原ゆかさん、篠原るりさんを講師に迎え、正絹に伝統工芸の柄を手描きしてタペストリーなどをつくる。参加費は1人1日5千円(実費)。先着10人(CoCoTに電話申し込み)。
篠原清治氏は、昭和38年より模様師・中林弘幸氏のもとで修行を重ね、江戸時代から続く手描友禅の技術を習得。昭和50年に松戸市に「友禅工房 篠原」を開設した。
篠原氏は「女性の美しさ、神秘性、誇りなど、本来の美しさを引き出せるような着物を創作していきたい」と話している。
11月20日〜 ル・シーナビル
ビルの中に「都市の森」
来月20日から、松戸駅西口徒歩2分のル・シーナビル7階(8面参照)で、武蔵野美術大大学院の井口雄介さんが、「都市の森」(仮題)という展示を行う。
鏡やモニター、カメラ、プロジェクターなどを使って、「エレベーターを降りた瞬間に無限のような世界が1秒ごとに広がっていく」世界を創り出す。奥深い森に迷い込んだ時のような、不安や時間の感覚を演出する。
與倉 豪 細密ペン画展
13〜18日 伊勢丹松戸店本館9階ギャラリー
「與倉豪(よくらごう)細密ペン画展『20年の歳月』」が13日から18日まで伊勢丹松戸店本館9階ギャラリーで開催される。時間は午前10時から午後7時まで(18日は午後5時まで)。
與倉氏は1965年横浜市生まれ。高校1年から独学で細密ペン画をはじめ、90年に美大を卒業後、専業の画家となった。
初期の作品の被写体は猫だけ。最近は花や他の動物へと被写体も広がっている。
この20年で160回を超える展覧会を開き、海外でも個展を開催した。大手出版社から画集も発売。発表した作品は1000点を超えるという。
また、後進の育成事業「アールデビュタント」にも力を入れている。
千葉県での個展は15年ぶり。細密ペン画25点が展示される。
犬、猫、兎などペットの「大首絵」の肖像画の受け付けも行う。
問い合わせは、電話 364・1111伊勢丹松戸店(大代表)。
【戸田 照朗】
徳川昭武没後百年を記念し
ウィーンピアノ四重奏団が戸定邸で演奏
「徳川昭武没後百年戸定アートプロジェクト2010 ウィーンピアノ四重奏団を招いて国際交流の集い 響き合う庭」が22日午後1時30分から戸定邸表座敷棟および庭園で行われる。
戸定邸を建てた昭武は、兄で15代将軍だった慶喜の名代として1867年のパリ万国博覧会に参加した。
今年は昭武の没後100年にあたることから、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団から3人と世界的に活躍する日本人ピアニストで結成されたウィーンピアノ四重奏団を招く。
表座敷棟内での観覧は既に締め切られたが、庭園からの観覧は申し込み不要(入場制限の場合あり)。費用は戸定邸入館料が必要。問い合わせは、電話362・2050戸定歴史館まで。
男性の子育てを応援
「イクメン講座」開催
女性センターが参加者募集
女性センター「ゆうまつど」では、男性の子育てを応援する「イクメン講座」を開催する。
講座は全3回。
30日は「子どもをかわいく撮る! デジカメ術」
11月13日は「読み聞かせを楽しもう! パパだって読み聞かせ〜イクメンが選ぶ絵本と楽しみかたを伝授します」
11月27日は「カンタン工作〜身の回りのもので工作しよう!」
時間は、いずれも午前10時30分から正午まで。
会場は、女性センター「ゆうまつど」(松戸駅西口より徒歩5分)。
対象は、小学生以下の子どもと男性の保護者。家族の参加も可。
一時保育有り(予約制。1歳10か月以上、おやつ代ほか1回200円)。
申し込みは、電話で364・8778同センターまで。
裁判所調停委員による
「無料調停相談」開催
お金の貸し借りや過払い金、交通事故、土地建物、請負など民事上のトラブルや離婚、親子関係、遺産分割など家庭のもめごとを裁判所調停委員に相談できる「無料調停相談」が開催される(ただし、現在裁判中、または調停中の事件は不可)。
16日、柏市消費生活センター(柏市柏4−9−7そごうアネックス5階、柏駅から徒歩2分、電話04・7163・5853)。
23日、松戸市民劇場1階(松戸市本町11−6、松戸駅から徒歩4分、 電話 368・0070)。
11月6日、野田市南部梅郷公民館(野田市山崎1154−1、東武野田線梅郷駅から徒歩5分、電話04・7122・5402)。
11月13日、我孫子南近隣センター(けやきプラザ)9階(我孫子市本町3−1−2、我孫子駅徒歩1分、電話04・7181・1011)。
時間は、いずれも午前10時から午後3時まで。予約不要。
問い合わせは、電話368・5141千葉地方・家庭裁判所松戸支部庶務課まで。