松戸市の地域情報を中心に、グルメ、イベント、おすすめスポットなど有益情報をお届けする、地域コミュニティ新聞「松戸よみうり」の第732号です。

松戸よみうりロゴの画像

市立病院建替計画検討委でコンサル

現地建て替え案を説明

18日に開かれた松戸市立病院建替計画検討委員会の写真▲18日に開かれた松戸市立病院建替計画検討委員会

松戸市立病院建替計画検討委員会(委員長=山浦晶千葉県立保健医療大学学長)が18日、市役所で開かれ、市が委託したコンサルタント会社が3つの現地建て替え案を説明した。3案はいずれも、現1号館前のタクシープール・身障者用駐車場に新6号館を建設し、その後に最も老朽化が進んでいる1号館を解体、新1号館を建設する案で、工期は約5年半〜約6年半。病床数も異なり、520床から610床程度を見込んでいる。

【竹中 景太】

 

同委員会はこれまで委員長を含め8人の委員により審議が行われてきたが、第3回目となるこの日の委員会からは、公募により選ばれた市民委員3人が新たに加わり、計11人の委員による審議が開始された。

コンサル会社が提示した現地建て替え案はA〜C案の3案。

A案は、新6号館を建設した後、現1号館の西半分を解体し、新1号館の西側を建設。その後東半分を解体、建設する案で工期は約5・5年。病床数は520床程度。

B案は、新6号館とともに現在医師住宅のある敷地に新7号館(管理棟)をまず建設し、つぎにA案と同様、1号館の建て替えを行う。工期は約6・5年で、病床数は540床程度。

C案は、まずはB案同様、新6号館・新7号館を建設し、その後、現2号館(約7300平方メートル)を解体し、新2号館(約1万1500平方メートル)を建設。現1号館を一括解体し、新1号館を建設するプラン。工期は約6年で、病床数は最も多い610床程度を見込んでいる。

説明を受けた委員からは、身障者用駐車場のスペースがなくなることを危惧する意見や、3案それぞれの工事費などについて質問があがったが、駐車場については病院周辺にある駐車場を最大限生かすことがベストとし、工事費については、具体的な金額は示されなかった。

 

600床維持すべきか

この日の委員会では市立病院の機能・規模についても議論された。この中で特に問題となったのが、病床数(現病院613床)を維持するか否か。

「全国自治体病院のデータによると、500床を超えないと黒字にならない。のびしろ的な役割として、600床は必要」「市立病院は小児医療では全国で3番目くらいに有名。小児と周産期医療で、現在150床を使っている。これは維持すべきであり、それを考えると残りは450床となる。これも考慮して検討していかなくてはならない」といった意見があった一方、「一般的に改修工事をする場合は、1割ほど病床数を減らして、回転率をあげるのでは」「財源は限られており、何でもかんでも市立病院が行うべきなのか」といった意見も。

今回新たに委員に加わった市民委員からは「市立病院に行けば安心、と言う方が多く、家から遠くても電車で通っている方もいる。そういう場所として、これからもやっていってもらいたい」、「何とか知恵を結集して、まずは(現在の病院の機能などを)維持していくことに重きを置くべきだと思う。市立病院は、最後の砦として維持する医療機関」といった意見が出されていた。

 

医師会は移転案を支持

委員会では、松戸市医師会から「松戸市立病院が保持すべき機能と必要病床数に関する意見」が資料として出された。この中で医師会は、市立病院が保持すべき機能や、地域の中核病院として必要な医療を充分に遂行するために必要な診療科目、現在の市立病院が抱える問題点などを指摘し、「現在の狭い敷地に逐次的に建物を追加した結果が、動線が複雑で診療効率を低下させ、療養環境を悪化させ、新規医療機器の導入を困難にさせている」とし、現地建て替えではなく移転建て替えを推進させるべきとの姿勢を示している。

その上で、「今後の医療需要の変化に対応し、将来開発されるであろう新規医療機器を導入することを見越すとともに、患者にとっての療養環境を整えるため、充分な面積を持った敷地に新病院を建設しなければ、現在の病院が抱えている問題を将来にも招き、病院の発展性を阻害し、経営状態の悪化を招くと考えられる」と、新市立病院の立地に求められる条件についても意見表明している。

 

12日に「意見を聴く会」

なお、同委員会では、地域医療を支える当事者である市民や医療従事者の意見を共有するため、市立病院の機能・役割・経営をテーマとした「市立病院建て替えに関する意見を聴く会」を、12月12日午後2時から5時30分まで(予定)、市役所議会棟3階特別委員会室で開催する。傍聴希望者は当日直接会場へ、また発言者の定員は40人(1人あたりの発言時間は3分、応募者多数の場合は抽選)で現在募集中。

発言希望者は、あさって30日正午(必着)までに、「発言申込書」(様式任意)に住所・氏名・年齢・電話番号・ファクス番号を記入して、郵送・持参・ファクス・Eメールで、〒271-0064松戸市上本郷3978、松戸市病院建設事務局(電話 703・5855、FAX 367・1131、Eメールmcbkj@city.matsudo.chiba.jp)へ。

 

▲ このページのTOPへ ▲


<<<トップページへ戻る

東葛、県駅伝で準優勝

常盤平 昨年に続き我孫子にあと一歩

東葛10区の小林巧くんの写真▲東葛10区の小林巧くん

常盤平中が先月23日の東葛駅伝(松戸〜野田、10区間、31・9キロ)と今月10日の県駅伝(柏の葉公園総合競技場周回コース、6区間、18・57キロ)で、ともに準優勝した。両大会で常盤平の優勝を阻んだのは、我孫子中。実は、昨年の東葛、県とも優勝、準優勝は我孫子と常盤平で、2年連続で同じ結果に終わった。常盤平は今年もあと一歩のところで全国への切符を逃した。

東葛駅伝の後、1区を走った主将の日暮祐樹くん(3年)は、「正直言って悔しい。県ではリベンジを」と準優勝にも悔しさをにじませた。東葛では、前半で予想以上に我孫子に差を開けられ、後半つめきれなかった。県でも同じようなレース展開になってしまったという。

関村亮監督(29)は、「昨年から同じ学校に4連敗というのは…。県駅伝の後はさすがにみな落胆していましたが、今では気持ちを切り替えて、来月5日の関東大会(熊谷市)に向け練習に励んでいます」と話している。

常盤平は補欠に回った選手と、レースに出た選手の力の差があまりなく、チーム内での競争も激しいという。そんな切磋琢磨がチーム力を支えてきた。関東大会では有終の美を期待したい。

【戸田 照朗】

▲ このページのTOPへ ▲

 

常盤平中駅伝チームの写真▲常盤平中駅伝チーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


<<<トップページへ戻る

ウイングス 春秋連覇

ジュニアソフト決勝トーナメント

今年は中央大会も制し、「3冠」を手にしたウイングスの写真▲今年は中央大会も制し、「3冠」を手にしたウイングス

松戸市ジュニアソフトボール連盟(綿内功会長)主催による、市長旗争奪「第70回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)は先月21日に決勝戦が新松戸西小で行われウイングスが中金杉を1─0で破り、春に続き連覇を果たした。

1回表、先攻のウイングスは先頭打者の根本翔生くん(6年)が2塁打。これを2番の大藪和起くん(5年)がバントで送り、ランナーは3塁へ。3番の金澤夏樹くん(6年)の打球は1、2塁間のゴロとなったが、その間に3塁ランナーの根本くんがホームに駆け込み、1点を先制。

その後は、ウイングスの金澤くんと中金杉の松本健志くん(6年)がともに譲らぬ好投を見せ、最終回(5回)表まで0行進。結局1回にウイングスが入れた1点が決勝点となって、ウイングスが連覇を手にした。

決勝点につながる2塁打を放った根本くんは「自分がホームを踏んで、決勝点になったので、とてもうれしい」と話した。

また、ヒットにはならなかったものの、決勝打を放ち、投げては決勝トーナメント3試合を全て完封で勝利した金澤くんはMVPを受賞。

「ピッチングでは、きょうはよくコースに決まっていた。甘くなって打たれることもあったが、点に結びつかなくてよかった。決勝打はいい当たりではなかったが、いいところに飛んでよかった。MVPは初めて。最後だから取れてよかった。春も優勝し、連覇できてうれしいです」と話した。

赤井清監督(73)は、「今年は中央大会も制し、3冠を達成できた。特にきょうの試合は苦しかっただけに、端的に言ってうれしい。ピッチャーの金澤は、体も小さいし、3試合目はもつかどうか心配したが、逆に3試合目が一番いいピッチングを見せてくれた。うちのチームは他の子もみな体が小さい。みな普通の子ばかりです。でも、練習量ではどこにも負けないのではないでしょうか」と語った。

リーグ戦の残り試合と、決勝トーナメントの結果、個人賞は次の通り。

 

大会7日目(11月14日)

▼東リーグ

寿 1─0たんぽ

さつき5─3こばと

こばと6─5 寿 

▼西リーグ

陣ヶ前7─5稔 台

やなぎ24─0和名谷

古ヶ二4─0ゆうか

三ヶ月7─2六実ひ

中金杉1─0古ヶ二

▼南リーグ

虹の街4─0三村新

城 町3─3しろあ

ウイン4─1三村新

虹の街6─0わかば

ウイン8─0城 町

しろあ7─0南 部

▼北リーグ

横須賀7─6ライズ

馬橋中7─2火の見

横須賀5─1元 町

古ヶS7─5火の見

決勝トーナメント(11月21日)

▼準々決勝

ウイン2─0三ヶ月

元 町3─2大 畑

中金杉3─0風の子

虹の街1─0馬橋中

 

▼準決勝

ウイン10─0元 町

中金杉2─0虹の街

 

▼決 勝

ウイン1─0中金杉

 

★最終順位

▼優勝=ウイングス

▼準優勝=中金杉子供会

▼3位=元町モンキーズ、虹の街

★個人賞(敬称略)

▼優秀投手賞=岡本佳大(大畑ユニオン)、松本健志(中金杉子供会)、金澤夏樹(ウイングス)、近田和哉(馬橋中央子ども会) 

▼ホームラン王賞=秋谷竣一(さつき子供会・2本)、石井瑠(六実ひまわり子供会・3本)、秋葉大介(虹の街・6本)、淺沼塁寿(元町モンキーズ・4本)

▼得点王賞=熊谷陸(秋山子供会・8点)、花嶋雄大(三ヶ月子供会・10点)、秋葉大介(虹の街・15点)、淺沼塁寿(元町モンキーズ・11点)

▼努力賞=國弘亜希(千駄堀フェニックス)、石井遥香(たんぽぽ子ども会)、中島佳寿美(稔台)、寺前彩香(陣ヶ前子供会)、松井陽香里(同)、金澤夏鈴(ウイングス)、小松想(同)、高野沙樹(火の見下)、吉川彩乃(同)

▼MVP賞=金澤夏樹(ウイングス)

▼敢闘賞=松本健志(中金杉子供会)

 

【戸田 照朗】

▲ このページのTOPへ ▲


「戸定絵葉書カレンダー」発売

戸定絵葉書カレンダーの写真

松戸の文化、自然、地産の紹介や、松戸の商工観光に資する活動をしている戸定企画(徳川文武代表)では、松戸の名所や風景などの写真が載った「松戸絵葉書カレンダー」を今年も作成。戸定が丘歴史公園内駐車場売店や、松戸駅東口の喫茶店「cafe do KAORI」、堀江良文堂書店で12月より販売する。

「松戸絵葉書カレンダー」では、市内写真愛好家が撮影した「松戸の四季」=写真=が紹介されている。しだれ桜や梅満開の戸定邸、新緑美しい21世紀の森と広場、あじさいが見事な本土寺のほか、小金宿まつりや松戸まつりの写真も。カレンダーは卓上用で、税込み一部500円。問い合わせは、電話 362・6700戸定企画(森谷エステート内)へ。

 

▲ このページのTOPへ ▲


アートラインプロジェクトが本格始動

31アーティストの作品 街を彩る

アートラインプロジェクトロゴイメージ

松戸アートラインプロジェクト2010(MALP)の展示が20日、本格的に始まった。松戸駅周辺の空き店舗やガレージ、路地、神社などをつかって、公募で選ばれた31人のアーティストが「森」をテーマに、それぞれの世界を創造している。

 

 

 

 

大成哲雄+聖徳大学大成ゼミの「お米屋さんプロジェクト」の写真▲大成哲雄+聖徳大学大成ゼミの「お米屋さんプロジェクト」(旧・原田米店)

ほくとビル(松戸商工会議所隣)1階のMALPサポーターズカフェで地図を手に入れ、神社・仏閣の点在する街を散策がてら作品を見て歩いた。午後から半日で20以上の展示を見ることができた。1日かければ31展示全てをゆっくり見ることができるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ほくとビルの向かいにある旧・原田米店には9アーティストの展示があり、まとめて見ることができる。旧店舗を入ってすぐ、左右にお米をモチーフにした携帯やウルトラマンなどのオブジェが。正面には米粒を顔につけた笑顔の写真がたくさん張られている。その前にあるコタツでは、3人の女性が談笑していた。彼女たちは、この展示「お米屋さんプロジェクト」を制作した大成哲雄+聖徳大学大成ゼミのみなさん。写真は来場者の笑顔を撮ったものだという。右手奥のキッチンには、米袋で巨大なクマが作られていて、ちょっと異様だった。旧・原田米店には、古い商家全体と庭、ガレージなどを使って様々な展示が行われている。

 

 

 

山本麻璃絵さんの作品の写真▲山本麻璃絵さんの作品(4点ともすべて)

4つの展示が行われている日大歯学部松戸校舎に向かう途中の旧商工会館、NTT、図書館、そして松戸校舎には山本麻璃絵さん制作の木彫のポスト、公衆電話、本、ゴミ箱、消火器がさりげなく置かれていた。本物そっくりにも見えるが、よく見るとゆがんでいて、どこかおかしい。あまりにもさりげなくて、スタッフジャンパーを着た案内係の人に教えられないと、気がつかないものもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最年少の参加アーティスト榊原歌華さん(松ヶ丘小6年)の写真▲最年少の参加アーティスト榊原歌華さん(松ヶ丘小6年) 榊原さんの「松戸森のじゅうたん」の写真▲榊原さんの「松戸森のじゅうたん」 中島佑太・石幡愛さんの「図書館」の写真▲中島佑太・石幡愛さんの「図書館」

松戸神社から伊勢丹に向かう坂川沿いの道路わきにある榊原歌華さんの「松戸森のじゅうたん」。ペットボトルにLEDライトが入っており、日中に太陽パネルで充電。夜になるとヒカリゴケのように緑色に光る。榊原さんは松ヶ丘小学校6年生で、今回参加アーティストの中では最年少だ。「ひとりの夜でも、きれいだなって見てもらって、笑顔になってもらえれば」と話していた。榊原さんは、地域の清掃などを行う小中学生のボランティアチームのリーダーを務めている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村上鉄兵さんの作品の写真▲村上鉄兵さんの作品(松戸伸和ビル) 大山エンリコイサムさんの作品の写真▲大山エンリコイサムさんの作品(旧・原田米店)

ほかにも、津田翔平さんの「響像」(津田ビル3階)や小原典子さんの「光のピクニック」(松戸伸和ビル4階)、松澤有子さんの「泊」(日大歯学部松戸校舎)など、闇と光を使った美しい作品が印象に残った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月19日までの開催期間中は、土日の午後2時から3時30分までアートツアーを開催。前述のMALPサポーターズカフェに集合。各回定員10人(無料)。まちなかアート公開講座なども開催予定。問い合わせは、電話 366・8909実行委員会。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▲ このページのTOPへ ▲