全長5m巨大空母模型
「昭和の杜」で近日公開
昨年11月、紙敷にオープンした懐かしい昭和の文物に出会える博物館「昭和の杜」に全長4・9m、最大幅50・6cmの米空母ホーネットの50分の1スケールモデルがお目見えする。現在館内で組み立ての作業が行われており、近日公開予定。同館の「おもちゃ館」は未完成だったが、ホーネットは「おもちゃ館」の目玉として常設展示される。
【戸田 照明】
夏休み中 高校生以下無料
米空母ホーネットは、模型愛好家でつくる「松戸迷才会」(小室晴二会長・14人)が30年前から制作に着手し、17年前に完成させたもの。今までに国内各地や台湾の模型展示会で展示されてきたほか、新松戸にあった旧「昭和ロマン館」に一時展示されていたこともある。展示のないときは、会員の自宅で眠りについていたが、今回、「昭和の杜」に新たな「母港」を得ることになった。
小室会長(62)によると、同会は発足して今年で39年目。毎年テーマを決めて模型展示会を行っていたが、30年前のテーマが「艦載機」だった。飲み会の席で、ホーネットの艦載機、B−25を展示するために甲板を作ろうという話がでてきた。その話が盛り上がり、やがて艦体全部をつくるという話に発展していったという。
当時プラモデルでホーネットのスケールモデルを発売していた田宮模型から写真などの資料を借り、製作にあたった。
船体は合板でできており、持ち運びできるように5分割になっている。艦の細部にわたるまで精巧にできており、細かい部品などは会員が手分けをして自宅でコツコツと作っていった。完成までには13年という歳月を要した。
ホーネットは第二次大戦中の米空母。大戦初期の1942年4月18日に陸軍機であるB−25を載せて日本本土初空襲を行ったことで知られる。同年10月27日に南太平洋海戦で沈んだ。
「昭和の杜」は吉岡建設工業の吉岡光夫会長(62)が20年かけて集めた自動車や船舶、列車やレール、昭和の古い生活用具や玩具など約1200点以上が展示されている。おもちゃ館のほかに昭和の暮らしを再現したスペースも。夏休み期間中高校生以下は無料(大人300円)。
午前10時〜午後4時。月曜定休。紙敷1377番地。県立松戸南高校近く。北総線・JR武蔵野線「東松戸駅」より徒歩15分、電話047・369・7870。
市立病院問題
市長の言葉二転三転
検討委の答申無視 議会の反発必至
市立病院の建て替え問題で市は先月30日、市議会の市立病院建設検討特別委員会(中川英孝委員長)に、新病院整備に向けての構想案を提示した。議会側に示された構想案は8案にも上ったが、そのうちの3案は現地建て替えを含む内容で、残り5案の移転案の候補地はこれまでにも名があがっていた場所で目新しい候補地はなかった。市ではこのうちの現地建て替えを含んだ2案を「望ましい」としたが、中川委員長は「受け入れられない」と却下。議会側は独自に修正案を出す構えを見せており、未だ決着の道筋は見えてこない状況となっている。
市の構想案のうち、移転建て替えの候補地として示されたのは、運動公園、千駄堀の民有地、川井敏久前市長が進めていた紙敷、そして市立東松戸病院(高塚新田)の4か所。いずれも、これまで議論されてきた場所で、運動公園、千駄堀の2か所については移転に向けてのハードルが高く、これまで挫折してきた経緯もある。
一方、現地建て替えを含む3案のうち、市が「望ましい」とした2案は、現市立病院と東松戸病院の機能を見直す案で、いずれも現市立病院が担っている急性期の病床数を600床から450床に減らすとしている。
特別委では、有識者や公募市民らによる「市立病院建替計画検討委員会」が示した、「現地建て替えは現実の問題として非常に困難」とする答申を全く尊重していないなどとして、市が推す2案を受け入れられないとする意見が大勢を占めた。
ただ、中川委員長の「執行部案は受け入れられない。修正案ということも考えたい。その時には真摯に受け止めてもらいたい」という発言にも、本郷谷健次市長は「大変残念。しかし最終的な案を出すのは我々執行部。修正案ではなく、我々の案に対してのものを出してほしい」と譲らなかった。
市立病院建設検討特別委員会は7月22日にも開かれ、ここでは一転して本郷谷市長が「投資金額を節減できるのであれば、(現地建て替えに)固執することなく、柔軟に対応していきたい」と発言。これにより議会側は、移転案を軸に検討を進めるが、本郷谷市長の姿勢や発言が二転三転しているため、本当にすんなり移転案を受け入れるのかどうか不透明な状況だ。
【竹中 景太】
北松戸風の子初優勝
市ジュニアソフト決勝
松戸市ジュニアソフトボール連盟(綿内功会長)主催による、市長旗争奪「第71回松戸市ジュニアソフトボール連盟大会」(松戸よみうり新聞社後援)の決勝トーナメントが先月26日、新松戸西小で行われ、北松戸風の子が3−2でウイングスの3連覇を阻み、初優勝を飾った。
決勝トーナメントに進んだのは、ウイングス、三ヶ月、北松戸風の子、しろあと、大畑ユニオン、相模台、中金杉、こばとの8チーム。北松戸風の子、ウイングスの両チームとも僅差のゲームを勝って、決勝に駒を進めた。
北松戸・染谷優太、ウイングス・大藪和起両投手の力投で、2回までは両チームとも得点なし。
ゲームが動いたのは3回表。ヒットと送りバントでランナーを2塁に進めた北松戸は、3番の丸山瑛士郎くん(6年)が左中間に2ラン・ホームランを放ち、2点を先制。続いて、福沢和己くん(同)がランナーを置いてタイムリー2塁打を放ち、3点目を入れた。
その裏、ウイングスも反撃。1点を北松戸のエラーがらみで返した。
4回は、両チームとも得点なく、3−1で北松戸リードのまま最終回(5回)へ。
ウイングスは先頭バッターの大藪くんがソロ・ホームランを放ち1点差に。緊迫したゲームは、北松戸がその後守りきり、悲願の初優勝を遂げた。
3回に先制の2ランを放ち、MVPに選ばれた丸山くんは、「外角ぎりぎりの球を思いっきりひっぱたいた。1、2試合目は全然打てなかったので、うれしかった。優勝した時は夢かと思った。MVPはねらっていたので、とれてうれしい」。
ピッチャーの染谷くんは「きょうはボールが多くてあまりよくなかった。最終回にホームランされたボールは2ストライクで追い込みながら甘いチェンジアップを打たれた。秋にはボール球を少なくして、いいピッチングがしたい」。
キャプテンの林懐くん(同)は「きょうは接戦が多かった。決勝も最後までドキドキしたが、優勝できてよかった。秋の大会も優勝したい」。
相馬鉄治監督(60)は、「71回になる大会で、最初から出ているのに優勝したことがなかった。決勝トーナメントには進出したことはあるが、ここ一番というところで勝てなかった。そこで、バッティング練習に力を入れ、打撃を強化した。リーグ戦では勝った6試合全てが二けた得点での勝利。確実に成果が出ていた。最終回に打たれたホームランは私のミス。チェンジアップを投げるようにベンチからサインを出しました。染谷が動揺していたので、変えようかと思ったが、変えなくてよかった。いままでも、染谷で勝ってきたわけですから。最後は子どもたちがよく守ってくれました」。
決勝トーナメントの結果と個人賞は次の通り(敬称略)
決勝トーナメント(6月26日) ▼準々決勝 しろあ4−0中金杉 ウイン4−3相模台 大 畑6−2こばと 北松戸2−1三ヶ月 ▼準決勝 ウイン1−0しろあ 北松戸3−1大 畑 ▼決勝 北松戸3−2ウイン
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★最終順位 ▼優勝=北松戸風の子 ▼準優勝=ウイングス ▼第3位=大畑ユニオン、しろあと |
★個人賞 ▼優秀投手賞=大藪和起(ウイングス)、染谷優太(北松戸風の子)、兎澤悠介(大畑ユニオン)、矢野浩平(中金杉子ども会) ▼ホームラン王賞=大藪和起(ウイングス・4本)、丸山瑛士郎(北松戸風の子・7本)、麻生和貴(千駄堀フェニックス・3本)、矢野浩平(中金杉子ども会・4本) ▼得点王賞=大藪和起(ウイングス)、山崎雄大(しろあと)、兎澤悠介(大畑ユニオン)、矢野浩平(中金杉子ども会) ▼敢闘賞=大藪和起(ウイングス) ▼MVP賞=丸山瑛士郎(北松戸風の子)
【戸田 照朗】 |
専松演劇部が高校演劇サマーフェスティバルに出場
専修大学松戸高校演劇部が1月の関東大会で優秀賞を受賞し、来月10日と11日に北千住シアター1010で行われる高校演劇サマーフェスティバルに出場する。演目は関東大会で上演した「みんなでロミオとジュリエット」。11日午後4時より出演予定。チケットは同フェスティバルホームページhttp://sf.koko-engeki.info/他で入手可。
警察「ふれあい」フェスタ2011
そごう千葉店で来月20、21日に
「警察『ふれあい』フェスタ2011〜頑張れ日本!集まれ、未来の警察官!〜」が、8月20日と21日の両日、そごう千葉店(千葉市中央区新町1000)で開催される。入場無料。
このフェスタは、各アトラクションを通して、子どもたちが警察職員と身近にふれあうことができる、参加体験型のイベントとして行われているもので、今年で9回目の開催。
会場では、こども警察官制服着用体験をはじめ、パトカー・白バイの体験乗車、科学捜査体験のほか、自分で身を守ることを学べる護身術教室や、交通安全教室などのステージアトラクションも。
午前10時から午後8時(21日は午後6時)までの開催。問い合わせは、電話 043・201・0110千葉県警察本部広報県民課広報係まで。