松戸市の地域情報を中心に、グルメ、イベント、おすすめスポットなど有益情報をお届けする、地域コミュニティ新聞「松戸よみうり」の第749号です。

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古式法で樹木を移植

関さんの森のケンポナシ 道路建設大詰め

立曳きで移動するケンポナシの写真 立曳きで移動するケンポナシの写真▲(上下とも)立曳きで移動するケンポナシ

都市計画道路337号線を通すために建設が進められている「関さんの森」(幸谷)の新設市道で、森のシンボル的な樹木である樹齢200年を超えるケンポナシの大木が15日、道路用地外に移植された。ケンポナシは以前に受けた落雷のため幹が空洞になっており、樹皮で生きている状態。クレーンで引き上げると壊れてしまう可能性があるため、「立曳き(たてびき)」という古来の方法で行われた。人力ウインチで曳く作業には、地元の小学生や住民なども参加。新設市道の工事も大詰めで、今夏には供用が開始される予定だという。

【戸田 照朗】

 

 松戸市で郷土史を研究する人なら、その入門書としてまず目を通す「松戸の歴史案内」(昭和44年初版発行)という松下邦夫氏の有名な著書があるが、この中でも関家のケンポナシは同家のサザンカ、霧島ツツジと並んで「天然記念物級」の樹木として紹介されている。また、幸谷小学校の校章はケンポナシの葉を図案化したもので、地域のシンボル的な樹木でもある。この木は関家が同地に屋敷を建てた江戸時代には既にあり、樹齢も「最低でも200年以上」ということしか分かっていない。それだけに、地権者の関さん姉妹の想いもひときわ強い木だった。

土地の強制収用直前までこじれた同地の道路問題だが、一転、市との和解、話し合いで解決の方向に進んでからは、このケンポナシの保存が大きな課題の一つだった。

昨年2月にはエノキ、ケヤキの3本の大木が移植された。この3本は前冬に根回しの作業が行われ、クレーンで引き上げられた。根回しとは、木が休眠状態の冬に根を切り、髭根(ひげね)と呼ばれる新しい細い根をたくさん伸ばさせた後に移植するという方法。エノキ、ケヤキの場合は根回しは1回だったが、ケンポナシは弱っているために2冬かけて、半分ずつ根を切り、3冬目の今年、立曳きという方法で移植が行われた。地面に溝を掘り、根鉢の下にコロをひいて、カグラサン(神楽桟)という人力ウインチで木につけたワイヤーをゆっくり曳いてゆくという工法。作業は嘉永2年(1849)創業という東京の老舗植木屋、(株)富士植木が担当した。人力ウインチを回す作業には地域の子どもたちや大人も参加。16メートルを3時間40分かけて、慎重に、ゆっくりゆっくり曳いた。

 

子どもたちも参加したカグラサンを回す作業の写真▲子どもたちも参加したカグラサンを回す作業

道路建設も終盤。今年の夏には供用開始が見込まれている。道路建設については、市と市民団体がそれぞれ代表を出して道づくりについて話しあう協議会を発足させるという新たな試みもあった。

工事と並行して行われてきた市の埋蔵文化財調査では、人骨や馬の骨なども発掘されたが、「幸谷城跡」につながるような遺物はまだ発見されていないという。道路建設とは別に、有志によって進められている関家の蔵の古文書調査では、年貢割当帳など江戸時代の地域の暮らしが分かる資料が多数見つかっている。

 

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さかなクンが講演

来月4日、松戸市もったいないの日の記念イベントを開催

さかなクンの写真

もったいないの日記念イベント「『もったいない』からはじめよう」が来月4日、市民会館で開催される。

午後1時30分からは、ホールで東京海洋大学客員准教授で、お魚らいふ・コーディネーター、環境省地球いきもの応援団の、さかなクン=写真=が「もったいないで魚(ギョ)ざいます〜さかなクンと考えるMOTTAINAI〜」と題して講演する。先着1000人。参加費無料。事前申し込み不要。

午前11時からは会議棟で「減CO2フロア」地球温暖化フォーラム、「もったいない運動フロア」、「食育フロア」食のウインターフェアなどの催しも行われる。

「松戸市もったいないの日」とは、ノーベル平和賞を受賞したケニア共和国の元環境副大臣、国連平和大使だった故ワンガリ・マータイさんが松戸を平成18年2月15日に訪問したことを機に2月15日を記念日としたもの。

問い合わせは、電話366・7311市総務企画本部企画管理室へ。

 

 

 

 

 

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千昌夫、新沼謙治が東北復興支援チャリティコンサート

来月12日、森のホール21で

関東大会に向け稽古に励む馬橋高校演劇部の写真▲千昌夫と新沼謙治

岩手県陸前高田市出身の千昌夫と、大船渡市出身の新沼謙治が「ふるさと応援」を合言葉に、来月12日午前11時と午後3時の2回、森のホール21で「東北復興支援チャリティーコンサート」を行う。全席指定5000円。福島、宮城、青森、秋田各県松戸市県人会ほかが協力。午前は松戸舞踊連合会の踊り、午後は地元で活動する歌手の協力出演がある。

当日は宮城県亘理町の齋藤邦男町長が会場にかけつけ、あいさつをする予定で、収益の一部が直接寄付される。また、被災地で支援活動をした自衛隊松戸駐屯地の現地報告なども行われる。

問い合わせは、電話 362・7176ワイド企画、電話 384・3331森のホール21チケットセンター、電話 365・9911労音東葛センター、電話 387・1566シブヤ楽器、電話 368・1161伊藤楽器松戸店。

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小金新春親子マラソン結果

フロール・ヂ・松戸セレージャのみなさんの写真

第38回小金新春親子マラソン=写真=が2日、小金北小発着コースで開催され、小学生から大人まで、281人が健脚を競った。

各部門の優勝者は次の通り(敬称略)。

▼小学男子1〜3年(1K)=吉田力 ▼小学女子1〜3年(1K)=柴田菜穂 ▼小学男子4〜6年(3K)=山田朝日

▼小学女子4〜6年(3K)=高橋明日香 ▼一般女子(3K)=山中チホ ▼中学男子(5K)=伊勢翔吾 ▼高校男子(5K)=大桃翔一 ▼一般男子(5K)=伊藤和麻

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ツアー参加者同士で新しい出会いを

婚活ツアー参加者募集

江戸川を有効活用し、地域の発展とまちづくりのためのイベントを企画運営している江戸川倶楽部ほかの主催により、新潟県長岡市で行われる「えちごかわぐち雪洞火ぼたる祭」へ参加する『婚活バスツアー』(1泊2日)が企画され、参加者の募集が行われている。

同祭では、日が暮れ夜が訪れると2万本のロウソクが白い雪原に灯り幻想的な世界が作り上げられる。フィナーレを飾る雪上特大花火は同祭の醍醐味の一つで、主催者側では「雪のファンタスティックステージで素敵なパートナーとの出会いを」としている。

日程は、2月25日朝にバスで出発。正午すぎに会場へ着き、同祭へ参加。翌26日は「川口きずな館」などを見学する。

会費は1万3000円(1泊3食、温泉、交通費、保険込み)。

詳細・問い合わせは、電話 070・6463・7796江戸川倶楽部・斉藤明子さんまで。

江戸川倶楽部HP=http://edogawakurabu.com/

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