市と企業がゲーム開発

松戸コンテンツ事業者連絡協議会

国内最大規模のゲームの祭典「東京ゲームショウ2016」が15日から18日までの4日間、幕張メッセで開催され、松戸市が事務局をつとめる「松戸コンテンツ事業者連絡協議会」が初出展し、開発中のスマートフォン用ゲームをPRした。

東京ゲームショウに出店した松戸市のブースの写真▲東京ゲームショウに出店した松戸市のブース

同協議会は、市の総合戦略に基づき、国の地方創生交付金を活用したコンテンツ事業者に対する支援施策の展開により、生産性の高い文化産業を形成することを目標に、今年3月、市内ゲーム制作会社など9事業者の参加により設立された。

同協議会の今年度の目玉施策として進めてきたのが、ゲームコンテンツの創作で、市内コンテンツ事業者の連携強化やコンテンツ産業関係者に対して松戸の技術力等を発信することなどが狙い。東京ゲームショウへの出展もその一環で、行政が企業に協力してゲームを作るという新しい取り組みのひとつだ。

担当課の市文化観光国際課の臼井薫さんは「市内にはゲーム制作をはじめ多くのコンテンツ事業者がおり、過去にあったけれど出て行った企業もいる。そうしたことからも松戸市にはポテンシャルがあると思う。市として、そうした事業をバックアップできる、松戸に来た事業者を支援できる、というイメージを作りたい」と話す。

東京ゲームショウに出展したのは、新感覚ゲーム制作型スマホアプリ「ビットゲームメーカー」。主人公が冒険に出て戦うロールプレイングゲームで、ユーザーが豊富に用意されたゲーム素材を使って手軽にオリジナルゲームを制作し、ユーザー同士でシュアできるところが特徴のゲームだ。来春のリリースを予定し、東京ゲームショウにはその体験版が出展され、同協議会のブースには4日間でのべ300人以上が来場した。

市によると、東京ゲームショウ2016に出展した自治体は、松戸市のほか、仙台市とオウル市(フィンランド)との共同出展、いばらきクリエイターズハウス(茨城県)、東京コンテンツインキュベーションセンター(東京都)の3団体で、自治体として東京ゲームショウへ出展したのは今回の松戸市が県内初になるという。

なお、同協議会では今年度中にもう1作品、スマートフォン用ゲーム(松戸市を舞台としたアドベンチャーゲーム)を制作中(来年1月のリリース予定)で、12月に東京国際展示場(東京ビックサイト)で行われる「コミックマーケット」への出展を予定している。