燃やせるごみの紙袋

来年4月廃止へ

クリーンセンター停止に伴い減量呼びかけ

松戸市は来年4月1日より、燃やせるごみの紙袋を廃止し、「燃やせるごみ専用松戸市認定ポリ袋」に一本化する。市のごみ焼却施設(2施設)のうち高柳にあるクリーンセンターが2019年度末に老朽化で停止するため、市で焼却しきれないごみを近隣市等に処理を依頼することから、近隣市のルールに準じてポリ袋のみの扱いとする。市では今回の措置に合わせて、近隣市へ依頼するごみの量を減らすだけでなく、将来のごみ処理コスト削減と市税の有効活用につなげるため、ごみ分別の徹底や減量などを求める「松戸市ごみ減量作戦『マツドMAXリサイクル』」を展開することにしており、その協力を広く市民に呼びかけている。

市が、家庭から排出される「燃やせるごみ」の収集袋にポリ袋を追加したのは2011年。燃やせるごみにリサイクルできるプラスチックや新聞・雑誌など資源として活用できるものが20%以上含まれていることなどから、従来の紙袋収集を見直し、紙袋に加えて市認定のものであればポリ袋でも出せる体制をとってきた。

ポリ袋導入から約1年が経過した2012年8月、弊紙第756号(同年8月26日発行)で「燃やせるゴミ・ポリ袋導入から1年」という記事を書かせて頂いた。

その記事をみると、当時は紙袋で燃やせるごみを出す家庭が多く、ポリ袋での排出はまだ全体の2~3割程度だったとある。今現在はどうかと言うと、「全体の3~4割」(市廃棄物対策課)だという。

現在、市の「燃やせるごみ」は、高柳のクリーンセンターと和名ヶ谷クリーンセンターで焼却処理されている。このうち高柳のクリーンセンターは前述のとおり2019年度末で稼働停止となるが、残る和名ヶ谷クリーンセンターも2029年度の稼働停止が予定されている。

そのため将来的に市は、1施設で全量焼却できる新施設の建設を、高柳のクリーンセンター跡地に計画しており、新施設の設計段階から規模を小さくし、建設費・維持費を抑制するためにも、ごみの減量化に今から取り組んでいきたいとしている。

そのために掲げたのが「松戸市ごみ減量作戦『マツドMAXリサイクル』」で、2019年度までに年間5000トンの減量を目標として掲げている。

なお、市では今回の紙袋廃止、ごみ減量作戦についての市民説明会を市内各地で開催している。今後の予定はつぎのとおり(事前申し込み不要・定員に限りあり)。

▼6月25日㈰=稔台市民センター(10時~11時30分・定員80人)、六実市民センター(10時~11時30分・同232人)、古ヶ崎市民センター(14時~15時30分・同120人)

▼6月28日㈬=明市民センター(19時~20時30分・同103人)、二十世紀が丘市民センター(19時~20時30分・同132人)

▼6月29日㈭=小金北市民センター(19時~20時30分・同130人)、馬橋市民センター(19時~20時30分・同120人)

▼6月30日㈮=八ヶ崎市民センター(19時~20時30分・同156人)、五香市民センター(19時~20時30分・同111人)

▼7月1日㈯=小金市民センター(10時~11時30分・同131人)、常盤平市民センター(10時~11時30分・同82人)