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鯉が坂川で産卵
きのう桜の写真を撮るために、松戸神社からレンガ橋のほうに坂川沿いを歩いていると、通行人が川をのぞきこんでいます。見ると、ジャバジャバと水音を立てながら、鯉が数匹で重なるように泳いだり、水しぶきをあげたりと、激しい動きをしていました。
「産卵かな? メスの後をオスが追いかけて追いかけっこしてるみたい」と小さなお子さんを連れたお母さんが話しているのが聞こえました。後で、自然通信社の田中さんに確認したところ、やはりこれは鯉の産卵だそうです。
鯉の産卵を目の当たりにしたのは初めてです。水が少ないためによく見えるのでしょう。
震災以降、坂川の水量は少なく水が濁っています。これは、古ヶ崎浄化施設のポンプを節電のために、あまり動かしていないためだと聞きました。
松戸神社の前の坂川は、坂川→古ヶ崎浄化施設→ふれあい松戸川(江戸川河川敷)→坂川という循環システムで、きれいな流れが復活しています。人体でいえば、腎臓のような働きを古ヶ崎浄化施設が果たし、人工的にきれいにしている川です。
水の流量が少ないため、角町のレンガ橋の下流にある浄化水の合流地点では、川がせき止められ、下流にだけ水が流れ、坂川には水が入ってこないようになっていました。
水がきれいになったことはうれしいですが、坂川のシステムは本来の自然の仕組みとは違います。鯉は汚い水でも大丈夫な魚ですが、最近来ていた鮎は生きられないでしょう。