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地図にしか存在しない幻の神社・仏閣
きのうで旧関宿町の寺社をめぐる取材が終わりました。
きょう日曜日まで取材しても、終わるかどうか微妙だと思っていただけに、自分でもびっくりしています。
冬に比べて日が長かったことに加えて、締め切りまで時間がないという危機感から、わずかな睡眠時間(金曜日はなんと1時間だけ。トホホ)で、現地では昼食もとらずに走り回った結果でした。
取材には、書店で売られている野田市の地図、県から発行されている県内の寺社の一覧、携帯のナビを使います。
県の一覧にはなく、実際歩いて見つけたり、県の一覧にはなくても、地図に出ていたりで、県の一覧にある数よりは必ず増えます。県の一覧にあったのは約60か所ほどですが、それよりは5、6か所増えています。
地図に載っている場所に実際に行ってみると、寺社などはなく、過去に存在した形跡もない、ということもあります。
今回もある神社が見つからず、携帯のナビで現在地を確認したところ、私が立っている場所がまさにその神社があるはずの場所なのに、大きな農家の庭先だった、ということがありました。
ちょうどその家のおばあさんが農作業をしていたので、聞いてみると、「ここに神社があるなんて、聞いたことがない」と言われました。
古い農家であれば、もう何代もこの土地で暮らしているでしょう。神社が存在した場所に家を建てたにせよ、それは相当な昔のことのはず。そんなに昔から件の地図会社があったとは思えません。
実際に行ってみると、違う名前の寺院だったということもありました。
この地図会社は有名で、携帯のナビもこの地図をもとにしているのか、同じ間違いをしています。
地図会社の社員は、実際に現地を歩いて、新しい情報を更新していくと聞いたことがあります。
関宿城博物館の近くにある稲荷神社は「鬼門除け稲荷」として有名で、関宿城由来の神社ですが、地図には天満宮とあります。「なんだ、違ってるじゃないか」と思って境内をよく見ると「天満宮」と刻まれた石がある塚がありました。確かに「天満宮」は存在したわけで、地図はウソではなかったわけですが、担当した地図会社の社員はなぜ有名な稲荷神社を無視し、天満宮の塚を選んだのでしょうか。その選択の理由を知りたいです。
これらの間違いは、単なる社員のケアレスミスなのか、それとも何か歴史上の深い謎が隠されているのか。
どうして地図上の間違いが起きるのかに興味があります。