猫の壮大な旅

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日本猫の祖先もエジプトから…

 猫の手も借りたい…。忙しい時に使われる言葉ですが、正確には猫の前脚ですよね。でも、「手」と表現したくなるほど、表情が豊かです。寝る時に鼻をかかえたり、何かを転がしたり、つかんだり…。招き猫のように座ると、「手」が自由になります。力を入れて「こぶし」を作ると、爪が出てきて、「つかむ」に近い動作ができます。4本脚の動物なのに不思議な感じがします。
 そのほかにも「猫のひたい(のような庭)」「猫の目(のようによく変わる)」「猫なで声」「猫をかぶる」「猫かわいがり」「猫背」「借りてきた猫のよう」などなど、日本語には猫にまつわる言葉がたくさんあります。
 エジプトで山猫が家猫として改良され、その後ヨーロッパ、アジアへと全世界に広がっていったといわれています。日本の猫はシルクロードを通って中国まで来た猫が、仏教伝来とともに経典をネズミから守るために船に乗せられ、日本に渡ったことが最初だとか。その後は穀物をネズミから守るために、日本人の生活の中に猫が入っていったといいます。
 アフリカで生まれた人類がその後ヨーロッパ、アジアへと世界に広がった「グレートジャーニー」のようではありませんか。


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