友の死に寄せて

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外は雪景色。でも窓際は暖か

 私は毎朝家を出る時は、亡くなったクロとかえでの前で手を合わせてから出ます。
 その二人の骨壺の間には、慈母観音菩薩の立像があります。凛とした中にも、優しい表情を浮かべるこの仏像は4年前の春にクロが亡くなった時に、松戸駅西口の平安堂で買ったものです。
 この平安堂のご主人、椎名公一さんが11日に亡くなりました。なにかのイベントで走った後に具合が悪くなったとか。まだ53歳の若さでした。
 椎名さんには広告でもお世話になっていましたが、まちおこしにも尽力されていたので、取材でも親しくさせていただいていました。
 Facebookの椎名さんのページをのぞいてみると、様々な方から書き込みがありました。故人の温かい人柄がしのばれるようで、こんなところで、私が知らない椎名さんを発見するのも、現代だなぁと思っています。
 訃報をうかがった時は、信じられず、ただただ寂しく、悲しかった。葬儀が終わっても、信じられない気持ちでいっぱいでした。
 クロとかえでの遺影に手を合わせる時、慈母観音菩薩の像を見ながら、椎名さんのことも思い出しています。
 心よりご冥福をお祈りいたします。


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