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- カテゴリ: 第807号(2016年11月27日発行)
- 2016年11月27日(日曜)09:00に公開
- 作者: 戸田 照朗
リオから東京へ気持ち新たに
五輪・パラ出場選手が交流会
2016リオ出場選手報告会及び2020東京大会強化選手交流会~リオ大会松戸市ゆかりの出場選手を囲んで~が6日、松戸市役所で行われた。
参加したのはオリンピック7人制女子ラグビーに出場した横尾千里選手(24)と大黒田裕芽選手(22)、パラリンピック卓球に出場した竹守彪選手(23)、パラリンピック・ウィルチェアラグビーに出場し銅メダルを獲得した羽賀理之選手(32)、パラリンピック水泳に出場した森下友紀選手(20)の5人。ビーチバレー日本代表の上場雄也さんがコーディネーターを務めた。
横尾選手は松戸少年ラグビースクール出身で松戸市在住、東京フェニックスラグビークラブに所属している。高校時代は男子のラグビー部に入れなかったため中学生男子のチームで練習をしたという。
大黒田選手も松戸少年ラグビースクール出身で、立正大学在学中。アルカス熊谷に所属している。
竹守選手は、松戸市在住で市内チーム「TOMAX」に所属している。
森下選手は松戸市在住で、昭和女子大学に在学中。千葉ミラクルズスイミングクラブに所属している。
羽賀選手は市内在住で、AXE所属。リオ大会では銅メダルを獲得したことで、市民栄誉賞も受賞している。
スライドで写真を見ながら大会の雰囲気や会場の様子などを紹介。お互いの練習環境や課題などについても話された。
7人制女子ラグビーは年間270日程度の合宿があり、本番は1日に何試合も組まれるため、朝、午前、昼、夜と1日4回練習を行うという。1回の練習時間は1時間から1時間半。勝浦合宿では、1週間ボールを持たせてもらえず、砂浜で走りこむなど、きつい合宿になったという。
横尾選手は「外国人との体格の差はひとつの課題。加えて、ラグビーそのもののスキルも私たちとは違っている。この4年間は走るということをテーマにやってきましたが、そこはもう卒業して、もっとラグビー自体を練習しないといけないなと思います。私もサクラセブンズも東京オリンピックに向けて動き出しています。リオまでに金メダルをとると言っていたんですが、たとえリオで10位という結果を受けても、目標は変えるつもりはありません。(金メダルという)目標に向けて、違う努力をたくさんしていきたいと思いますので、これから4年間、どうか信じて応援していただけたらと思います」と話した。
大黒田選手は「日本と外国人選手ではスピードが全然違っていて、足の速さでほとんど勝てなかった。体も大きくしなければいけないんですが、スピードも落とさないようにしなければいけないと思いました。リオではいい結果が残せませんでしたが、たくさんの人たちに応援していただけて、現地ではすごく力になって頑張ることができました。4年後の東京オリンピックまで、また再び金メダルを目標にして頑張っていきますので、これから4年間、もういちど応援よろしくお願いいたします」と話した。
竹守選手は「筋力と持久力とメンタルを鍛えないと勝てないと思いました。日本の卓球と世界の卓球では全然違っていて、すごいボールが返ってくることもある。そういうボールにも慣れなくてはいけないと思った。リオパラリンピックでは結果を出せずに、本当に残念で、応援していただいたのに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。その悔しさをバネに、東京パラまでに絶対メダルを取るという気持ちを前面に出して、4年間は苦しい時期もあると思いますが、絶対メダルを取れるように頑張ります」と話した。
森下選手は「海外の選手は体が大きくて、泳ぎが粗削りでも前に進むというところがある。日本人はきれいなフォームで大きい人に対抗していくというのがいいのかなと思った。外国人選手は、余裕があったり、殺気立ってる感じがするのに、日本人選手は日本の大会よりも遠慮してるのかなという面が出てしまっていた。メンタルだけでも負けないというのはすごく大切だと感じました。リオでは自己ベストは出したが、目標である決勝には進めなかった。東京に向けては、決勝はもちろん、メダルを狙えるような選手になれるように、これからも、もっともっと頑張っていきますので、よろしくお願いいたします」と話した
羽賀選手は「外国人選手は体が大きい。日本では受けられないようなタックルが飛んでくる。自分も体を大きくしなければいけないけど、やはり限界もある。スピードを生かしてタックルをよけて、早いパス回しで抜いていくというのが、日本チームの作戦としてあります。今後の課題は体格の差を埋めてゆくこと。ウィルチェアラグビーは金メダルを目標にやってきたので、今回は銅メダルをとれたが、まだまだ目標には届かなかった。これからチーム一丸となって個人的にも、ほかのチームに負けないように、頑張っていきたいと思っています」と話した。