北部市場跡に一体型多核モール

住友商事が食品流通センターと予約契約

今年3月末に閉場した松戸市公設地方卸売市場「北部市場」の跡地利用活用について、住友商事㈱はこのほど、土地所有者である千葉県食品流通センター㈱と事業用定期借地契約の予約契約を締結したことを発表した。

3月末で閉鎖した北部市場の写真▲3月末で閉鎖した北部市場

約5ヘクタールの広大な市場跡地に、複数の大型店と専門店を集積した一体型多核モールの形態による、街並みとの調和と地域の多世代交流の空間を実現する商業施設の開発を行う。2018年度内の着工、翌2019年度内の竣工・開業を予定している。

北部市場は1969年の開設以来、卸売市場として長く市民の食生活を支える重要な役割を担ってきたが、施設の老朽化および耐震性の問題、市場を取り巻く環境の変化等により、今年3月末に閉場。その跡地に何ができるのかなど、注目が集まっていた。

住友商事では、物販・飲食・サービス業種のほかに、シネマコンプレックス(映画館)を核としたアミューズメント機能、地域住民の健康維持促進のためのフィットネスやクリニックなどの導入を検討しているという。

なお、住友商事グループは1976年より商業施設事業に参画。地域の特徴を活かしたオーダーメイド「地域メイド」のスタンスで事業に取り組み、現在全国で33施設を所有・運営している。その代表格であるテラスモール湘南は2015年4月に、一般社団法人日本ショッピングセンター協会が選出する「第6回日本ショッピングセンター大賞」の最高位である金賞を受賞している。