外国人アーティストの目で松戸を紹介

松戸まちづくり会議のロングステイ・プログラム

 松戸駅周辺の11自治会、町内会の代表者が参加して運営している「松戸まちづくり会議」では、今年度の「ロングステイ・プログラム」として昨年10月から11月にかけて海外に向けて芸術家を募集。初めて行った昨年の64組の約4倍となる253組、65か国(138都市)から応募があり、アメリカのマット・シェリダンさん(44)とポーランドのアレクサンドラ・ワラシェクさん(27)が選ばれた。

マットさん(左)とアレクサンドラさんの写真▲マットさん(左)とアレクサンドラさん

 2人は松戸駅西口のビルを活用した芸術家滞在施設「パラダイス・エア」に滞在しながら芸術を通して街の人たちと交流を行う。滞在期間は12月15日から2月12日まで。

 マットさんは映像作家。松戸での生活や人々との出会いからインスピレーションを得て、「動く絵画」アニメーションを作成。松戸神社から個人宅の部屋の中まで、松戸駅周辺の屋内外様々な場所で作品を投影、その様子をビデオ撮影する。作品投影の記録は一つの映像ドキュメンタリーにまとまり、作品を介して多角的な「松戸」像が浮かび上がる、という。

 アレクサンドラさんは、現代美術作家。高齢者から小学生まで、さまざまな松戸住民へのインタビューを通じ、その人に特有の「松戸ストーリー」を収集。インタビューした人が大切にしているものや、出会いのなかで印象的だったものを写真と声で記録する。集まった写真と声で音声付きポストカードを作成。手のひらに収まるそれぞれの大切な「松戸」を表現する。

 1月31日と2月1日にはイベントを開催予定(7面参照)。

 2人の滞在制作の成果発表会は、2月11日午後4時から6時まで、聖徳大学第10号館(松戸1169)12階で行われる。入場は無料。

 また、期間中の木曜日午後1時から5時まではアーティストと町の人が気軽に交流できる場として「パラダイス・サロン」を本町神酒所(本町7―9)で開設。作品展示や公開制作などが行われる。アレクサンドラさんは期間中の金曜日午後4時から6時まで保育所ケヤキッズ(本町12―12)でワークショップを開催しているが、こちらは一般には非公開になっている。

 問合せは、電話 364・8832松戸まちづくり会議まで。