松戸市俳句大会入賞作品

第19回松戸市俳句大会が20日、松戸商工会議所大ホールで開催された。

2句1組の応募で594句が寄せられた。

招待選者の遠藤若狭男氏、鳥居真里子氏をはじめ市内の選者が特選句、入選句を選び、2句の合計点で入賞作品が決まった。

以下に入賞作品と招待選者の特選句を紹介する。

【第1位 松戸市長賞】

           石﨑多寿子

遠ざかる花いちもんめ昭和の日

山に日の沈む疾さや大根曳く

【第2位 松戸市議会議長賞】

熊谷多惠子

吊橋を引つ張り合うて山笑ふ

畦青む雲ゆつくりと流れをり

【第3位 松戸市教育長賞】

大須賀富美

百年の後も生きよと苗木植う

咲き満ちてあしたは風となる桜

【第4位 松戸市俳句連盟会長賞】

森川 淑子

春三日月怒りしづかに溶けてゆく

夏つばめ樹の香の届くカフェテラス

【第5位 松戸よみうり新聞社賞】

丸澤 孝子

夏に入る医師の大きな腕時計

緑雨かな生き生きと濡れ少女たち

【遠藤若狭男氏 特選】

砂かけて猫の立ち去る暮春かな  古在路子

吊橋を引つ張り合うて山笑ふ  熊谷多惠子

【鳥居真里子氏 特選】

月光を吐き出し進むなめくぢり  脇坂順雄

ときをりは雨に色おくさくらかな 新津黎子