旭町中が大会新で県駅伝優勝 全国大会へ


県駅伝で優勝し、全国大会出場を決めた旭町中の選手と宮里監督

 4日に県立柏の葉公園総合競技場で行われた第63回千葉県中学校男子駅伝大会で、旭町中学校が57分03秒の大会新記録で優勝した。同校は来月2日の関東大会、16日の全国大会(山口県山口市)への出場を決めた。
 コースは1区3・19キロ、2区から6区までは3・08キロの周回コース。1区の中根滉稀君(3年)は故障のため24位と出遅れたが、2区の青木良憲君(同)が区間新記録の走りで一気に5位まで順位を上げた。3区の関谷海人君(同)は区間4位の走りで3位まで順位を上げると4区の小林彬寛君も区間3位の走りでついにトップに躍り出た。5区の日下部壮君(同)は区間4位で首位をキープ。最終6区の田代啓輔君は競技場手前まで柏二中に数秒差まで迫られたが、トラックに入ると差を広げ、区間5位の走りで首位を守り切ってゴールした。
 2位は柏二中(大会タイ記録の57分20秒)、3位は白山(我孫子市)。松戸勢では、新松戸南が6位、小金北が16位、松戸六中が17位に入った。
 旭町中は先月20日の東葛駅伝では14位だった。10区間で競う東葛駅伝よりも6区間の県駅伝の方を得意としているという。6選手が3キロを9分前半で走る力があり、県駅伝の予選となる9月28日の市駅伝では優勝している。
 旭町中のキャプテンで4区を走った小林君は「予想外の結果にゴールした時は涙を流す人もいた。やっぱり心のどこかではぜったい優勝してやるという気持ちもあり、終わった後達成感がものすごかった。関東は、1区の選手がケガをしているので、まだ走られるかわからないが、もし7番目の選手が出ても、ほかのレギュラーの選手が7番目の選手を楽にしてあげられるような走りをして、3位以内には入りたい。全国のコースはクロスカントリーなのでかなり難しいレースになると思う。チームのみんなが一人ひとり、さらに力をつけて、全国の強豪相手に後れを取らないようなレースをして、優勝を目指したい」と話した。
 駅伝部顧問の宮里剛教諭(49)は、「全国に照準を合わせているが、モチベーションを下げないためにも、関東も手が抜けない。全国に出るからには入賞したいが、どこまで子どもたちの頑張りで行けるか、可能性にかけてみたい」と話した。

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