蘇った藤ヶ谷の常夜灯


修理された藤ヶ谷の常夜灯

修理された藤ヶ谷の常夜灯

 印西市の寺社めぐり。前半の取材は市の南部、主に旧印旛村を取材し、26日号に掲載しました。
 南部の取材が北総線の千葉ニュータウン中央駅、印西牧の原駅を拠点に行ったのに対し、後半の北部はJR成田線の木下(きおろし)駅、小林駅が拠点になります。なぜこの4駅が拠点になるかというと、市営駐輪場があるからです。この取材では自転車で寺社をめぐりますが、最初に大森の印西市役所まで自転車で行った時に、片道2時間以上かかりました。さすがに、往復で4時間かかるのではあまりに効率が悪いので、最寄りの駅の駐輪場に自転車を一晩置いて、電車で通うようにしました。駐輪場は24時間で100円。でも、北総線の運賃が高いのにはびっくり。最寄りの新八柱から東松戸まではJR武蔵野線で130円。東松戸から千葉ニュータウン中央までは600円、印西牧の原までは690円。片道730円から820円かかります。
 後半の拠点となる木下まではJR武蔵野線、常磐線、成田線を乗り継いで、480円。小林までは570円。
 所要時間は印西牧の原までなら34分ですが、小林までは55分かかります。
 いずれにしても、取材初日と最終日は片道を自転車で走らなければなりません。
 北部に行く場合は「鮮魚街道(なまかいどう)」を通るようにしています。
 「鮮魚街道」は、江戸時代から明治の初めにかけて布佐(木下の隣り)から松戸まで、鮮魚を馬の背に乗せて運んだ道のこと。銚子で水揚げされた鮮魚は、利根川から江戸川をぐるりと船で運んで、日本橋の市場まで運ばれていました。しかし、渇水期となる冬季は関宿の瀬が船では通れなくなるため、利根川べりの布佐で一端陸揚げして松戸まで馬で運び、松戸から再び船に乗せて江戸川を南下しました。
 木下方面から松戸まで行くには、この「鮮魚街道」を使うのが最短なのではないかと考えたのです。実際に走ってみると、時間的に大きな差は出ないのですが、自動車がビュンビュン通る幹線道路よりは気分的にリラックスできます。
 今回、久しぶりに通ると、藤ヶ谷の常夜灯が修理されていました。昨年の今頃、松戸商工会議所会報誌「ブリッジ」の取材で通った時には、東日本大震災のため、倒壊したままになっていました。
 藤ヶ谷はちょうど街道の中間点にあたるため、この常夜灯のある場所に茶店があり、鮮魚師が酒を飲んだりして一服したといいます。また、近くには金毘羅宮があり、これも鮮魚街道の遺構と言えるものなのですが、台風かなにかで倒壊したまま、数年も放置されています。管轄の柏市(旧沼南町)教育委員会には一考願いたいものです。

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