物置のガラクタの上でくつろぐミンミン

 外にいる3匹の猫たち。隣に住んでいた老カップルのところに来ていたのですが、二人が引っ越してからは、私が頼まれて面倒を見ています。最初の頃をよく見ていないので、親子なのかきょうだいなのかよくわかりません。もともと4匹でしたが、避妊去勢手術をするために1匹ずつ捕獲して病院につれていった時に、最初の1匹を病院の前で逃がしてしまい、その後捜索しましたが、見つかりませんでした。残った3匹は私から毎日キャットフードををもらって、お腹いっぱい食べられますが、逃げたあの子は、今頃どうしてるだろうかと、時々苦い思いがよみがえります。
 朝になるとお腹を空かせて、3匹で家の前で待っています。ニャンニャン鳴いてごはんを催促します。でも、警戒心が強くて、なかなか触ることができませんでした。3匹の中で一番体の小さいメスが一番人懐っこくて、お腹がいっぱいの時もニャンニャンと鳴きながら近寄ってきます。でも、触ろうとするとすると逃げます。猫の本能として、やっぱり人間にかわいがってほしいのだと思います。でも、近づくとノラとしての習性が先に立って逃げるのでしょう。複雑ですね。最近、この一番小さい子には、少しだけ体をなでることができるようになりました。
 もし、このアパートを引っ越すことになったら、この子たちのことも考えて新居を探さなければなりません。私の実家に連れて帰るという手もあります。周囲にほとんど家がなく、畑と田んぼばかりで、外で猫を飼うには最適の環境ですから。
 この子たちには、庭の車庫兼物置がある場所でごはんをあげているのですが、お皿にキャットフードを盛っていると、ミンミンが外猫たちが食べ終わるのを待っています。家の中にもフードを置いてあるのに、わざわざ外猫の食べ残しを食べたがるのです。で、外にいるときは、たいていこの物置のガラクタの上で寝ています。外猫たちもこの物置をねぐらにしているので、仲は悪くないのでしょう。さくらとちびクロが近寄るとフーと言って怒るのですから、不思議です。
 外猫たちのほうが、余計な干渉をしないので、気が楽なのでしょう。さくらとちびクロは過剰なほど他者に関心を示しますから。どちらかというと、ミンミンのほうが猫らしく、さくらとちびクロは犬っぽいと思います。

ごはんをほおばる外猫たち。それにしても、よく食べます


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