うちのニャンズもみんな、もとは野良猫でした

 テレ朝の朝の情報番組を見ていたところ、アメリカで殺処分施設に送られた野良犬が、ガス室から生還し、「奇跡の犬」として話題になっているそうです。20分間、一酸化炭素ガスの中にいたのに、この犬だけが生きていたと。話題になった野良犬・猫というのは、日本でもそうですが、飼いたいという人が殺到して、すぐに飼い主が決まります。この犬もダニエルと名付けられて、今は新しい飼い主のもとで幸せに暮らしているといいます。
 この話題の中で驚いたのは、アメリカの犬猫の年間殺処分数が370万頭だということ。ちなみに、日本では年間に約32万頭が殺されています。人口は日本人の約3倍の3億人ということを考えると、いかに多いかがわかります。
 クジラやイルカの保護では、日本に対してバッシングと映るほどの攻撃をしてくる国です。もちろん、私もクジラやイルカの保護には賛成ですが、ことの本質には人種偏見があるのではないか、と苦々しく思っていました。野生動物の保護も大切ですが、身近な動物がないがしろにされているとしたら、対外向けのパフォーマンスにも映ります。
 確か、アメリカにはアニマルポリスという動物虐待を専門に取り締まる警察もあったと思います。動物愛護先進国だと思っていたのに、370万という数字は意外でした。ネットで調べたところ、90年代には、殺処分数が年間2000万頭を超えていたという、信じられないような話も出ていました。つまり、この十数年で殺処分数はぐっと減ったわけですね。それでも、370万…。
 日本でも以前は年間殺処分数が80万頭を超えていました。動物愛護団体の努力や、犬猫が家族として大切に扱われるようになってきた昨今の風潮などもあり、日本でもずいぶん減ってきたわけです。それでも、30万頭以上の尊い命が毎年奪われています。
 今朝、近くの小学校でマラソン大会がありましたが、交通整理に婦警さんが立っていました。松戸では最近、通り魔事件があり、ピリピリしているのです。容疑者の16歳の少年は、猫を虐待していたとのこと。犬猫の命を粗末にするような社会では、人の命も軽んじられるのです。
 早く日本での犬猫の殺処分をゼロにして、アメリカより進んだ動物愛護先進国になろうではありませんか。


  


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