朝ごはんを食べて、顔をあらうミンミン

 ミンミンが最近よく食べるようになった、という話を前に書きましたが、どうもそれはステロイド剤の副作用のようです。
 ミンミンは口内炎があるので、ステロイドと抗生物質の注射を2週間に1度打っています。ステロイドは効き目が2週間で切れるとは正確には言えないようですが、抗生物質の注射の効き目が2週間で切れるので、ステロイドも同時に注射しています。
 注射してすぐはものすごい食欲で、1日に70gのレトルトを6袋も食べます。それが、2週間経つと1日に2袋くらいにまで減ります。副作用だけでなく、口内炎が悪化して食べられなくなるせいもあると思います。
 ステロイドは非常に強い薬で副作用もあるので、使いたがらないお医者さんもいます。これは人間も同じ。かく言う私も子どものころにネフローゼ(腎炎の一種。子どもに多い)にかかり、2歳から7歳くらいまで、入退院を繰り返していました。そのころ飲んでいたのが、主にステロイド剤。食欲もさることながら、ムーンフェイスになるのが主な副作用です。小学校に入学するころには見るからに肥満児で、特に顔は風船のようにパンパンにふくれていました。一部の児童から学校でいじめられました。病気だからしょうがない。薬を飲まなくなれば普通の体型に戻ると言ったところで、子どもは残酷ですから。
 猫のステロイドによる副作用については、食欲が増えること以外はあまりよく知りません。ミンミンもムーンフェイスになっているのでしょうか。全然変わらないように見えるのですが。
 でも、副作用がどうであれ、ステロイドは使わざるをえないと思っています。
 数年前にかえでという子がわずが2歳10か月で亡くなりました。子猫で拾った時にすでにFIV(猫エイズウィルス)に感染していましたが、発症するのはずっと先のことだろうと思っていました。でも、免疫力が弱いのか、ほかの猫がかからないような皮膚病にかかり、抗生物質とステロイドの注射を2週間に1度打っていました。注射をして1週間くらいはすごく調子がいいのですが、2週間たつと皮膚病が悪化してきます。
 この治療が1年以上続きましたが、別の皮膚病の原因菌が見つかったことで、ステロイドを止めることになりました。その菌を殺す薬とステロイドを一緒に使うと、その薬の効き目が悪くなるというのがその理由でした。
 ところが、それから数週間、かえでの体調はみるみる悪くなり、ある日、病院から戻ってすぐに痙攣を起こしました。急いで再び病院に行きましたが、血糖値が下がっているということで、入院して点滴することに。一晩点滴して血糖値が上がれば希望も、とのことせしたが、翌朝になっても血糖値は上がらず、もう回復は難しいとのことで、病院に引き取りに行き、その日の午後家で亡くなりました。原因はよくわかりません。
 後になってみれば、ということなのですが、ステロイドがかえでの命をつないでいたのではないでしょうか。皮膚病以外にも何か疾患があって、ステロイドがそちらも抑えていたのではないか、という気がするのです。今となっては知る由もありませんが…。かえでの皮膚はずいぶん弱くなっていました。これもステロイドの副作用かもしれません。もともと痩せた子なのに、ずいぶん体重が減っていたので、かえでの体力も限界だったのかも、とも思います。ただ、ステロイドを続けていれば、もう少し寿命を延ばせたのではないか、という思いは今も残っています。 


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