先月から週に1回、お手伝いさんを頼んでいます。以前アパートの隣に住んでいた人で、アルバイトを探していたので、うちに来てもらうことにしました。
さくらとちびクロはおばさんが来る日は朝からドキドキです。この二人は本当に人間が好きで、はしゃいでいるのが分かります。
病院でも診察台の上ではしゃいで、先生の顔をなめたりするので、先生に「点滴するとき、大変でしょう」と言われるのですが、実は点滴をしている時は大人しくしています。私以外の人間(この場合は先生と看護師さん)を見て、はしゃいでいるだけなのです。
どうしてこんなに人間が好きなのか。たいていの人は私がかわいがるからだ、と思っているみたいなのですが、実は生まれつきなのではないか、と思っています。というのも、子猫だったさくらとちびクロを拾って私の家に連れてきた知人は、拾った時からものすごく人懐っこくて、野良猫なのに不思議だと何度も話していました。ガリガリに痩せていて、放っておけば死んでしまうのではないか、というところを知人に保護されたので、それまで誰かに飼われていたということはないと思います。
やはり、生まれつき人懐っこい猫というのはいるのだと思います。家猫は古代エジプトで比較的穏やかな性格の個体を交配させてつくられたと聞きました。それが、人間がアフリカからヨーロッパ、アジアへと住む場所を広げていった「グレートジャーニー」のように、猫もアフリカからヨーロッパ、そしてアジアへと広がっていったと。ちなみに、家猫が日本に来たのは、仏教伝来とともに、お経や仏像をネズミの害から守るために、船に乗せられたのが最初だと言われています。
穏やかな人懐っこい、山猫としては珍しい気質の個体を交配してつくられたために、家猫にはもともと人を好きになる遺伝子が備わっているのではないでしょうか。さくらとちびクロにはその気質が特に強く出ているのだと思います。
さくらとちびクロは子どもの時に避妊手術をしたので、子孫を残すことはありませんでしたが、今思うと、ちょっと惜しい気もします。
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