子猫の時の、バッタやセミなどの昆虫に始まり、若かりし頃の野鳥、そしてネズミ。
野鳥の巣を襲うらしく、大きな雛を2羽くわえて帰ってきたことがありました。あれは多分、カラスの雛だったのでしょう。スズメもよく捕ってきました。スズメは成鳥だったり、幼鳥だったり。なぜ猫に捕まるのか、ちょっと不思議でした。
ミンミンも子猫の時に捨てられたか何かでノラだった子です。本来であれば、死んでいたかもしれない命を拾ったという思いもありますから、私としては複雑な思いでミンミンの狩りを見ていました。
ですので、捕ってきた動物が生きていれば、基本的に逃がしてやります。それがネズミでも。
ミンミンの頭をたたくと、その衝撃で口を開けるので、獲物を救出します。獲物をとられたミンミンは狂ったように探し回ります。あの時の目…。らんらんと輝いて、完全に野生に戻っています。それに、今までに聞いたこともないような唸り声。「血が騒ぐ」、というのはああいう状態をいうのでしょう。
スズメは最初ぐったりしていますが、手で包んで温めたり、裸電球の熱で温めたりすると息を吹き返します。羽ばたけるようになったら、離してやります。
ヒヨドリの雛を捕まえてきたことがあり、羽を怪我していたので、鳥籠を買って、飼育を試みたことがあります。2階の窓に籠をつるしておくと親鳥がやってきて、エサをやっていました。人間が与えるエサも並行してやるべきだったのでしょうが、親が来ているからと油断したために、ある日帰ってみると、冷たくなっていました。
ネズミも生きていることが多く、それを家の中で離してしまうので、困りました。長い間、家の中で捕まらず、隠れていたのもいます。ある日、とうとうミンミンの餌食になりました。ずいぶん痩せていて、今思うとかわいそうです。
そのネズミを最後に、ミンミンは狩りをしなくなりました。歳をとったせいなのか、理由はわかりません。
一方、子どものころから完全室内飼いのさくらとちびクロは、迷い込んだハエを追いかけて遊ぶのがせいぜいです。
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