こんなにかわいいんですもん。そりゃ、赤ちゃん言葉にもなりますよ…

 猫に話しかける時、無意識に赤ちゃん言葉になってしまう。猫と暮らしている人なら、たいていはそうなのではないでしょうか。
 私の場合、それに加えて、猫の名前がどこまでも変化していきます。たとえば「ミンミン」。呼んでいるうちに、「ミンきゅん」になり、いつのまにか「きゅんきゅん」になり、そのうち「きゅんきゅきゅん」になります。ここまで来ると元の名前がなんだったのか、知らない人にはわかりません。
 「ちびクロ」は、→「ちびクロりん」→「くどくどちん」→「くにょくにょ~ぉ」…。だんだん溶けて形がなくなっていく感じですね。
 「さくら」は→「さくらちん」→「さくだ」→「たくだ」→「たくだてぃん」→「たくだんだんだん」…。一番原型を止めています(?)が、なぜか濁音(だくおん)が多くなります。
 正しく名前を呼ばないというのは、教科書的しつけからすると、ペケでしょうね。でも、口が勝手に動いちゃうんだから、しょうがない。
 これで、赤ちゃん言葉も全開に、いい歳した男が「たくだんだんだんは、なにちてるんでしゅか?」とか言いながら猫を抱っこしているんですから、決して人に見せられたもんじゃありません。
 お客さんがいる時は、緊張気味に言葉が変化しないように気をつけながら、ちょっとすまし顔で猫に話しかける私です。
 


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