市内中学、高校の部活を支援

第1回松戸RC文化・スポーツ大賞

松戸ロータリークラブ(織田信幸会長)主催の第1回松戸RC文化・スポーツ大賞の表彰式が8日、松戸市民劇場で行われた。

受賞した部活動のみなさん。最前列が優秀賞の写真▲受賞した部活動のみなさん。最前列が優秀賞

同クラブでは、昭和60年から会員の特別寄付を財源に、経済的理由で就学が困難な高校生を支援する「松戸ロータリークラブ奨学基金」を設置し、毎年4~7人の生徒に月額15000円を給付してきた。平成22年の授業料無償化の流れを受け、奨学金事業は縮小、休止されたが、その後は市内の中学、高校の文化活動の支援を行ってきた。今回、同クラブの60周年記念事業として、奨学基金の運用財産に現在の会員の寄付を加え、市内の中学、高校の部活動を支援する事業を創設した。「地域社会への奉仕というロータリー運動の目的の達成を図るとともに、松戸市域の中学校、高等学校の部活動がより盛んになることで、生徒が自らの心身を鍛え、信頼と友情を深め、より高い夢の実現のため努力することを強く支援し、その活躍を広く周知することによって地域の誇りが醸成されることを目的として実施する」という。全国大会などで活躍した個人ではなく、部活動に対し、副賞を寄贈するもので、選考には市教育委員会の助言を受けたという。この事業は、今後10年間の実施を予定している。

第1回の受賞校には、優秀賞3部活と奨励賞12部活が選ばれた。

優秀賞は、県立松戸国際高校ウエイトリフティング部、松戸第四中学校吹奏楽部、松戸第一中学校陸上部。

奨励賞は、市立松戸高校合唱部、専修大学松戸高校陸上部、聖徳大学附属女子高校バトン部、県立松戸馬橋高校山岳部、聖徳大学附属女子高校書道部、松戸第一中学校吹奏楽部、小金中学校吹奏楽部、小金中学校科学部、常盤平中学校野球部、河原塚中学校陸上部、旭町中学校陸上競技部、松戸第四中学校女子バレーボール部。

県立松戸国際高校ウエイトリフティング部は、第18回全国高等学校女子ウエイトリフティング競技選手権大会の48 kg級で2位、75 kg級で6位、第71回国民体育大会ウエイトリフティング競技少年男子の部に3人が出場し、77 kg級で4位、全国高等学校総合体育大会ウエイトリフティング競技に5人が出場、77 kg級で7位に入ったことが評価された。同部を代表して片桐快哉君が、「男子11名、女子9名、計20名で毎日活動しています。このような賞をいただけたのも、毎日指導してくださる顧問の先生、いつもそばで支えてくださる保護者、毎日いっしょに練習している仲間の支えがあったからだと思います。これからもウエイトリフティングの魅力と普及に貢献できるよう毎日の練習に励み、この賞にふさわしい成績を残せるようがんばっていきたいと思います」とあいさつした。

松戸第四中学校吹奏楽部は、第64回全日本吹奏楽コンクールで金賞、第22回日本管楽合奏コンテスト最優秀賞、審査員特別賞を受賞したことが評価された。同部を代表して、大堀蘭乃音さんが「私たちは95人の部員で、心ある音楽、人に感動を与える音楽を目指し、人との関わりを大切にしながら日々活動しています。その中で多くの人たちに接し、いつも私たちを応援してくださる方々の心の温かさを実感してくることができました。これからも今回頂いた副賞を使わせていただき、感謝の気持ちを大切に、より良い音楽を作り上げていきたいと思います。また、3月30日に森のホールでスプリングコンサートを行います。みなさんに楽しんでいただけるよう、精一杯演奏しますので、ぜひお越しください」とあいさつした。

松戸第一中学校陸上部は、第43回全日本中学校陸上競技選手権大会の女子4×100mリレーで3位に入ったことが評価された。同部を代表して、加藤綾乃さんが「困難や嬉しいことなど、様々なことがありましたが、仲間の支えがあったから乗り越えられました。私たちのリレーチームは『絆のリレー』と呼んでいました。ここまでくるには、家族や先生方の支えがあるので、これからも感謝の気持ちを忘れず、上を目指して努力していきたいです」とあいさつした。