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- カテゴリ: 第761号(2013年1月27日発行)
- 2013年1月27日(日曜)09:00に公開
- 作者: 松戸よみうり
高校演劇サミットに出場
専修大学松戸高校演劇部
専修大学松戸高校演劇部が先月15、16日に行われた高校演劇サミットに出場した。
同大会は、平田オリザさんの劇団・青年団演出部の林成彦さんがプロデューサーをつとめる高校演劇フェスティバルで、昨年3回目を迎えた。高校生の芝居をプロの演出家が助言し、芝居をつくるという試みで、今年の高校演劇サミットのテーマは「高校生が演劇部の活動を通して他者と出会う」。「家族」「先生」「高校生」以外の人たちとの出会いを、ワークショップや稽古、そして公演本番を通してプロデュースする。今回は田中圭介さんというフリーの演出家が指導した。アトリエ春風舎という都内の小さな劇場に350人を超える客が訪れたという。
同校が今回上演した芝居は、鏡味史子さん(2年)が書いたオリジナルの芝居「ケ・セラ・セラ」。鏡さんと部員が昨春、震災後の東北に行き、はじめてがれきを見て、自分は何も語ることはできないと強く感じたことがもとになっている。「震災のことを考えるとお芝居なんてやっていていいのか?」。高校生なりに悩んだ結果と生の声が、来場者に評価されたという。
同校は昨秋の高校演劇地区大会では僅差の3位となり、県大会出場を逃した。しかし、「同校の芝居は、地区で終わらせるのはおしい」という専門審査員の言葉を胸に、高校演劇サミット参加を申請した。結果、千葉県勢としては初めて選出され、出場を果たした。
同校は、2009年には県大会で優勝し、関東大会に出場した。10年には関東大会で優秀賞(4位)。11年には関東高校演劇サマーフェスティバルに出場している。