響子ちゃん渡米

目標額到達 心臓移植へ

 突発性拡張型心筋症という重い心臓病のため、米国での心臓移植を目指していた三輪響子ちゃん(小6)が今月12日、受け入れ先のコロンビア大学病院に向けて成田空港より飛び立った。響子ちゃんのご両親の知人らでつくる「きょうこちゃんを救う会」の募金活動に対しては、わずか2か月の間に多くの支援が寄せられ、昨年12月25日、クリスマスの夜に目標額の2億3千万円を超えた。

救急車で成田空港へ向かう三輪響子ちゃんの写真▲救急車で成田空港へ向かう三輪響子ちゃん

 出発の日、入院先の東京女子医大病院には中部小の担任、教頭、保健教諭、友達の両親なども見送りに来た。響子ちゃんも嬉しそうに手を振り、救急車に乗り込んでいったという。

 響子ちゃんの容態は今のところ安定しており、渡航後、集中治療室にて検査を行う。適合性のあるドナー(臓器提供者)を待ちながら、治療とリハビリを再開する。手術後も、現地で拒絶反応、感染症など半年から一年程度の経過観察が必要になる。

 ご両親は、「本当にたくさんのサンタさんによって娘の将来に光を灯すことができました。心から感謝申し上げます。まだスタートラインではありますが、ここに立たせていただいたことを深く感謝しております。手術を無事成功させ、リハビリを乗り越えて無事帰国するまで両親共々頑張って参ります」と話している。