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鳴く子には勝てぬ?

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上目づかい

 「成人した猫はめったに鳴かないもので、あなたの猫がよく鳴くとしたら、それは相当に甘えん坊ということです」というようなことを、昔、本で読んだことがあります。
 うちのニャンコたちはみんな、よく鳴きます。
 ミンミンはだいたい目的がはっきりしていて、外に出たいか、お腹が空いたか、です。その両方でもないのに、ニャン、ニャン鳴く時がありますが、これは長年の謎で、なにかしら不満がある時です。もちろん、甘えたい時もあって、こういう時は抱っこしてあげると鳴き止みます。
 さくらとちびクロは、お腹が空いて鳴いていることもありますが、だいたいが甘えたい時です。
 さくらは上目づかいで、人の顔を見ては、ニャニャと鳴き、ちびクロは人の脚に絡みついて、私の歩行を邪魔します(本当に転びそうになったことがあります)。抱き上げれば、鳴き止みますが、今度は顔ぺロぺロ攻撃に遭います。
 外猫ちゃんたちもよく鳴きます。最初はエサをねだっているだけかと思っていたのですが、お皿に十分入っている時でも、人の顔を見れば鳴く子がいます。人間に甘えたいんだなぁ、と思いますが、触ろうとすると逃げてしまいます。

キョトン…


ある意味三角形

 布団を敷いて寝る時、まだ部屋が暖かいうちは、さくらとちびクロが掛布団の上に寝ていたりします。部屋が冷えてくればそのうち布団の中に入ってくるのですが、掛布団の上で寝られると重いのと、さくらは掛布団におしっこをする悪いクセがあるので、二人とも振り落して布団の中に入れます。ミンミンは最初から布団の中に入っています。
 寒い朝はみんないつまでも布団の中にいますが、天気がいいとちびクロは布団を出て1階で日向ぼっこ。ミンミンも外に出たいと鳴きます。
 私が会社に行くギリギリまで布団の中で寝ているのがさくら。起こすのはかわいそうですが、布団を敷きっぱなしにしておくと、おしっこをされてしまうので、布団を高いところに上げてしまいます。
 布団を取られたさくらはまだ眠そうで、起こされた小学生みたい。なんだか、自分の子どもの頃を思い出してしまいます。

これも三角形


夜中のバトル

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まず、ミンミンにちょっかいを出して嫌われ…

ちびクロ相手に、寝技で猫パンチ

 さぁ、寝ようかな、と思っている午前零時少し前になると、さくらがしっぽをふくらませて部屋中を飛び回ります。
 何に興奮するのかはよくわかりませんが、一人で興奮しています。1日に1回、しっぽをふくらませて飛び回らないと気が済まないという風に、たいてい1日の終わりにこの光景を見ます。
 ミンミンとちびクロが私の布団の中に入って寝ている時なら、さくらが一人で飛び回っているだけなのですが、今日は私の帰宅が遅く、二人ともまだ起きている時間だったので、さくらに巻き込まれました。
 最初に被害にあったのはミンミン。ミンミンはさくらにからまれて、あえなくストーブの前から逃げました。
 次にちびクロ。ちびクロは人がいいので、さくらにつきあって、取っ組み合いのバトルに。猫パンチと猫キックの応酬がしばし続きました。
 でも、この騒ぎも長くは続かず、今は3人仲良くストーブの前で寝ています。

毛づくろいで、しばし休憩

ん? 今度は飼い主にからもうっと…


なかなかの表情をしてますが、きっと何も考えていないと思います

なんでしょうねぇ、このちびクロのかっこうは。さくらはちびクロの股の間を枕にしてるし…

 きょうは一日中曇り空。寒い寒いと思っていたら、小雪がちらついていました。私は撮影で一日外にいたので、体が冷え切ってしまいました。
 こんな時、家でおそらく昼寝をしているであろうニャンコたちがうらやましくなります。
 それに比べると外猫たちは大変です。最近では零度以下になる朝もあります。
 そのわりにはまるまる太って元気そう。外猫たちは食欲旺盛で家猫の倍以上食べている感じがします。
 食べることで寒い冬を乗り切っている、ということもあるのでしょうが、夏でも冬に劣らずよく食べます。
 実にたくましいなぁ、と思います。


ちびクロはかすがい

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ミンミンとさくらの間で寝ているちびクロ

 さくらは時にミンミンにしつこくからみ、嫌がられるとますますムキになってからむようなところがあります。
 最近は一緒にいる時間も長い二人ですが、どの程度ミンミンが心を許しているのかは微妙なところです。
 うちの中でストーブの前とか、暖かい場所は限られますから、どうしても肩を寄せ合わなければならない、という事情もあるかもしれません。
 ミンミンとさくらの微妙な関係の中で、その間にうまく入っているのがちびクロです。ちびクロは、さくらほどしつこくなく、ミンミンと体をくっつけて寝ていることもよくあります。もちろん、さくらとは子どもの時から仲良しです。というわけで、3人でいると、上の写真のようにちびクロがミンミンとさくらの間に入っていることがよくあります。
 それにしても、一人だけお腹を見せているのは…。犬のように私の後をついてまわるし、本当に甘えん坊で、心の優しいちびクロです。


ストーブの上のフライパンの水を飲むさくら

 どうして猫は淀んだ水が好きなのでしょう。
 フードの横には飲み水を入れた容器が置いてあるのに、風呂場の洗面器に残った水や、炊事場の流しに残った水などをわざわざ飲みます。石鹸や洗剤が残っていないか、気が気ではありません。
 きょうは、ストーブの上にヤカンがわりに置いてあるフライパンの水をさくらが飲んでいました。
 この水はまあ、きれいなほうだとは思いますが…。ストーブの火は消えている時なので危険はありませんが、わざわざこの水を飲まなくても、と思います。


ちびクロはお腹がつかえてモゴモゴ

 2階の寝室にストーブが置いてあり、3匹の猫たちはストーブの前で幸せそうに寝ています。
 暖めた空気が逃げていかないように、部屋のふすまは、猫がやっと通れるくらい少しだけ開けてあります。
 猫は顔の大きさより少し大きければ、隙間を通れるといいます。体が通るかどうかは、ヒゲで測っているとか。
 ところが、ちびクロは顔はすんなり通るのに、お腹がつかえてモゴモゴ。これには私もちょっとショックを受けました。ちびクロはまん丸でかわいいけど、ちょっとダイエットしなきゃね。
 さくらも肥満気味ですが、体が長いせいか、ちびクロみたいに苦労はしていない様子。
 ヒルズは確かダイエット・フードだったと思うのですが、ちっとも痩せません。閉じ込め猫の宿命かな。
 外に出るミンミンは肥満になったことはなく、肝臓が弱いわりに長生きなのは、外に出て歩いて適度な運動をするからかな、と思っています。

あれ? 通れないよ


うでまくらをしながら、無防備なお腹が笑える

 上の写真がFacebookの「ネコっていいね!倶楽部」の「今日のニャンコ」(N-1)に輝きました。
 「ネコっていいね!倶楽部」は会員6万人を超えるFacebookの猫好きの間では有名なサイトです。
 寄せられたコメントを拝見していると、酔っぱらったオヤジが腕まくらをしながら寝ている姿に見えたようで…。投稿した本人はそういうつもりはなかったのですが…。
 でも、さくらはまだうら若き4歳の女の子。ちょっとかわいそうなような…。


一人だけ知らんぷりしているのがミンミンです

 ミンミンにはヒルズのK/D(腎臓病用)、さくらとちびクロにはC/D(尿路結石用)を食べさせています。ミンミンはご存じのように慢性腎不全で、さくらは膀胱に石ができたことがあります。ちびクロは至って健康なのですが、医者より、さくらと血縁なら予防のため食べさせておいたほうがいいだろう、とのことでさくらと同じ食事をあげています。
 ヒルズは高価で、あまり売っているお店もありません。切らしてしまったので、ここ何日かはスーパーで買った普通のフードを食べさせていたのですが、特にミンミンはこちらのほうがよく食べます。やっぱり味とか風味に違いがあるのでしょうか。人間にはよくわかりませんが…。
 1日置きの点滴が功を奏しているようで、点滴をはじめてやがて1年になりますが、最近は体調も良く、食欲もあるようです。以前は、あんまり食べないので、心配して、医者からチューブの栄養剤をもらってなめさせていたほどなのに…。ミンミンは生まれつき肝臓が弱いので、食べないとすぐに肝臓にダメージが来てしまいます。何も食べないくらいだったら、腎臓食にこだわらずに、食べるフードを選んだほうがいいのかな、と思うこともあります。


我が家の3ニャン

 この間、偶然Eテレ(NHK教育)で、「極める!とよた真帆のネコ学」という番組を見ました。
 猫は奈良時代に遣唐使の船に乗って仏典と一緒に日本にやってきたという話は前に書きました。仏像や経典をネズミの害から守るために連れてこられたわけです。
 この番組では、その後の猫の様子が分かりました。
 奈良時代から平安時代には貴重な動物として宮廷の中だけで飼われていたそうです。鎌倉時代になると、武家にまで飼われるようになった。
 実は江戸時代までは猫は高価なので、庶民の間でもひもにつないで飼っていたそうです。江戸時代に盛んになった養蚕をしている家では大切なカイコをネズミから守るために猫が必要とされた。でも高価で買えない家では、なんと猫の絵を飾ってネズミ除けにしたとか。
 江戸時代のいつごろかはわかりませんが、やがて猫をひもにつないで飼わないようにという高札が立って、猫がちまたに増えていったようです。
 日本の歴史上、猫はつい最近まで貴重で高価だったということです。今以上に大切に飼われていた時代が長かったんですね。
 このことを知ってから、時代劇の見方が少し変わりました。もし、野良猫が粗末にされていたりしたら、それは時代考証がおかしい、ということですよね。
 先日放送の大河ドラマ「平清盛」に三毛猫が出てきました。北面の武士の詰所と思われる場所に迷い猫が現れます。平清盛の時代は平安時代末期です。つまり、猫は貴族しか飼えない超高級な動物だったハズ。まだ身分的に貴族よりもずっと下だとされていた清盛たち武士の前に迷い猫が現れるかなぁ…。宮中で院の警護をしている北面の武士ですから、その詰所に迷い込むことがあったかもしれませんが、飼い主はきっと高貴な人でしょう。飢饉のために猫もお腹をすかせているという設定で、清盛の同僚から何か食べ物をもらっていましたが、飼い主が貴族だとしたら、飢えているわけはないような気がしますが…。


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