あ、食べちゃった…

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あ! 虫だ!!!

届かないかなぁ…

 さくらとちびクロは虫が入ってくると大喜び。しっぽをふくらませて追いかけます。家の中では数少ない楽しみのひとつなので、私もたとえハエが入ってきたとしても、わざとそのままにしておきます。
 きょうも窓を開けて炊事をしていたところ、アリに羽が生えたような虫が入ってきました。
 まず気が付いたのがさくら。ちびクロも目が悪くてどこまで見えているのかわかりませんが、さくらと一緒に虫が飛んでいった方向を見ています。この虫も低空を飛ばなければ捕まることもないのに、わざわざ低空を飛んで、あえなくさくらの手の中に…。しばらく遊ぶのかな、と見ていたら、さくらはモグモグと食べてしまいました。
 虫、食べるんだぁ。ちょっとびっくり。

ジー。虫を見てます。どうするのかな?

モグモグ…。食べちゃった…(・.・;)


 


やっぱり外は気持ちいいニャ

 うちには外猫が3匹います。アパートの隣の部屋の人がエサをやっていた1匹が子どもを産んで増えました。その人が引っ越した後、私がエサをやるようになり、子どもたちも含めて避妊去勢手術をしました。最初から見ていたわけではないので、どれが親で、どれが子か、あるいは子どもたちだけが残っているのかは、実はよくわかりません。
 毎朝、玄関の前で「お腹すいたよー」と言うように、ニャンニャン言いながら私が出てくるのを待っています。私が帰ってきたときも、ゴロゴロ寝転がってお腹を見せて愛嬌をふりまきます。でも、近づいて触ろうとすると逃げていくんですよね。ここまでなつくとかわいいので家の子にしたいところですが、やはり一度ノラになった子は難しいようです。
 前にミンミンが“外食”が好きだという話を書きましたが、この外猫たちにエサをやっていると、いつの間にかミンミンが近くに来て、3匹が食べ終わるのを待っています。家の中にもごはんは置いてあるのに、わざわざここにきて食べなくても、と少々あきれてしまいます。
 ミンミンも子猫の時はノラだったわけで、そのころの気分が抜けないのかな。やっぱり、外で食べたほうがおいしいのでしょうか。味がどうのとかいう問題ではなく、雰囲気ですね、きっと。


「開けてよー」。窓を閉めると急に鳴きはじめるミンミン

 最近は涼しいですね。夜も窓を開けておけば扇風機もいらず、快適です。
 ミンミンは私の隣で寝るか、夜中でも何しに行くのか知りませんが、外に出ることもあります。寝ている2階の窓は開けっぱなしていますので、その辺は自由にできます。
 この自由な感じが、ミンミンには心地いいんでしょうね。私も傍らで安心して寝ているミンミンを見ると、さくらもちびクロもいなかった昔を思い出します。
 朝が近づき、ちょっと肌寒くなってくると、窓を閉めます。すると、ミンミンがニャンニャン鳴き始めます。外に出たいというわけではないらしく、ミンミンが出られるくらいの隙間を開けると、また私の傍らに戻ってきて寝ます。
 なんか、窓が開いていないと不安なんでしょうね。
 このことは、前にも書いたことがあるのですが、最近のミンミンはこの行動が顕著です。冬になってもこんな状態だとちょっとキツイですね。病院に行く日は、早めに窓を閉めて外に出ないようにしますが、そうなるともう大変。ずーっと、ニャゴニャゴと変な声で鳴き続けます。
 よほど病院が嫌いなのか、点滴中に小さく震えていることがあります。慣れるということはないみたいですね。その日によりますが、犬がワンワン吠えていたり、長く待たされることもありますから。
 そろそろ、家での点滴にしたほうがいいかもしれません。いつも、点滴にビタミン剤も混ぜるのですが、これは自宅ではできないんでしょうか。それだけがちょっと気になります。

窓を閉めると、安心して丸くなって眠るミンミン


窓越しに空を見上げるさくら

 今朝、さくらが窓を見上げ、ニャ…ニャ…ニャ…と小さな、やっと聞こえるくらいのかすかな声で鳴いていました。
 見上げている先には、電線に止まっている小鳥たちが。チュン、チュンとこちらも鳴いています。
 さくらは、外の小鳥を見て少し興奮し、無意識に声をもらしているのか、それも小鳥のさえずりに合わせて共鳴しているのか…。
 小鳥は小さなシルエットが見えるだけで、なんの鳥なのかはわかりません。
 さくらは自由に空を飛ぶ鳥たちを見て、何を思うのかな。
 自分も自由に空を飛んでみたいとでも思っているのでしょうか。


今朝のさくらとちびクロ。どこかたそがれてませんか

 昨夜のさくらとちびクロは妙に大人しかったなぁ、と思うのです。さくらはあんまり人に絡んでこないし、2階にも上がってこないで一人で静かに寝ていました。ちびクロも2階に来れば入れてあげようと思っていたのですが、1階で静かにしていたようです。
 子どものころから、とにかく元気で騒がしいというイメージがあるこの二人。特にさくらが静かだと、体の具合でも悪いんじゃないかと思ってしまいます。
 3年前の春に知人に拾われてうちに来たので、3歳半ぐらいだと思います。人間でいうと20代後半か30歳ぐらいかな。アラサーってところですね。そろそろ落ち着いてもおかしくはない年齢ですが、猫を見ていると、いつまでも子どものように思えてしまいます。
 ミンミンも子猫の時に拾われてうちに来ましたが、いつの間にか16歳。人間でいえば80歳くらいのおばあちゃん。そのミンミンもずっと子どものような気がしていました。実は今でも。いっしょにいると気が付きませんが、虫やネズミを捕らなくなったり、昼寝の時間が長くなったり、動きが緩慢になったりと、徐々に変化しています。
 さくらと、ちびクロも少しずつ大人になっているのでしょうね。


朝羽毛布団をはぐってみたら、ちびクロが中で寝てました

 今朝起きると、一緒に寝ていたはずのちびクロがいません。部屋中を探しましたが見当たらず、もしやと思って冬に使っている羽毛布団をはぐってみたら、中で寝ていました。
 確かに昨夜は涼しかった。でも、布団にもぐりこむほど、でしょうか。そういえば、私の体の下に鼻を突っ込んで、もぐり込もうとする仕草を何度かしていました。まさか私の体の下にもぐり込めるはずもなく、何をしようとしているのか、さっぱりわかりませんでしたが、寒くて布団にもぐりたい衝動だったのですね。
 猫にも個人差があり、こんなことをするのはちびクロだけです。それにしても、寒かったのかぁ。夏なのに…。


なぜかティッシュの箱の上で手をそろえて寝ているミンミン

 ここ何日かは意外と涼しく、私も家でゴロゴロ、猫たちもいつものようにゴロゴロしていました。珍しいのは、ミンミンがあまり外に行かず、家で寝ていたこと。ひとつ布団にミンミン、さくら、ちびクロと私が寝ていました。さくらも入れて3匹がひとつ布団に寝ているのも珍しい光景です。ミンミンがいるときに、さくらは同室にいられないことが多いからです。
 ミンミンはさくらやちびクロに触られると唸り声をあげて怒ります。ミンミンに怒られて簡単に引き下がればそれで収まるのに、さくらは逆にエスカレートしていきます。ミンミンが逃げるのを面白がって、さくらが追いかけ、ちびクロも遅ればせながら参加するものだから、ミンミンは追い詰められてさらに怒ります。見かねた私は、さくらを捕まえて2階の寝室から出してしまいます。
 こんな時得な性格なのはちびクロで、さくらがいなくなるとミンミンにからむのを止めるので、私もちびクロにはかまいません。だからちびクロは1階でも2階でも好きなところにいられます。
 これでもずいぶんよくなったほうで、子猫でさくらとちびクロが入ってきたときには、ミンミンはその姿を見ただけで唸り声をあげていました。今では、触られなければ近くにいても気にしていないようです。
 それにしても、ミンミンはさくらとちびクロに触られることには神経質。ちょっと触られるのも嫌そうです。
 人間の私が寝ているミンミンに触っても全然平気です。気持ちよさそうに寝返りをうったりします。眠っていても誰に触られているのかが分かるのか、なぜ人間に触られるのはよくて、ほかの猫に触られるのは嫌なのか、よくわからないところです。猫が一番意識するのは自分以外の猫だと何かのテレビ番組の実験でやっていました。ミンミンも他の猫には敏感に反応しているということなのでしょうか。

さくら、あんまりミンミンにちょっかい出しちゃダメだよ


ちびクロの寝姿はお腹のモフモフ感がいいですね

お風呂用のマットが置いてあるのは、前にここにさくらがおねしょをしたからです

 たまった仕事を片づけるため、昨晩は徹夜で仕事をし、今朝家に帰ってきました。
 私は昼間に寝るのが苦手です。いや、昼寝は大好きで、普通に夜寝た日の昼間に数時間寝るのは気持ちよくて大好きなのですが、徹夜したりして、朝になって寝ようとすると2~3時間で目が覚めてしまって、しかも眠りが浅くすっきりしません。
 今朝も猫たちは私の横で気持ちよさそうに寝息をたてていたのですが、私の方はすぐに目が覚めてしまいました。
 それにしても、猫というのは多少蒸し暑くても気持ちよく眠れるもののようですね。うらやましい限りです。ちびクロなんか、脚に直射日光が当たっているのに、スヤスヤ寝ています。暑くないんだろうかと思ってしまいます。
 猫の語源は「寝子」という説があるくらいですから、こと寝ることにかけては、猫にはかないません。

ミンミンも熟睡


ただいま

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窓際で見送ってくれた、さくらとちびクロ

 葬式に行くかどうか逡巡しましたが、結局行ってきました。仕事や猫のことも気になりましたが、どうも気持ちが収まらなくて。火曜、朝6時過ぎの東京発の新幹線に乗って、福岡県の日田英彦山線・筑前岩屋駅に着いたのが午後12時59分。1時からの葬儀にはなんとか間に合うはずが、2両編成の1両目しかドアが開かないことを知らなくて1駅乗り過ごすというハプニングはありましたが、なんとか30分遅れで到着しました。
 火葬にも立ち会い、ゆっくりとお別れができて、やはり帰ってよかったと思いました。この家の孫…私より2歳上で子どものころにはよく遊んだ人…が、私にお骨を抱かせてくれたのがうれしかった。帰りのバスの中で、ばあちゃんは私の腕に抱かれていました。火葬の残り熱でほんのり暖かい骨壺が、なんだかばあちゃんの温もりのように感じました。ばあちゃんは80代で、関西の浄土真宗の寺に行き、自分の戒名をもらってきていたそうです。享年98。老衰だったそうです。
 親戚の人たちとも久しぶりに話ができたし、竹田から来た母とも会えました。
 筑前岩屋というところは、近くに岩屋神社や英彦山があり、修験道の山として有名です。川の水がきれいで、飲めるのではないかと思うほどです。
 川では従兄弟たちと魚釣りをしたし、ばあちゃんには栗拾いにつれていってもらったのを懐かしく思い出します。
 1泊2日の予定で、フードと水をたっぷり置いてきたので、猫のことはさほど心配はしていませんでしたが、アパートを出る時、さくらとちびクロは窓際に来て、ミンミンと外猫たちも玄関前に集合して、なんだかみんなで見送ってくれているようでした。遠くに行くのがわかったのかな。不思議ですね。
 水曜に戻ってきたのに、きょうになるまで元の感じがつかめず、少々ボーッとしていました。田舎はなんだか異次元。別世界のような気がします。
 というわけで、遅ればせながら「ただいま」というわけです。ブログもやっと再開です。
 これからもよろしく。
 
  


きのう、不思議そうに誰もいない風呂場を見つめていた、さくら

 親戚のばあちゃんが亡くなったと、さきほど実家から連絡がありました。祖母の姉にあたる人で、母の叔母になります。ですが、「孫」のように幼いころからかわいがってくれました。
 私は幼いころ体が弱く、よく病院に入院していました。その時、病院に付き添ってくれたのが、このばあちゃんです。
 大分県と福岡県の県境、霊峰・英彦山の麓に住んでいて、よく遊びに行きました。
 東京の大学に進み、こちらに就職してからは、会うこともままなりませんでした。7~8年前にお見舞いに行った時はまだしっかりしていたのですが、2~3年前に訪ねた時は、もう私のことが分からなくなっていました。
 最近、角田光代さんの「ツリーハウス」を読みました。孫が祖母と満洲へ旅をする話。自分たちのルーツを求めて。ばあちゃんも、満洲から子供を連れて命からがら逃げてきたと聞いていましたから、本を読みながら、ばあちゃんのことを思い出していました。
 98歳の旅立ちです。ばあちゃんとの思い出が、様々頭をめぐります。
 きのう、さくらが何か目に見えないものを見た、という話を書きましたが、ひょっとすると、ばあちゃんがお別れを言いに来てくれていたのかもしれません。 


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