眠りこける子猫たち

眠りこける子猫たち

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 2日、松戸の中央公園で行われたポチたま会の譲渡会に顔を出しました。猫6匹の新しい家族が決まりました。特にこの日は大人猫から決まって、スタッフの皆さんの表情も明るかった。
 子猫はかわいい。でも、飼うのは大変です。うちの場合、ミンミンは大人しかったからよかったものの、さくらとちびクロはやんちゃでやんちゃで…。もう本当に大変でした。私も里親になるなら大人猫のほうがいいな(子猫の時に元気のいい子は、大人になっても愛嬌があってかわいいですが)。でも、子猫のかわいらしさに惹かれて、やはり子猫から里親がつくのが普通のようです。
 同会では、捨てられたり、酷い飼育環境にいた犬猫を保護し、定期的に譲渡会を行っています。最近も用水路に捨てられていた犬、数匹を保護。既に息絶えている子もいましたが、命が助かった子は同会で里親を探しています。同じ犬種で同時に複数が捨てられていること、以前にも同じことがあったことなどから、同一のブリーダーによるものと思われます。本当にペット周辺の話には気持ちが暗くなるものが多い。いつになったら、この国は商業主義から切り離して生き物のことを考えられるようになるのでしょう。
 全国で年間30万頭以上(※以下追記)の犬猫が行政(税金)によって殺処分(ガス室での窒息死)されますが、そのうちの少なくない数の犬猫はペットショップでの売れ残りの犬猫やブリーダーが持ち込んだものだといいます。
 同会のある茨城県は殺処分数全国1位。その茨城県の前に長年首位を守り続けていた(?)のが、私の住む千葉県です。
 23年度は茨城県が5871頭でダントツの1位、2位が5248頭で広島県、3位が4700頭で兵庫県、4位が4667頭で千葉県、5位が4149頭で山口県でした。政令市や中核市は愛護行政が独自に行われるので、統計も別になります。つまり、政令市、中核市を複数かかえる都道府県は、その分を足して初めて県全体の数字になりますが、上記の数字には入っていません。ちなみに千葉県は千葉市が147頭、船橋市が209頭、柏市が203頭です。政令市で多いのは大阪市の3620頭、名古屋市の3058頭などです。人口が多いところが殺処分数も多いかというと、確かにそういう面もありますが、日本で一番人口の多い東京都は2139頭です。東京都には政令市、中核市などはありませんので、これが都全体の数字ということになります。少ないところでは、熊本市が45頭で、相模原市が46頭でした。熊本市の「殺処分ゼロ」を目指す取り組みは注目されています。愛護行政は自治体によって大きな差が出ています。
 同会の譲渡会は、
 第1日曜:松戸市中央公園
 第2日曜:イオン取手店
 第3日曜:中原平和公園(川崎市)
 第4日曜:和光樹林公園(和光市)
 第5日曜:松戸市中央公園
 次の松戸市での譲渡会は、6月30日と7月7日。時間は11時から14時までです。
 詳しくは、同会のホームページへ。
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~inu-neko/index.htm

 ※6月19日追記 環境省の統計によると殺処分数は平成19年度に30万頭を切り、23年度は17万4742頭でした。毎年かなりのハイペースで減ってきています。私の記憶が古かったようです。20年以上前には100万頭を超えていたことを考えるとすごいことです。それでも、毎年多くの命が失われていることには変わりがありません。早く殺処分ゼロの日が来ますように。

松戸市中央公園で行われている譲渡会

松戸市中央公園で行われている譲渡会

とても大人しい性格だというシロくん

とても大人しい性格だというシロくん

用水路に捨てられていたところを保護されたワンちゃん

用水路に捨てられていたところを保護されたワンちゃん


 

 
 


子猫の里親募集

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mixiの猫友さんから里親募集の連絡がありました。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1904280062&owner_id=409041

練馬区の方です。みなさんよろしく。


病状少し悪化

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まるで、ぬいぐるみ

まるで、ぬいぐるみ

 今月8日の血液検査で、ちびクロはBUNが50(前回47)、Creが4.8(4.1)、ミンミンはBUNが43(37)、Creが2.5(2.1)でした(正常値はBUN17~40、Cre0.6~2.0)。
 いずれも少しづつ悪化しています。ちびクロは、1日に2回100mlずつを輸液しており、ほぼ限界に近いため、もう少し様子を見ることになりましたが、ミンミンは2日に1回150mlだったのを毎日100ml輸液することになりました。
 ちびクロの場合は貧血の値を示すヘマトクリット(Ht)が26%まで落ちていることのほうが気になるとのことでした。正常値は24~45%で、まだギリギリ範囲内ですが、これより減れば、また増血剤を注射しなければなりません。増血剤は使っているうちに効かなくなることがあり、心配の種は尽きません。ペットチニック(サプリ)だけで貧血が治ってくれればいいのですが。
 見ている分には二人とも元気で病気のようには感じません。
 ミンミンは食欲があって前よりも元気になったように感じます。
 ミンミンは特に刺身など人間の食べるものが大好きで、たまに刺身をおすそ分けしてあげると、もう大変です。2~3日は常に私の食卓をうかがっています。
 6月に入ったらまた血液検査をします。今回は少しでも改善しているといいのですが。

仲良くみんなでお食事中

仲良くみんなでお食事中


 
 


秘密の隠れ家

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窓際の陽だまりが気持ちいのニャ

 昨晩、寝る前にちびクロに点滴しようとしたら、ちびクロの姿が見当たりません。
 またどこかに隠れているのだろうと探しましたが、見つかりません。お手伝いさんが木曜日に2階の3畳間を整理しなおしたので、ここが怪しいのですが、ミンミンしかいませんでした。
 ちびクロは1階の流しの下の食器棚に入りたがります。ドアを閉めておいても自力で開けて中に入ります。でも、ドアは閉まったまま。念のために中を調べましたがいませんでした。
 しょうがなく、あきらめて寝ることに。こうなると、出てくるのを待つしかありません。
 早朝6時ころ、鳴き声がしたので起きてみると、2階の階段の踊り場(室内)にいました。
 すぐに点滴をしました。
 それにしても、どこに隠れていたのか…。広い家ではありませんが、私の気づかない隠れ場所があるのでしょう。
 今度、見つけなくては…。
 


猫たちのたまり場

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布団部屋と化した3畳間は猫たちのたまり場に

 きのう松戸よみうりと松戸商工会議所会報誌「ブリッジ」の締め切りが終わりました。同じ日に終わるというのは初めてです。締め切りがダブルで来てどうなるかと思われましたが、終わってみれば、嵐の後の穏やかな晴れ間のような気分です。「嵐の後の青空のような…」と書きたいところなのですが、木曜から金曜にかけての徹夜がきいて、まだちょっとだるいような感じがあります。
 さすがに歳かな…。トホホ。いつもは、松戸よみうりの後にブリッジの締め切りが来て、2週間も会社に缶詰になる日々が続き、あれはあれで持久戦のような辛さがあります。
 金曜の朝にちびクロの点滴ができなかったので、夜に1.5倍の150mlを輸液しました。木曜の夜に輸液のためにちょっと帰りました。その時に翌朝輸液できないかもしれないからと思って、多めに輸液するか迷ったのですが、午前中に入稿して昼にはちょっと帰って輸液できると踏んで、通常の100mlにしておきました。読みが甘かったです。「自分の力を過信してはダメ」というのは、飲んでる時と同じく私の教訓です。
 金曜はお手伝いさんが来て、2階の物置になっている3畳間を片づけてくれました。この3畳間は猫たちの隠れ場所になっています。姿が見えない時はたいていこの部屋のどこかに隠れています。金曜の朝にお手伝いさんから「ちびクロとミンミンがいない」と携帯に電話がかかってきたのですが、おそらくこの部屋に隠れていたのだと思います。ということは、さくらは玄関でお手伝いさんを出迎えたのでしょう。そして、お手伝いさんの顔をナメナメ…。目に浮かぶようです。
 お手伝いさんが片づけた3畳間は、布団部屋のように変わっていました。いかにも猫たちが喜びそう、と思っていたら、案の定、きょうは3匹とも積まれた布団の上で寝ていました。

ちびクロの点滴跡をなめるさくら。ちびクロは逃げ回ってたから、実はありがたがってはいないのかも…


 


私の寝床で寝ているミンミン

 月曜日の未明、布団にもぐりこんできたミンミンの尻尾のあたりにネバネバした透明の液体がついていて、濡れていました。
 明るくなって見ると、畳に丸いシミができていて、透明で少しネバネバした液体がついていました。匂いはありません。
 実はその数日前にもミンミンの尻尾に透明のネバネバした液体がついていたのですが、その時も不思議に思いました。
 ネットで検索すると「知恵袋」などにいくつかの同様の症状が出ていましたが、はっきりしたことは分かりません。
 今回は2回目で、偶然とも思えませんので、病院に連れていきました。
 肛門を調べましたが、異常はなさそうだとのことでした。「お尻のあたり」ということだけで、私も肛門から液体が出ているのを見たわけではありません。それで尿検査もしましたが、異常はなさそうでした。あまり症例がないのか、先生も?という感じでした。
 帰ってきたところ、ミンミンが立派な(?)ウンチをしたので、病院に戻って検便に出しました。見た感じでは、便にはネバネバはついていません。
 検便の結果はまだ出ていませんが、ミンミンは食欲もあるし、いつもと変わらないように見えます。問題がなければよいのですが…。

なんか最近寒いニャ…


親切にミンミンの毛づくろいまでしてくれるのはいいんですが…

 きょうは雨の降る寒い一日でした。
 ミンミンの体が湿っていたので、「きょうは外に出てないし、おかしいなぁ」と思っていたら、さくらがミンミンの体をなめていたのでした。
 ミンミンは以前のような毛の艶がなくなりました。猫は歳をとるとだんだん毛づくろいをしなくなって、毛が汚れてくると獣医の先生から聞いたことがあります。ミンミンもあまり毛づくろいをしなくなったなぁ、と感じるのですが、その分さくらがやってくれているのでしょうか。
 さくらが親切(ちょっと過度なくらいに)なのはいいんですが、さくらが腎不全にならないか心配です。猫が腎不全になる理由のひとつに、毛づくろいがあると聞きました。毛づくろいで多くの唾液を消費するために、体の水分が不足しがちで、それが腎不全の遠因になるというのです。おそらく、腎不全は猫の死亡原因の1位で、毛づくろいが関係しているとなると、猫にとっては宿命病みたいなものです。
 さくらは、ミンミンやちびクロなど他の猫の毛をなめてあげるだけではなくて、私の顔もよくなめていますから、唾液の消費量がはんぱないと思います。
 数か月前、心配になって、さくらの血液検査と尿検査をしてもらったことがあります。血液の検査で症状が出た時は、かなり腎不全が進んでいる時です。なるべく早く見つけられないかと思い、尿の検査もお願いしました。結果は良好で、今のところさくらにはかなり尿をつくる力があるとのことでした。
 うちにいる3匹のニャンコのうち、ミンミンとちびクロは既に慢性腎不全で点滴を続けていますから、これでさくらも、となったらたまりません。転ばぬ先のなんとやらです。

さくら、別名生きたぬいぐるみ


人が好き

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寒がりのちびクロだけマットにもぐりこんでいて、「寒がり」の証拠写真を撮ろうとしたら、カメラに向かって出てきてしまいました。もう少しじっとしててくれればいいのに…

 先月から週に1回、お手伝いさんを頼んでいます。以前アパートの隣に住んでいた人で、アルバイトを探していたので、うちに来てもらうことにしました。
 さくらとちびクロはおばさんが来る日は朝からドキドキです。この二人は本当に人間が好きで、はしゃいでいるのが分かります。
 病院でも診察台の上ではしゃいで、先生の顔をなめたりするので、先生に「点滴するとき、大変でしょう」と言われるのですが、実は点滴をしている時は大人しくしています。私以外の人間(この場合は先生と看護師さん)を見て、はしゃいでいるだけなのです。
 どうしてこんなに人間が好きなのか。たいていの人は私がかわいがるからだ、と思っているみたいなのですが、実は生まれつきなのではないか、と思っています。というのも、子猫だったさくらとちびクロを拾って私の家に連れてきた知人は、拾った時からものすごく人懐っこくて、野良猫なのに不思議だと何度も話していました。ガリガリに痩せていて、放っておけば死んでしまうのではないか、というところを知人に保護されたので、それまで誰かに飼われていたということはないと思います。
 やはり、生まれつき人懐っこい猫というのはいるのだと思います。家猫は古代エジプトで比較的穏やかな性格の個体を交配させてつくられたと聞きました。それが、人間がアフリカからヨーロッパ、アジアへと住む場所を広げていった「グレートジャーニー」のように、猫もアフリカからヨーロッパ、そしてアジアへと広がっていったと。ちなみに、家猫が日本に来たのは、仏教伝来とともに、お経や仏像をネズミの害から守るために、船に乗せられたのが最初だと言われています。
 穏やかな人懐っこい、山猫としては珍しい気質の個体を交配してつくられたために、家猫にはもともと人を好きになる遺伝子が備わっているのではないでしょうか。さくらとちびクロにはその気質が特に強く出ているのだと思います。
 さくらとちびクロは子どもの時に避妊手術をしたので、子孫を残すことはありませんでしたが、今思うと、ちょっと惜しい気もします。


ちびクロ 夜の点滴

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点滴中のちびクロ

 今しがた、ちびクロの点滴をしました。きょう2回目です。ちびクロは1日に2回、100mlずつを点滴しています。
 ちびクロは、私が点滴の準備を始めると、そそくさと身を隠します。たいてい、椅子の下とか、ちゃぶ台の下とかに隠れていてすぐ見つかるのですが、引っ張り出して抱っこすると、「ニャー」とか言って抗議の声を発します。私は「そんなことしても、無駄な抵抗だよ」となだめて、点滴を始めます。姿勢によって点滴の落ち方に差が出るので、一概には言えませんが、だいたい5分くらいで終わります。
 ミンミンは1日置きに125mlを輸液していますが、ミンミンも私が点滴の準備をしていると身を隠します。口内炎の治療でステロイドを使っているせいか、肌が薄くなっていて、針を刺す時の手ごたえがあまりありません。ミンミンはプスッっという感じ。ちびクロは皮に厚みがあって、ブスッっという感じです。
 きょう、ミンミンも点滴したのですが、最初に針を刺した時に失敗して液漏れしてしまい、もう一度刺しました。それでも、すこしずつ液漏れしています。最初に刺した時の穴から液が漏れているのだと思います。それだけ肌が弱くなっているのですね。ミンミンは口内炎が酷くなると、食欲が落ちてしまいます。でも、最近はステロイドを打たなくても食欲が落ちなくなってきたので、あまり頻繁には打っていないのですが。
 一人暮らしなので、薬をあげる時も、点滴も一人でやらなくてはなりません。ちびクロもミンミンも大人しく点滴を受けてくれるので助かります。暴れられたら、とても家では続けられません。こんなところも、猫の寿命には関係するなぁ、などと思います。夭折したかえでは、暴れて薬をあげるのでさえ、不可能な状態でした。
 それでも、仕事をしているので、夜にきちんと帰ってこられない時もあります。そんな時は獣医師の勧めで、朝に150ml入れて保険をかけるようにしています。

背中の肉と皮の間に刺して、クリップで毛に固定します

点滴を吊るすのにはハンガーを利用しています


 日曜日にテレビドラマがスタートした「空飛ぶ広報室」は、原作が直木賞候補作になっていましたが、残念ながら落選。でも、私は有川浩さんには、この「旅猫リポート」で受賞してほしい、と思っていました。
 大泣きしました。あんなに涙があふれたのは、村上春樹の「ノルウェイの森」以来(全然タイプの違う作品ですが)。
 事情があって猫のナナ(オス。本人は女の子みたいなこの名前を気に入っていない)を飼えなくなったサトルは、新しい飼い主を探して、昔の友人を訪ね歩きます。そして、少しずつ明らかになっていくサトルの人生。大切な友達だった猫のハチとの別れ。多くの愛情を注いでくれた両親のこと。
 駐車場にいた野良猫(後のナナ)と親しくなったサトルは、猫が交通事故で大けがをしたことで、一緒に住むようになります。そして、猫が飼えるマンションにお引っ越し。

 「お前にそっくりな猫、子供の頃に飼ってたんだよ」
 サトルは押し入れからアルバムを出してきた。
 「ほら」
 アルバムはある一匹の猫の写真で埋め尽くされていた。僕は知ってるぞ、こういうことをする人間は猫ばかっていうんだ。 
 (15ページより引用)

 ナナを拾った時のサトルの気持ちが痛いほど分かるし、ナナの言葉が聞こえてくるようでした。猫ってこんなふうに考えてるんだ。もちろん、フィクションだというのは分かっているのですが、そんな気持ちになります。

 この本は今年高校生になった姪にも是非読んでほしいと思い、お正月に1冊プレゼントしました。自分でも持っておきたいと思ったので、うちにも1冊あります。
 もう読んだかな。まだかもしれないとも思っています。読書は習慣がないと敷居が高くなります。有川さんの文章は平易でわかりやすく、あまり小説を読まない人でも読みやすいと思います。
 姪には、本を好きになってほしいという気持ちもありますが、この本を通して、今自分が受けている両親の愛情の尊さを感じてほしいと思いました。 


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